法事・法要
2023.11.16
納骨法要とは?準備から当日の流れ、持ち物・服装・供物・お布施のマナーなど
お葬式が終わると、次は四十九日法要や納骨法要の準備がはじまります。故人様のご遺骨をお墓に納める際におこなう「納骨法要」は、お通夜や葬儀に比べて参列する機会も少ないため、どのような儀式かわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は納骨法要の事前準備から当日の流れ、そして持ち物や服装などのマナーについて解説します。ぜひ参考にしてください。
納骨法要とは
火葬したご遺骨をお墓や納骨堂に納めることを納骨といいます。その際に宗教者をお呼びして行われる儀式が納骨法要です。
納骨法要は「いつ」おこなう?
葬儀後、骨壷に収めたご遺骨は一旦ご自宅に戻り、一般的には四十九日法要の後、お墓へと移動し納骨法要をおこないます。ただ地域によっては、葬儀当日に四十九日法要までを行い、納骨もその日に済ませてしまうケースもあります。また、お墓を新しく作るため四十九日法要に間に合わない場合や、ご遺骨と離れる決心がつかないなどの場合には、新盆(初盆)や一周忌まで待って納骨することもあります。
基本的に納骨法要をいつ行わなくてはならないという決まりはなく、いつ納骨するかはご遺族様の自由ですが、遅くとも三回忌までには納骨を済ませるようにしましょう。
納骨法要には誰を呼ぶ?
納骨法要に誰を呼ぶかについても特に決まりはありません。四十九日法要と合わせておこなう場合は、ご家族や親族、親しいご友人などを招くことが多いです。一方、納骨法要のみを単独でおこなう場合は家族のみで行われることが多いようです。ちなみに、四十九日法要の日に合わせて納骨法要を行うケースが多いのは、ご親族らが何度も足を運ばずに済むというメリットがあるためです。
納骨法要の事前準備
納骨法要の事前準備は次のような手順で進めます。
①日程を決める
まずは僧侶のスケジュールを確認し、ご家族の予定とすり合わせながら納骨法要の日程を決めます。
②参列者への連絡
納骨法要にお招きする方に、日時や集合場所などを連絡します。
③石材店への連絡
納骨の際にお墓をあけてもらう必要があるため、お墓を管理している石材店にも連絡を入れておきましょう。また納骨する方の戒名を墓跡等に彫ってもらう必要があるため合わせて依頼しておくとよいでしょう。
④「埋葬許可証」を準備しておく
ご遺骨を埋葬するには埋葬許可証が必要です。埋葬許可証は「火葬許可証」に、火葬執行済みの印が押されたものです。新たに市区町村に申請に行く必要はありませんが、火葬場から受理したら、わかる場所に大切に保管し、失くさないように気をつけましょう。
万が一紛失してしまった場合でも、5年未満であれば役所で再発行することができます。その場合は発行を受けた自治体に問い合わせてみましょう。
⑤「墓地使用許可証」を準備しておく
墓地使用許可証とは、お墓を建てた際に霊園から発行される書類です。「永代使用許可証」と呼ぶ霊園などもあります。一度発行されればお墓を所有している限り有効ですのであらためて発行してもらう必要はありません。納骨を行う際には、この許可証を持参し提示します。
また納骨堂へ納骨する場合は、使用許可証(受入許可証)が必要になります。こちらは納骨堂の使用手続きが完了すると発行される書類ですので、納骨まで大切に保管しておきましょう。
⑥必要であれば塔婆を依頼しておく
お墓のそばにたててある梵字がかかれた木の長細い板のことを塔婆といいます。この塔婆は、四十九日や納骨法要などの節目に追善供養としてたてられるもので、お寺に依頼すると手配してもらえます。ただし仏教の中でも浄土真宗では、死後すぐに極楽浄土へ行けるという考え方のため塔婆をたてる慣習はありません。
⑦必要であれば会食の準備をしておく
納骨法要後に会食をされる場合は、人数を把握した上でお近くのレストランなど飲食店の予約をしておきましょう。なお四十九日法要をはじめ法要の後には「お斎」といって法要を行ったお寺の一室や、レストランなどで親族揃って会食の場を設けることが多いです。また会食の際は、あらかじめ席順を決めて座席表を作っておくとスムーズです。席順は、一般的に上座に僧侶が座り、その隣に施主、僧侶の近くから順に親しい友人ら参列者が座り、親族は末席に座ります。
⑧法要の引き出物を用意する
参列者の人数が決まったタイミングで、法要の引き出物を用意します。引き出物の掛け紙は「志」とし、水引は「黒白結び切り」または「黄白結び切り」を使用するのが一般的です。
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納骨法要当日の持ち物
ここでは、納骨法要当日の持ち物をお伝えします。
✔ご遺骨
火葬後、ご自宅に安置していたご遺骨を骨壷ごと持参します。
✔︎遺影・位牌
余裕があれば、故人様の生前のお姿を写した遺影や位牌も一緒に持参します。
✔︎埋葬許可証
前述した通り、 火葬場から受け取った「火葬許可証」に火葬済みの印が押された書類(埋葬許可証)を持参します。これがないと納骨することができないので忘れないよう注意しましょう。
✔︎墓地使用許可証/納骨堂の使用許可証
墓地または納骨堂の使用許可を証明する書類です。墓地または納骨堂から発行されたものを持参し提示します。
✔︎印鑑
書類に押印する必要があるため、印鑑も忘れずに持参しましょう。
✔︎お供え物
当日お墓へお供えする供物も準備しておきます。
【施主が用意する供物の例】
生花・果物・お酒・丸餅・線香・ろうそく・塩など
【参列者が用意する供物の例】
生花・お菓子・果物・線香・ろうそくなど
新しいお墓にお供え物をする際は、施主は上記に加えて、季節の野菜など(山のもの)や昆布・わかめなど(海のもの)もお供えする慣習があります。ただし供物は宗派や地域によっても異なりますので、年長者などに確認しておくと安心です。また、参列者が持参する供物は品物に限らず「御供物料」として現金をお渡ししても喜ばれます。
上記以外に故人様の好物をお供えしてもよいでしょう。
✔︎数珠
焼香の際に必要です。
✔︎お布施
宗教者へ手渡すお布施も忘れずに持参しましょう。
納骨法要当日の流れ
四十九日法要などの各種法要と同日に行う場合は、法要の後に納骨法要をおこなう流れが一般的です。さっそく当日の流れをみていきましょう。
①移動
ご自宅、または四十九日法要と同日であれば法要会場からお墓まで移動します。移動の際、遺骨は故人様の配偶者が持って移動します。もし配偶者がいらっしゃらない場合は、最も血縁の近い人が持ちます。
②清掃と飾り付け
まず墓石を水拭きし、周辺のゴミを拾うなどお墓周りをきれいに整えた上で、墓前に持参したお供物や供花をお供えし飾り付けします。
③施主挨拶
施主が参列者に対し、参列へのお礼やその後のご遺族の近況、今後も末永くお付き合いしていきたいという想いを簡潔に盛り込んだ挨拶をします。もし法要後に会食を予定している場合は、このタイミングで会食のご案内もしておくとよいでしょう。
④納骨
施主挨拶の後、ご遺骨をお墓に納めます。ご遺骨は、カロートといわれるお墓の地下空間に納めます。カロートの開閉は大変重いため、基本的には石材店の方に開けてもらいます。ご遺骨を納める際は、古いご遺骨が奥になるように、新しいご遺骨は手前に納めるようにしましょう。
⑤読経と焼香
僧侶による読経が始まり、続いて参列者が焼香を行います。焼香のタイミングは僧侶からの合図を待ちましょう。また焼香の順番は施主からはじまり血縁の近い順に行います。すべての参列者の焼香が終わったら納骨法要も終了となります。
⑥会食
会食をされる場合は、会食会場へと移動します。会食会場ではまず初めに位牌の前にお酒の入った盃を用意します。あらかじめ決めておいた席に参列者が座ったら、施主による挨拶があり献杯ののち会食がスタートします。
納骨法要の服装・お布施などのマナー
最後に、納骨法要のマナーをいくつかお伝えします。
納骨法要の服装のマナー
納骨法要の服装は、喪服が好ましいです。特に四十九日法要や一周忌と合わせて行う場合はどちらも喪服を着用するのが一般的ですので、必然的に納骨式も喪服で参列することになります。ただ身内だけの納骨法要の場合などは、黒・ネイビー・グレーなどの落ち着いた色の平服でも構わないとされています。ただしその際も華美にならない服装や髪型を心がけましょう。
納骨法要のお布施のマナー
納骨法要で、僧侶にお渡しするお布施の相場は3~5万円と言われています。ただし寺院との関係性によっても金額は変わりますのであくまで相場として参考にしてください。さらに、もし四十九日法要と合わせて行う場合はその分も加味して金額をお包みします。加えてお車代として5000〜1万円、僧侶が会食を辞退された場合は御膳料として5,000円〜2万円を合わせてお包みするのがマナーです。
お供えした供物は持ち帰る
納骨法要の際にお供えした食べ物などは、周辺の動物が荒らしに来てしまうなど近所迷惑にもつながるため必ず持ち帰りましょう。
まとめ
ここまで、納骨法要の準備や流れをお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。納骨法要はお墓や納骨堂へ納骨する際に必ず行う儀式ですが、流れやマナーはよく知らないという方も多いと思います。参列者や僧侶・霊園との調整、必要な書類や持ち物の準備など慣れないことで大変かと思いますが、ぜひこの記事を参考にしていただけたら嬉しいです。
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