葬儀・家族葬コラム

お葬式のマナー

2025.03.11

お葬式で桜の花は飾れる?飾れる時期や注意点、葬儀の花の選び方を解説

お葬式で桜の花は飾れる?飾れる時期や注意点、葬儀の花の選び方を解説

葬儀の際には、会場にたくさんのお花が飾られます。

菊やユリが定番ですが、最近は桜の花を祭壇に飾りたいと考える方も増えているようです。春は桜のシーズンなので、祭壇を桜で彩りたいと考えるご遺族も多いのではないでしょうか。

今回は「葬儀で桜の花は飾れるのか」について解説します。桜の花が飾れる時期や注意点に加えて、葬儀で「避けられている花」や、「選ばれている花」についても紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。

桜の花は葬儀で飾れる?

桜の花は、お葬式で飾ることができます。毎年出会いと別れの季節に美しい姿を見せてくれる桜の花はファンも多く、「故人様が好きだったから」「旅立ちを象徴する花だから」などの理由から、祭壇花や供花として人気の高い花の一つです。

ただし、桜の花は旬が短く、葬儀で用いる際には適切な時期があるため、注意が必要です。

桜の花が飾れる時期と注意点

花祭壇で桜を使用できる時期は、1月から3月です。逆にいうと4月以降の葬儀で桜の花を飾ることは難しい可能性が高くなってしまいます。一般的な桜の開花時期は3月〜5月なので「なぜ?」と思われるかもしれませんが、花市場で桜が出回る時期は一般的な開花時期よりも少し早く、1月末〜3月までとなっているためです。

桜の花は手配が難しい場合があるため、花の知識が豊富な葬儀社に相談してみるとよいでしょう。また、桜が咲いている時期だからといって、近所の桜の枝を折って飾ることは、絶対にやってはいけない行為です。

桜の花祭壇が選ばれる理由

桜の花祭壇は、以下の理由から選ばれています。

華やかな雰囲気を演出できるから

桜の花は咲いているだけで華やかな魅力があります。ほんのりピンクに色づいた花は、春の訪れを感じさせるとともに、会場全体を華やかに彩ってくれます。

美しさと儚さを併せ持った魅力で旅立ちを演出できるから

桜の花が散りゆく姿は、美しさと同時に儚さも感じさせてくれます。ヒラヒラと舞い散る花びらが、故人様の旅立ちを厳かに演出してくれます。

故人様が好きな花だったから

故人様への想いを伝えるために、生前故人様が好きだった花を祭壇に飾りたいというご遺族は多いです。そうすることで、故人様らしい葬儀を実現することができます。

桜の花祭壇の費用相場

桜の花祭壇の費用相場は、祭壇の大きさや段数にもよりますが、シンプルな祭壇であれば10万円〜20万円前後、小規模な祭壇で30万円〜50万円前後、中規模〜大規模な祭壇で50万円〜80万円前後が相場になります。さらに、特殊なデザインなどを加えると、100万円を超えてしまう場合もあります。

花の種類や本数、祭壇の大きさで費用が前後するため、予算と照らし合わせながら葬儀社とよく相談して決めていくことが大切です。

葬儀で避けた方がよいお花はある?

実は、葬儀で用いる花には、避けた方がよいものがあります。

葬儀においては、供花や祭壇を飾る祭壇花など、花が多く用いられるため、故人様の関係者であれば、「供花には、どんな花を贈ろうか」、あるいは喪主の方であれば「祭壇にどんな花を飾ろうか」などと、迷われることが多いのではないでしょうか。そんな時は、以下の基準を参考にして、不適切な花を選ばないように気をつけてください。

1.トゲのある花は避ける

例:バラ・アザミ

トゲのある花は殺生を連想させることから、特に仏教では避けられています。また、手に刺さって危ないため、仏教に限らず葬儀の花としてはふさわしくないとされています。

2.毒を持つ花は避ける

例:ヒガンバナ・トリカブト・チューリップ・スズラン

毒性のある花は仏様に「毒を盛る」という意味があることから避けられています。

3.香りや色のキツイ花は避ける

例:ヤマユリ・真っ赤や真っ黒の花

香りや色のキツイ花も、葬儀では避けられています。葬儀によく用いられるユリは、香りが強い印象があるかと思います。しかし、ユリは香りの弱いものから強いものまで品種が豊富なため、葬儀に用いる際には、香りの弱い品種が選ばれています。

4.縁起が悪いとされる花は避ける

例:ツバキ・サザンカ

桜は花びらが一枚一枚ヒラヒラと落ちるのに対して、ツバキやサザンカのように、花が房ごと落ちる植物があります。その様子が、首が落ちる様を連想させるため縁起が悪いとされており、葬儀の際はもちろん、よくお見舞いに持って行ってはいけない花としても知られています。

【宗教別】 葬儀における花の選び方

宗教や地域によってもよいとされている花には違いがあります。

日本では仏教に基づく葬儀が最も多いですが、たとえば仏式の葬儀では、白を基調とし、差し色も華美にならない色を選ぶなど、宗教ごとに祭壇に飾る花には傾向があります。具体的に、仏式の葬儀で好まれる花としては、菊やユリ、カーネーション、蘭などがあげられます。

ここでは、仏式・神式・キリスト教式で好まれる花祭壇の特徴をお伝えします。

【仏式】

白を基調とし、全体的に華美にならないよう調整する

菊・ユリ・カーネーション・蘭などが好まれる

【神式】

白を基調とし、差し色は淡いピンクや黄色を選ぶ

菊・ユリ・カーネーション・カスミソウなどが好まれる

【キリスト教式】

白にはこだわらず洋花を中心に色花も用いる

ユリ・カーネーション・蘭・トルコ桔梗などが好まれる

春のお彼岸には、桜の供花も人気

桜は、関係者がお悔やみの気持ちを伝えるために贈る供花や、仏壇やお墓などへお供えする花としても人気があります。特に3月のお彼岸は、ちょうど桜のシーズンを迎えることから、お供えにぴったりの桜のフラワーアレンジメントなどがたくさん出回っている時期です。

仏壇やお墓に桜をお供えしたいという場合にも、ぜひ、桜の花の入った供花を探してみてはいかがでしょうか。

祭壇に桜を取り入れて、厳かなお見送りを

葬儀の祭壇や供花に桜を用いることはよく行われており、まったく問題はありません。祭壇花の定番ではありませんが、斎場を華やかに彩り、厳かな旅立ちの時間を演出してくれる桜は大変人気の高い花です。ただし、桜が飾れる時期は、1月末〜3月と限られており、4月以降のお葬式では飾れない可能性が高くなっているため注意が必要です。

桜に限らず、祭壇に飾りたい花や、供花として贈りたい花があれば、花に詳しい葬儀社に相談してみるとよいでしょう。さがみ典礼では、祭壇を美しく彩る生花を多数取り揃えております。ご予算やイメージに合わせて、宗教・宗派に適した祭壇や供花をご提案させていただきますので、ぜひ、お気軽にご相談ください。

小林 勝也

小林 勝也 (コバヤシ カツヤ)

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