葬儀・家族葬コラム

家族葬

2023.05.27

互助会とは?仕組みやメリット、注意点を詳しく解説

平均で200万前後ともいわれる葬儀費用。

一度に支払う金額としては負担が大きいとお感じの方も多いのではないでしょうか。

毎月少額を積み立てて必要な時に使うことができる互助会制度は、そんな方のためにあります。

今回は人生のステージには欠かせない冠婚葬祭費を上手にやりくりするための制度でもある互助会の仕組み成り立ちメリット注意点などを詳しく解説したいと思います。

互助会に入会しようか迷っている方や、「入会を勧められたけど本当に大丈夫?」と疑問に思っている方はぜひ参考にしてください。

互助会とは

互助会は、毎月少額を積み立て、積み立てた金額を結婚式やお葬式等のサービス利用料に充てることができる制度のことです。月々1,000円〜数千円の無理のない金額から始められ、人生の節目に欠かせないライフイベントに備えることができる制度で、正式名称は「冠婚葬祭互助会」といいます。

互助会の成り立ち

互助会が始まったのは昭和23年。まだ充分な物資がなく、冠婚葬祭に必要なものを入手することが難しかった時代に「一人が万人のために、万人が一人のために」という相互扶助の精神のもとに始まりました。日本が今よりもずっと貧しかった戦後復興期を背景として生まれたサービスですが、少額を大勢で出し合い満期になると持ち回りでサービスを利用できるという基本的な仕組みは当初から変わらず現代にも引き継がれています。

互助会と保険の違い

万一に備えて月々一定額を積み立てるという互助会の仕組みは保険とよく似ていますが、両者には以下のような決定的な違いがあります

積立金の受け取り方の違い

保険は積み立てたお金を現金として受け取りますが、互助会は会場利用料などのサービスとして受け取ります。

制度を管轄する組織の違い

保険は各金融庁、互助会は経済産業省の管轄という違いがあります。

また互助会は、経済産業省の許可事業のため、厳しい指導や審査を受けた事業者だけが営業許可を与えられています。

互助会の仕組み

基本的には、月々一定額を一定期間積み立てることで、通常よりも安価に葬儀や結婚式を行うことができる仕組みです。

毎月一定額の掛金を収める「積み立て式」

掛金は、1,000円〜5,000円程度の金額を60〜100回払いで収めるという形が一般的です。

たとえば36万円を120回(10年間)で収める場合は、月々3000円の掛金ということになります。

葬儀費用は地域や規模などによっても異なるため、互助会にもいくつかのプランがあります。気になる会社があれば事前に確認し、対象のプランからご自身に合ったものを選ぶようにしましょう。

加入者には割引価格でサービスが提供される

互助会に加入するということは、事前に儀式を予約するということでもあるので、その分、一般価格よりも安くサービスを受けることができます。

またメリットの章でも詳しく書きますが、積み立て期間中も、互助会を提供する運営会社の他のサービスをお得に利用することができるなど、冠婚葬祭以外のメリットも享受できます。どのような割引サービスがあるかは互助会によって違うため、希望するサービスを享受できるかどうかも互助会を決める際の検討材料になります。

支払った金額は運営に充てられる

互助会員からの掛金は、運営する事業者が儀式に必要な施設や設備などを維持管理する費用や、備品を購入するなどの費用等に充てられます。

互助会に入会するメリット

続いては互助会に入会することでどんなメリットがあるのかについてです。

1. 割引価格でサービスが利用できる

お葬式や結婚式など多くの方が経験する人生の一大イベントに備えることができるだけでなく、一般価格より安くサービスが受けられます。

2.急な葬儀でも安心

突然のご葬儀でもお電話一本で安心のサポートが受けられます。大切な方を亡くされ、ただでさえ大変な時、葬儀社選びに慌てることなくすぐに連絡できる葬儀社がいるのは心強いものです。また、急いで大金を工面しなくてはという不安もないのも安心につながります。

3.一生涯続く安心の保証

万が一積み立て途中でお亡くなりになったとしても、満期までの不足分を支払うことで同様のサービスを受けることができます

4 ご家族も使えて使い道いろいろ

互助会のサービスは、入会者だけでなくご家族全員がお使いいただけるため、ご自身の葬儀以外にもお子様の結婚式など、ライフスタイルに合わせて様々な使い道があります。

5. その他の会員特典が受けられる

互助会によってはレジャー施設やイベントなど、互助会が運営する他の割引サービスを設けています。互助会によってサービスが異なるので、より自分にメリットの大きい互助会を選ぶことで積み立てている期間にもお得なサービスを享受できます。

積立金の使い方シミュレーション

ここでは葬儀の場合を例にとって、実際に互助会のサービスを利用する場合、どのようなお金の動きがあるのかをシミュレーションしたいと思います。

その前に葬儀費用の仕組みについて理解をしておく必要があります。

葬儀費用は以下の3つの要素から成り立っています。

葬儀にかかる費用の総額

「儀式に関わる費用(棺や祭壇、葬儀用具一式、葬儀スタッフや斎場利用用など)」

「変動費(接待飲食費・返礼品費など)」

「宗教者へのお布施等」

上記のうち、互助会の積立金は「儀式に関わる費用」に充てることができます。

たとえば儀式に関わる費用が50万だったとして、35万のプランに入会していた場合、かかった費用(50万)ー 積立金(35万)=15万が葬儀社へ支払う金額になります。

そして、その金額に変動費、宗教者へのお布施等を合わせた金額がトータルの葬儀費用になります。

葬儀社に支払う金額(15万円)+変動費+宗教者へ支払う金額

互助会に加入するには(申込の流れや手続き)

次に、葬儀社の互助会の場合を例に、互助会入会の具体的な流れや手続きについてご紹介します。

⒈お住まいの地域の互助会を探す。

まずはインターネットなどで近隣の互助会を探します。

2.資料請求する

気になる互助会を見つけたら、資料請求をしましょう。葬儀社によって独自のプランを設定しているため、可能であれば複数の互助会を比較して自分に最も適した葬儀社を見つけましょう。

チェックポイント

  • どんなプランがある?
  • 保有する施設数は?
  • 運営会社の経営状況は?
  • 運営会社の実績は?

3.現地を見学する

目星が付いたら、実際に現地へ赴きスタッフや施設を確認します。見学の申し込みは電話やWEB上のお問い合わせフォームなどからすることができます。

スタッフの対応や施設の様子などをご自身の目で確かめて納得のいく互助会を選ぶことが大切です。できれば複数見学して比較検討するとよいでしょう。

4.申込の流れ

どの互助会に入会するかが決まったら次は申込です。

電話で入会の意思を伝え、日時と場所(施設またはご自宅)を設定します。この時申し込みに必要な持ち物も確認しましょう。そして当日は説明を聞いて納得の上で申し込み書に記入するようにしましょう。

後日加入者証が送られてきたら、申し込み完了となります。

申込に必要な持ち物の例

  • 身分証明証
  • 印鑑と通帳
  • 初回の積立額

対面での申し込み以外に、オンラインで仮申し込みをする方法もあります。ただし、その場合でも、最終的には互助会スタッフの説明を聞いた上での申し込みとなります。

互助会の注意点

最後に、互助会に入会する際に注意していただきたいことについてお伝えします。

プラン内容をよく確認する

互助会に入会する前に、プランをよく検討しましょう。あらかじめ用意されたプランから選ぶことになるため、ご自身のイメージにあったプランがある互助会を選ぶことが重要です。

解約時には解約手数料が必要

互助会は解約することもできますが解約手数料がかかります。そのことも把握した上で入会しましょう。

葬儀費用のすべてを互助会でまかなわえるわけではない

よく葬儀費用の全額を積み立て金で賄えると勘違いしてしまうことによるトラブルが発生しています。シミュレーションでもご説明した通り「変動費」や「宗教者への謝礼」は別途ご自身で用意する必要がありますし、葬儀社へ支払う金額については、かかった費用から積立額をさし引いた差額については別途支払いが必要です。

上記のポイントに注意して、ご自身に最適な互助会を探してください。

全国2,300万人に選ばれている、さがみ典礼の互助会

さがみ典礼の互助会は月々1,000円〜の少ない掛金で、会員割引価格で葬祭サービスを利用できます。

安心のポイント

  • 会員契約数約2,300万件の実績
  • 定額料金で質の高いサービス
  • 結婚式・成人式などにも利用できる
  • ご家族みんなで利用でき使い道いろいろ
  • 途中利用もできるから万一の時も安心
  • 全国にネットワークがあり保証は一生涯
大和田 渡

1級葬祭ディレクター

大和田 渡 (オオワダ ワタル)

葬儀の専門家として、お客様のニーズに応える葬儀を実現します。

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さがみ典礼イメージキャラクター 加藤茶さん

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