お葬式のマナー
2024.05.17
【香典金額はいくら?】故人との関係性や年齢、法要ごとの相場や香典マナーも解説
故人様の供養のために霊前に捧げる金品のことを「香典」といいます。また香典にはご遺族の急な出費を補うために周囲の人がお金を出し合うという助け合いの気持ちも込められています。しかしいざ持参する立場になると、いくらお包みすればよいか悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
香典にお包みする金額は、故人様との関係性や葬儀・法要の種類、そしてお渡しする方の年齢や社会的地位によっても変わります。
今回は、葬儀や法要などさまざまなケースにおける香典額の相場を、わかりやすくお伝えします。香典の包み方や渡し方のマナーなどもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【関係性別/年齢別】 葬儀の香典額相場
基本的に香典額はお気持ちで決めるものです。また地域やそのご家庭によって方針がある場合はそちらに従ってください。ただし香典は多ければ多いほど喜ばれるというものでもありません。適切な金額をお渡ししないとかえって迷惑になってしまうことも考えられますので、目安として相場を知っておきましょう。
まずは、葬儀に参列する際の香典額の相場です。
①親族の場合
故人との関係性 | 20代 | 30代 | 40代〜 |
故人は自分の親である または義理の親である | 3〜10万円 | 5〜10万円 | 5〜10万円 |
故人は自分の兄弟姉妹である または義理の兄弟姉妹である | 3〜5万円 | 5万円 | 5万円 |
故人は自分の祖父母である または義理の祖父母である | 1万円 | 1〜3万円 | 3〜5万円 |
故人は自分のおじ・おばである | 1万円 | 1〜3万円 | 3万円〜 |
それ以外の親族 | 5千円〜1万円 |
|ポイント|
✔️配偶者の両親や兄弟といったように、義理の親族であっても、基本的には同じ金額が相場です。
✔️特に血縁は近くない「それ以外の親族」であっても、生前故人様と親しくされていた場合は、2万円〜3万円お包みすることもあります。
②友人・知人・近所の方の場合
故人との関係性 | 20代 | 30代 | 40代〜 |
故人は友人である | 5千円 | 5千円〜1万円 | 5千円〜1万円 |
故人は先生である | 3千円 | 3千円〜1万円 | 3千円〜1万円 |
故人はご近所の方である | 3千円 | 3千円〜1万円 | 3千円〜1万円 |
|ポイント|
✔️とても親しい間柄のご友人であった場合は、年齢に関係なく1万円以上お包みしてもよいでしょう。
③会社関係者の場合
故人との関係性 | 20代 | 30代 | 40代〜 |
故人は上司である | 5千円 | 5千円〜1万円 | 1万円〜 |
故人は社員・同僚である | 5千円 | 5千円〜1万円 | 1万円〜 |
故人は上司の家族である | 5千円 | 5千円〜1万円 | 1万円〜 |
故人は社員・同僚の家族である | 3千円〜5千円 | 3千円〜1万円 | 3千円〜1万円 |
故人は取引先の方である | 5千円 | 3千円〜1万円 | 5千円〜1万円 |
|ポイント|
✔️金額は、上記を目安に会社内で話し合って決めることをおすすめします。
✔️特に関係性が深く、プライベートでもつながりがあるような場合には、上記以上の金額をお渡しすることもあります。
う。
【連名の場合の相場とマナー】
会社の場合、連名で香典を出すこともあると思います。その場合の相場は一人当たり、千円〜2千円円程度にすることが多いようです。もしくは2〜3名の連名であれば、合計金額が5千円〜1万円になるようにお渡しすることもあります。
連名の場合の表書きは、3名までなら全員の名前を記載し、4名以上なら表書きには「〇〇課一同」のようにした上で、中袋に全員の名前・住所・金額を記載した紙を入れておきます。
3名まで表書きに記載する場合は、一番右に最も目上の方の名前を書き、役職や立場順に左へ書き連ねるのがマナーです。
【法要別】 香典額相場
続いては法要の香典相場です。葬儀同様に法要に参列する際にも香典を持参します。また法要の香典額は、法要の後に食事会があるかどうかでも相場がかわります。
①初七日法要/四十九日法要/1周忌法要の場合
一周忌法要までは、それ以降の法要に比べて少し高い相場となっています。
故人との関係 | 食事会なし | 食事会あり |
故人が親・兄弟姉妹・祖父母である または義理の親・兄弟姉妹・祖父母である場合 | 1万円〜3万円 | 3万円〜5万円 |
故人がおじ・おば・甥・姪である場合 | 5千円〜1万円 | 1万円〜3万円 |
【初七日法要を葬儀当日に行う場合の香典の考え方】
近年葬儀当日に初七日法要を行う「繰り上げ初七日」が増えています。葬儀と初七日法要が同日になる場合は、正式には葬儀の分と初七日法要の分で2種類の香典を持参することになりますが、初七日法要の香典の代わりにお供物を持参する、もしくは葬儀の香典と一緒にしてしまうなど、対応が定まっていないのが現状です。
特に都市部においては、葬儀と同日に初七日法要が営まれることがほとんどですので、わざわざ初七日のために別途香典を用意しないことの方が多いようです。どのような対応にすべきかは、周囲とも相談の上決めることをおすすめします。
②三回忌以降の場合
故人との関係 | 食事会なし | 食事会あり |
故人が親・兄弟姉妹・祖父母である または義理の親・兄弟姉妹・祖父母である場合 | 5千円〜2万円 | 1万円〜3万円 |
故人がおじ・おば・甥・姪である場合 | 5千円〜1万円 | 1万円〜2万円 |
|ポイント|
✔️会食がある場合の法要の香典額は、お食事代として5千円〜2万円ほど上乗せするのが一般的です。
香典の準備〜お渡しまでの手順とマナー
続いて不祝儀袋(香典袋)を用意し、包んでお渡しするまでの手順とマナーをお伝えします。
①不祝儀袋(香典袋)の選び方
不祝儀袋は、コンビニやスーパー、100円ショップなどで手軽に手に入れることができます。故人様が信仰していた宗教によって、どの不祝儀袋を選ぶかも変わります。また「御霊前」などの表書きの文字も宗旨宗派によって適切なものを選ぶようにしましょう。
後述しますが、香典袋は薄墨を用いて文字を書きます、もし市販されている表書きの文字が濃い墨で書かれている場合は、何も書かれていないものを選んで購入し、自筆することをおすすめします。
|宗教別不祝儀袋・水引・表書きの選び方|
【仏教の場合】
不祝儀袋=無地または蓮の絵柄
水引=黒白か双眼の結び切り
表書き=御霊前/御香典 ※浄土真宗は「御仏前」
【神道の場合】
不祝儀袋=無地
水引=黒白か銀一色の結び切り
表書き=御玉串/御香典
【キリスト教(カトリック)の場合】
不祝儀袋=無地か十字架が描かれたもの
水引=なし
表書き=御花料/御ミサ料
【キリスト教(プロテスタント)の場合】
不祝儀袋=無地か十字架が描かれたもの
水引=なし
表書き=御花料/献花料
②香典袋の書き方
香典袋に、金額や名前を書く際は、毛筆を用いて薄墨で書くのがマナーです。コンビニなどで弔事用の薄墨の筆ペンが購入できますので、家にないという方はそちらを利用しましょう。薄墨は、「突然の訃報に接し、悲しみで文字が滲んでしまった」という気持ちの表現でもあります。
ただし、中袋に金額などを書く際は、読みやすさを重視し、サインペンなどで書くことをおすすめします。
③香典袋の包み方
市販の香典袋には、中袋がついているものがほとんどです。中袋の表側には金額を記載します。書き方は「金壱萬円也」というように金額を旧字体で記載し、お札の肖像画が下に来るように中袋に入れます。お札が複数ある場合は、必ず向きを揃えて入れるようにしましょう。
次に、外袋の中央に中袋を置き、右・左の順に間隔が均等になるように折ります。その後下・上の順に折り返します。
④香典の渡し方
香典は、葬儀や法要の際の受付でお渡しします。もしお通夜と告別式の両日に参列する場合は、お通夜でお渡しするのが一般的となっています。
また香典は袱紗に入れて持ち歩き、渡す時に袱紗から取り出し、まず自分から見て正面になるよう袱紗の上に重ねます。そして相手にお渡しする直前に相手からみて正面となるように回転させてお渡しするのがマナーです。この時「この度は御愁傷様です」などお悔やみの言葉を添えてお渡しするとよいでしょう。
香典の注意点
①渡すと失礼になる金額がある(忌み数に気をつける)
香典の金額を決める際に、なるべく避けた方がよい数があります。
4は「死」、9は「苦」を連想させるため、避けた方がよいとされています。
②割り切れる数字は避ける
4千円や6千円のように割り切れる数字は、「故人との繋がりを切る」ことを連想させるため避けた方がよいとされています。
【香典で2万円をお包したい時にはどうする?】
1万円では少なすぎるけれど3万円では多すぎるというときに2万円という数字はちょうどよい数字のため、香典に2万円をお包みしたいという方もいらっしゃると思います。
しかし2万円は割り切れる数字となるため、相手に失礼にならないか気になりますよね。偶数はなるべく避けた方がよいとされていますが、2万円に関しては絶対にダメというものでもないようです。ただ受け取った方がどう捉えるかはわかりませんので、気になるようなら、1万円札と5千円札2枚というようにお札の枚数を奇数にしてお包みするという方法がおすすめです。
③香典に新札はNG
お包みするお札に新札は用いないようにしましょう。
不幸というものは突然訪れるものです。わざわざ銀行で新札を用意して香典にお包みしてしまうと、まるでお亡くなりになるのを待っていたかのように受け取られてしまう可能性があります。そのため香典には古札を用いるのがマナーとなっています。
④香典辞退の意向には従う
家族葬などでは、あらかじめ「香典を辞退させていただきます」とご連絡をいただくことがあります。その場合は、ご意向に従うのがマナーです。事前に知らされていない場合も当日受付でそのようなご案内があった場合は、無理にお渡しするのはマナー違反となるので注意しましょう。
香典は相場を知って、失礼のないようにお渡ししよう
ここまで、香典額の相場やマナーについてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。基本的には香典額は一律ではなく、故人様との関係性やご自身の年齢、社会的な立場によっても変わります。相場より多く包みすぎても失礼にあたってしまうため、適切な金額を知っておくことが大切です。また、避けた方がよい数字など香典ならではのマナーもありますので、これから葬儀や法要に参列するご予定のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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