葬儀・家族葬コラム

家族葬

2025.07.16

直葬を選んでよかった!後悔しないお葬式のために向き不向きを知っておこう

直葬を選んでよかった!後悔しないお葬式のために向き不向きを知っておこう

最近、「葬儀は、直葬・火葬式で執り行います」というご案内を目にする機会が増えました。

葬儀といえば、関係者に広く声掛けをして大々的に行うことが当たり前だった時代から、コロナ禍を経て、親しい人のみで行う家族葬が一般的になり、よりシンプルなお葬式として今注目されているのが「直葬」や「火葬式」なのかもしれません。

そこで今回は、実際に直葬を行なった方の「直葬を選んでよかった」という声や、反対に「後悔した」という声を元に、直葬に向いている人、向いていない人の特徴を解説したいと思います。

直葬(火葬式)とは

お通夜や葬儀・告別式といった儀式を行わず、火葬のみで弔う葬儀のことで、別名「火葬式」とも呼ばれています。参列者は、家族や親族などごく親しい人のみに限定され、基本的には、僧侶による読経や焼香などの宗教儀式も行いません

このように直葬は、儀式を省略し、参列者も限定しているため、最もシンプルで最も低価格な葬儀ともいわれています。

直葬の費用相場

直葬の費用相場は、20万円〜50万円程度といわれています。

鎌倉新書の第6回お葬式に関する全国調査(2024年)によると、一般葬の平均費用は約161万円、直葬は約42万円となっており、この結果からも直葬は、大幅に費用を削減できることがわかります。

直葬が、費用を最小限に抑えられるのは、お通夜や告別式を行うための会場利用料や、僧侶へのお布施が不要で、参列者へのおもてなしにかかる料理代や返礼品費も最小限に抑えることができるためです。

直葬を選んでよかった理由

実際に、直葬を行なった人の声の中から、「直葬を選んでよかった」という感想をまとめました。

費用を安く押さえられた

一番多い感想が費用面の感想です。前述の通り、直葬は、会場費やお布施が不要な分、費用を最小限に抑えることができます。

また、精進落としなどの会食を行わないことも多く、その場合は、おもてなしの料理にかかる費用も不要になります。さらに、香典を辞退すれば香典返しも不要です。

このように、喪主やご遺族の意向によっては、必要最低限の葬具一式と火葬場や葬儀社に支払う料金のみで直葬を行えることになり、費用面を重視する方には特に満足度の高い葬儀といえます。

葬儀形態別の葬儀費用の目安は、以下の表を参考にしてください。

【葬儀形態別 葬儀費用比較】

葬儀形態葬儀費用の総額最も多い価格帯
一般葬161.3万円120万〜140万
家族葬105.7万円60万〜80万
一日葬87.5万円20万〜40万
直葬(火葬式)42.8万円20万〜40万
出典:第6回お葬式に関する全国調査(2024年/鎌倉新書)

身内だけで気兼ねなくお見送りができた

直葬は、火葬場でのお別れとなるため、参列者も身内などごく親しい人に限定されることがほとんどです。そのため、葬儀当日に参列者対応に追われることもなく、故人とのお別れに集中することができます。

事前準備が少なく精神的に楽だった

直葬は、儀式や会食などを行わないため、事前の準備にかかる負担も軽減できます。

葬儀を行う場合、ご逝去から葬儀までの間にご遺族がやるべきことは多岐に渡りますが、その中には直葬であれば不要になるものもあります。

具体的には、以下のような準備を軽減/削減することができ、負担が減るだけでなく、その分の時間を、故人と過ごす時間に充てることができます。

【直葬で軽減/削減できる事前準備】

  • 参列者への連絡
  • 僧侶の手配
  • お布施の準備
  • 返礼品の手配
  • お通夜や葬儀の打ち合わせ
  • 受付の準備
  • 会食の準備

短時間で終わったため身体的な負担が少なかった

直葬は、儀式を省略しているため、火葬場での滞在時間は賞味2時間前後となります。具体的なスケジュールとしては、火葬にかかる時間が1時間〜2時間程度、その後、ご遺骨を骨壷に収める収骨に30分程度となっています。

火葬の待ち時間は、待合室などで過ごすことができるため、体力に自信のない方でも無理なく葬儀に参列することができます

遠方からでも日帰りで葬儀に参列できた

直葬は、数時間ですべての工程を終えることができるため、遠方の親族が日帰り参列しやすいのもメリットの一つです。

日帰りで参列できれば、宿泊費がかからないため、参列者の経済的負担を軽減することにつながります。

直葬を選んで後悔した人は?

反対に、直葬を選んで後悔したという人もいます。後悔しない直葬にするために、直葬の注意点を把握しておきましょう。

菩提寺に納骨を断られてしまった

直葬で最も多いのが、菩提寺とのトラブルです。

直葬では宗教儀式を省略しているため、菩提寺の墓地に納骨を考えている場合は、事前に僧侶に相談しておくことをおすすめします。相談する際には、なぜ直葬を希望するのか理由を丁寧に説明しましょう。

もし無断で直葬を行なってしまった場合は、先祖代々の墓に納骨できなくなってしまう可能性があります。また、直葬をよく思わないお寺も少なくないため、相談する際には、直葬が認められないケースもあることを念頭においておくとよいでしょう。

心の準備ができないまま火葬されてしまった

直葬を最短で行なった場合、ご逝去の翌々日が火葬となります。一般葬では、お通夜・葬儀・告別式と儀式を進めていく先に火葬が執り行われますが、直葬の場合、火葬場に搬送後すぐに火葬となってしまうため、安置場所でのお別れの時間を長くとるなどして、心の準備をしておくことが大切です。

親族から反対された

葬儀といえば読経や焼香を行うものと思っている人もまだまだ多いです。特に、伝統や形式を重んじる人の中には、直葬に抵抗を感じてしまう人もいると思います。そのため、家族や親族には、事前に「なぜ直葬なのか」を丁寧に説明し、事前に同意を得てから行うようにしましょう

葬儀後の弔問客対応が大変だった

直葬は、家族や親族など親しい人のみの参列となるため、葬儀に参列できなかった故人の友人や知人が、葬儀後に弔問に訪れるケースが一般葬に比べて多くなる傾向にあります。特に、故人に友人知人が多い場合は注意が必要です。

ただし、対応が難しい場合は、葬儀後の弔問を辞退することもできます。弔問を辞退する場合は、葬儀後に送る挨拶状に弔問辞退の旨を明記するか、個別に連絡をもらった際に辞退の意向をお伝えしましょう。

直葬に向いている人とは

直葬は、向き不向きを把握しておくことで、後悔のない葬儀にすることができます。ここでは、直葬にはどんな人が向いているのか、その傾向をご紹介します。

【直葬に向いている人やケースとは?】

  • 費用をなるべくかけずに葬儀を行いたい 人
  • 公営墓地や納骨堂、永代供養墓など無宗教でも納骨できるお墓に納骨予定 の人
  • 体力的に、長時間の葬儀に耐えられる自信がない人
  • 故人が高齢で、そもそも参列者が少ない場合
  • 故人が直葬を希望していた場合
  • 遠方からの参列者が多い場合

このように直葬は、費用を抑えることを第一に考える人や、参列者を限定したり、宗教儀式を省略したりすることに抵抗のない人が向いています。

直葬の場合は、とりわけ葬儀後の納骨先が問題になりますが、菩提寺のお墓ではなく、永代供養墓など無宗教でも納骨が可能なお墓を検討されているのであれば、トラブルに発展することはありません。

直葬に向いていない人とは

次に、直葬に向いていない人の傾向もお伝えします。

  • 菩提寺があり、先祖代々の墓に納骨したい人
  • 故人が現役で参列者が多い人
  • たくさんの人に囲まれて盛大にお見送りをしてあげたい人
  • 伝統や形式を大切にしたい人
  • 宗教心が強い人

伝統や宗教を重んじる人は、宗教儀式を省略する直葬には向いていません。

また、菩提寺のお墓に納骨を予定している場合は、事前に菩提寺に了承を得ておく必要があります。

故人が現役世代で会社の同僚や友人・知人など多くの参列者が想定される場合や、盛大にお見送りをしてあげたいというご遺族の希望がある場合などには、参列者を限定しない一般葬をおすすめします。

後悔のない直葬にするために押さえておきたい注意点

直葬を後悔のない葬儀にするためには、以下のポイントも押さえておきましょう。

直葬でも、読経や戒名授与をしてもらえる場合がある

戒名とは仏弟子になったことを示す名前のことで、位牌やお墓などに刻まれるものです。また読経とは、僧侶がお経を読んで故人の冥福を祈る行為のことで、いずれも宗教儀式に該当します。

直葬では、宗教儀式を省略しているため、読経や戒名授与は行わないことが一般的ですが、ご遺族の希望があれば、戒名を授けてもらったり、炉前で読経をしてもらったりすることも可能な場合があります。

気になる方は、菩提寺や葬儀社に相談してみましょう。

直葬でも安置場所の手配が必要

日本には「逝去後24時間以内は火葬してはいけない」というルールがあるため、病院から火葬場へ直接ご遺体を搬送することはできません。そのため、直葬でも、火葬までの間に最低24時間は、ご遺体を安置する安置場所の確保が必要になります。

ちなみに安置場所には、ご自宅や葬儀社の安置施設などがありますが、費用や条件を考慮した上で選ぶことが大切です。

直葬で香典や供物は辞退するもの?

直葬では、儀式を行わないため供物や供花を供える祭壇がありません。また、身内中心の葬儀になるため香典を辞退するケースも多くなっています。ただし、香典を辞退するかは喪主やご遺族が自由に決めることができるため、受け取ってはいけないということではありません。

もし香典を受け取る場合は、香典返しの手配が必要になることを念頭においておきましょう。

直葬でも葬儀社に依頼する?

儀式を省略しているため、直葬は葬儀社に依頼しなくてもよいと考える人もいるかもしれませんが、実は、葬儀社の仕事は葬儀当日に限らず、ご遺体の搬送や安置、火葬場の手配など多岐に渡ります。棺や骨壷などの葬具一式や霊柩車の手配など、葬儀の準備は個人では難しいことが多いため、必ず葬儀社に依頼するようにしましょう。

さがみ典礼の直葬・火葬式

さがみ典礼では、2つの直葬・火葬式プランをご用意しています。

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さがみ典礼では、一般葬、家族葬、一日葬、火葬式・直葬、公営斎場葬まで様々な葬儀形式に対応し、お客様のご葬儀をサポートさせていただきます。また、無料の事前相談も承っておりますので、直葬に関するご不安や疑問などありましたら、お気軽にご相談ください。24時間365日いつでもご連絡をお待ちしています。

鈴木 波紀

1級葬祭ディレクター

鈴木 波紀 (スズキ ナミキ)

安心して任せていただけるよう、心を込めてお手伝いいたします。

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