葬儀・家族葬コラム

家族葬

2024.08.08

遺影はいつまで飾る?処分方法や飾る場所など遺影の取扱いを解説

お通夜や葬儀の際に祭壇に飾られる遺影は、参列者が故人の姿を思い出したり、偲んだりできるようにという目的で飾られています。そのため特に宗教的に意味があるわけではありません。とはいえ故人の姿が映された遺影は、多くの方が大切に扱いたいと思うのではないでしょうか。そのため葬儀が終わった後、遺影の扱いに悩まれる方は多いと思います。

今回は、「遺影はいつまで飾るの?」、「遺影の処分はどうすればいい?」、「遺影の処分にはいくら必要?」など、遺影の取り扱いについての疑問にお答えしていきます。遺影の処分方法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

遺影は「どこに」、「いつまで」飾る?

ここでは葬儀後の遺影を「どこに」「いつまで」飾ればよいかについて解説します。お伝えしたとおり、遺影に宗教的な意味はないため、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

葬儀後の遺影は後飾り壇に飾る

まず、葬儀が終わったら遺影は家に持ち帰り、後飾り壇に飾ります

後飾り壇とは、納骨までの一時的な祭壇のことで、遺影のほかに葬儀で用いた仮の位牌(白木位牌)や線香、ろうそく、焼香台などを飾ります。ちなみに後飾り祭壇は葬儀のセットプランに含まれていれば葬儀社が用意してくれますが、線香、ろうそく、焼香台などはご自身で用意します。家に仏壇があれば、仏壇で使用していたもので構いません。

遺影は四十九日まで飾る

多くの仏教の宗派では、人が亡くなってから四十九日までの間、故人の魂はこの世で過ごすと考えられています。そのため四十九日の忌明けまでは後飾り祭壇は飾ったままにしておきます

一般的には四十九日法要と同じ日にお墓への納骨を行いますが、そのタイミングで後飾り祭壇は片付けることになります。納骨には、遺骨や位牌と一緒に遺影も持参しますが、その後はお盆や法事で使う予定があれば保管し、なければ処分してしまっても問題はありません。お盆や法事の慣習は、そのご家庭や宗派、地域によってもさまざまですので、親族の年長者などに確認し、必要に応じて保管するか処分するかを決めましょう。

遺影の保管方法

ここでは、お盆や法事で遺影を使用するとなった場合の保管方法をお伝えします。

家のスペースに応じた遺影の保管方法

昔は、仏間などに歴代の先祖の遺影が飾られているご家庭も多かったですが、最近は住宅事情も変わり、マンションなどの集合住宅にお住まいの方が増えたことから、仏間や仏壇が家にないご家庭も少なくありません。そのためスペースがあるご家庭であれば、仏間や床の間に半永久的に飾っておくという選択肢もありますが、飾るスペースがない場合は、スタンドを折りたたんで収納しておけば場所を取らずに必要な時に取り出すことができます。

メモリアルとしての遺影の保管方法

家にスペースはないけれど、できれば遺影をいつも見えるところにおいて故人を偲びたいという場合は、写真を小さいサイズに焼き直して、仏壇や目につく棚の上などに飾っておいてもよいでしょう。モノとして残すと劣化の恐れもあるため、中には遺影写真をデータ化してパソコンに保存しておくという方もいらっしゃいます。

遺影写真の処分方法

続いては処分方法です。

一般ゴミとして捨てる

前述したとおり、基本的には遺影に宗教的な意味はないため、ごみ収集の日に一般ごみとして出しても問題はありません。ただしその場合は地域のルールにしたがって分別し適切な日に出しましょう。基本的には中の写真は可燃ごみですが、遺影が収められているフレームは地域によって出し方が異なる場合があります。

また遺影がほかのゴミと混ざってしまうのは心苦しいという場合は、遺影だけを袋に入れてほかのゴミとは分けて出すことで、抵抗感を少しでも和らげることができます。

お寺でお焚き上げをしてもらう

故人の遺影をゴミに出すのは抵抗がある方は多いと思います。その場合は、お寺などでお焚き上げをしてもらうのが一般的です。まずは菩提寺など付き合いのあるお寺に相談してみましょう。菩提寺がない場合は、近隣のお寺に相談してみるとよいでしょう。

基本的には、お寺に連絡をする → 遺影のお焚き上げを希望している旨を伝える → 指定の日時になったら遺影をお寺に持参するといった流れになります。

遺影の供養業者に依頼する

最近はインターネット上に、遺影や位牌などの供養を行うサービスも出てきています。宅急便で送って供養してもらうことができるため、そのような業者に依頼するのも一つの方法かもしれません。

葬儀業者に引き取ってもらう

葬儀社が遺影を引き取ってくれる場合もあります。まずは葬儀を担当した葬儀社に相談してみましょう。

遺影写真の処分にかかる費用

自分でゴミに出す場合は無料〜数百円

処分方法によっても費用は変わります。たとえばご自身で一般ゴミとして処分する場合は、費用がかからないことが多いでしょう。中の遺影写真は可燃ごみとしてだすため無料ですが、フレームはサイズによっては粗大ゴミとなって数百円程度の費用がかかる場合もあります。基本的に長辺が30cmを超える場合は粗大ゴミとなります。

お焚き上げに出す場合は数千円〜数万円

お寺などにお焚き上げを依頼する場合は、10,000円〜50,000円が相場です。また宅配の供養業者に依頼する場合は、段ボール一箱3,000円といった業者が多いようです。葬儀業者に引き取ってもらう場合は、葬儀代に含まれているため無料となるケースが多いですが、場合によっては3,000円〜5,000円ほどの費用がかかる葬儀社もあるようです。

それぞれ依頼するお寺や業者によっても費用は異なりますので、まずは直接確認してみましょう。

遺影は、ご自身に最も適した方法で処分・保管を

ここまで、葬儀後の遺影写真の扱い方について、処分方法も含めて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

基本的に遺影写真には、位牌のように宗教的な意味は込められていないため、通常のゴミとしてごみ収集日に出すことも可能ですが、故人の顔写真ということもあり、大切に供養したいと考える人も多いと思います。処分する場合でも、お寺や専門業者、葬儀社など依頼先は様々あります。また、小さいサイズに焼き増しして飾っておくなど記念に残すことも可能です。

このコラムを参考に、ぜひご自身に最も適した方法を選択してください。

大和田 渡

1級葬祭ディレクター

大和田 渡 (オオワダ ワタル)

葬儀の専門家として、お客様のニーズに応える葬儀を実現します。

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