葬儀・家族葬コラム

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2025.09.24

台風シーズンに注意!お墓の掃除・管理のポイント

台風シーズンに注意!お墓の掃除・管理のポイント

8月中旬から10月中旬にかけては、台風が発生しやすい時期です。

台風は、強風や停電、浸水など日常生活にも大きな影響を及ぼすため対策が欠かせませんが、つい忘れてしまいがちなのがお墓の台風対策です。

そこで今回は、台風に備えてお墓の管理で気を付けたいことを解説します。

台風では小物が飛散するなど思わぬところから他家のお墓を傷つけてしまうリスクもなどあります。トラブル防止のためにも万全の対策をしておきましょう。

よくあるお墓の台風被害とは

最初に、台風シーズンによく起こりがちなお墓の被害について解説します。

お供え物が飛散

もし、お供え用の湯呑みやガラス、供花など飛散しやすいものがそのままになっている場合は要注意です。お墓周辺の固定されていないものは、少しの風でも飛散してしまうため、台風シーズンを迎える前に片付けておきましょう

花立てや卒塔婆などの付属品が飛散

花立てや卒塔婆、ローソク立てなど、お墓に付属している小物も基本的には固定されていないため、強風に飛ばされて他家のお墓を傷つけてしまう可能性があります。このような付属品は、台風が直撃する地域でなくても被害の恐れがあるため、固定や重しなどの対策が必要です。

外柵や灯籠、墓誌などが倒壊

外柵や灯籠、墓誌は、強風によってとんで来たものによる衝撃や、大雨による土台の緩みなどが原因で倒壊の恐れがあります。

墓石の倒壊やひび割れ

台風では、雨で地盤が緩んでいるところに強風が吹くため、特に高さのある墓石は、風の影響を受けやすくズレや傾きなどが生じやすくなります。風の強さによっては墓石が倒れてしまうこともあるため注意が必要です。

シーズン前に済ましておきたいお墓の台風対策

上記のような被害を防ぐためにも、台風シーズンが近づいてきたら、一度お墓参りをして以下のような対策をしておくと安心です。

排水路のつまりをチェックし浸水被害を予防

【チェックするポイント】

  • 排水路
  • 側溝
  • マンホール

墓地内の排水路や側溝、マンホールに落ち葉やゴミ、土砂などがたまっていると、排水がうまくできずに浸水被害につながってしまう可能性があります。

もし、排水周りのつまりが懸念されるようなら、墓地の管理者に伝えて改善してもらいましょう。

お供えなどは撤去し飛散防止

【チェックするポイント】

  • 供花
  • 線香
  • 湯呑みなどの小物
  • 卒塔婆や塔婆立て

お墓参り後は、お供え物は持ち帰るのがマナーですが、供花や線香などが残ってしまっている場合もあるかもしれません。また、水鉢のないお墓の場合、水やお茶をお供えするために湯呑みを使用することがありますが、それらは、少しの風でも飛散して周囲のお墓を傷つける原因になってしまうため、事前に撤去しておきましょう。

また卒塔婆は、風に煽られやすいため、風の当たらない場所に置くか寝かして保管し、可能であれば塔婆立てにも重しをおいておくと安心です。

倒壊の恐れがあるものを固定し転倒防止

【チェックするポイント】

  • 墓石
  • 花立て
  • 灯籠
  • 水鉢など

墓石は、傾きやぐらつき、ヒビなどがないかを事前に確認し、必要であれば石材店に補修やゴムバンドでの固定をお願いしておきましょう。

花立・香炉・水鉢・小型の灯籠などの付属物は、ゴムバンドを装着したり、砂袋などで重しをしたりして固定します。また大きめの灯籠は、必要に応じてアンカー固定などをしておくと安心です。その場合は、石材店に相談しましょう。

外柵の点検と補修

【チェックするポイント】

  • 外柵

外柵の石と石の継ぎ目にヒビが入っていないか、手で押してグラグラしないかなどを確認しておきましょう。もし気になるヒビや傾きなどがある場合は石材店に連絡し、事前に補修を依頼しておくと安心です。簡単な目地の補修であれば、2〜5万円程度で依頼することができます。

台風後の墓地の点検ポイント

続いて、台風後に行いたいお墓のチェックポイントをお伝えします。

まずは安全確認

台風後の道はぬかるんでいたり滑りやすくなっていたりするので、転倒に注意して点検を行いましょう。また、不安定な石材がある場合は無理に触らず、石材店などの業者に修繕を依頼するようにしましょう。

飛散物がないかの確認

【チェックするポイント】

  • 花立て
  • 水鉢
  • 香炉
  • 卒塔婆・塔婆立てなど

花立てや水鉢、香炉、卒塔婆や塔婆立てなどが飛散していないかをチェックしましょう。花筒や線香たてが曲がったり傾いたりしていないか、金属部分にサビなどがないかもチェックします。汚れやサビ、コケなどが見つかった場合は、墓石を傷つけないようやさしく掃除をすることが大切です。また、サビや汚れの状態がひどい場合は、無理せず業者に任せたほうが安心です。

墓石や石材部分の確認

【チェックするポイント】

  • 墓石
  • 外柵
  • 灯籠
  • 墓誌

墓石や灯籠・墓誌などに傾きやズレがないか、細かい部分にヒビなどがないか、目地の部分のモルタルやコーキングが剥がれていないか、などをチェックしましょう。少しのズレでも倒壊の危険性があるため、念入りにチェックし、異常を感じたら墓地の管理者や石材店などの専門業者に連絡してみてもらうようにしましょう。

台風後のお墓掃除のポイント

台風後は、以下のポイントを押さえてお墓の掃除を行いましょう。

墓石周りの掃除

墓石の周りは落ち葉や泥などで汚れている可能性があるので、ほうきやちりとりで掃き掃除をしましょう。また泥は水で流すことで効率的にキレイにできます。

墓石の掃除

墓石は水で洗い流し、やわらかいスポンジで汚れを落とします。墓石を傷つけてしまう恐れがあるため金属ブラシや研磨剤入りのスポンジは避けるようにしましょう。また、もしコケなどがついている場合は、台所用の中性洗剤を薄めて使うか、石材店や仏具店などで売られている専用のクリーナーで洗いましょう。墓石は傷みやすいので必ず墓石用のクリーナーを用いることが大切です。

サビ・コケなどがあれば取り除く

花立てや香炉・水鉢などに砂などが入り込んでいれば洗い流し、サビや汚れがある場合は専用クリーナーで掃除をしましょう。

台風シーズンは墓地の管理にも注意しよう

台風前には、飛散の恐れがあるものは墓地周辺から回収し、備え付けのものは重しをするかゴムバンドで固定するなどして、周りのお墓を傷つけないよう対策をしておくと安心です。

また、墓石に少しでもズレや傾きなどがある場合は、強風や浸水が原因でなって倒壊や破損の恐れがあるため、事前に業者に修理を依頼しておきましょう。さらに、台風による浸水を防ぐためにも、落ち葉や周辺のゴミを事前に掃除し、排水周りの水はけをよくしておくなどの対策も有効です。

さらに台風シーズンは、石材店の繁忙期にあたり駆け込み需要も多くなるため、台風前、台風後の修繕依頼はなるべく早めにすることをお勧めします。

また、葬儀のことでわからないことがあれば、さがみ典礼の無料の事前相談をご活用ください。専門の相談員が、お電話・インターネット・メールなどから24時間・365日ご相談を承っています。どんな些細な質問でも構いませんので、お気軽にご相談ください。

長岡 一知

1級葬祭ディレクター

長岡 一知 (ナガオカ カズトモ)

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