家族葬
2025.09.19
シニア世代に人気の家族葬|お彼岸を機に考える小規模葬儀の形

ご先祖様に感謝し供養する期間であるお彼岸は、普段は意識することのない「死」や「供養」について家族で考えるよい機会でもあります。最近は、特にシニア世代の間で「家族葬」などの身内中心の葬儀が人気を集めています。
そこで今回は、なぜシニア層に家族葬が人気なのか、また、家族葬のような小規模葬儀にはどのような種類があるのかについて解説したいと思います。
ご先祖様との命の繋がりを意識する大切な行事でもあるお彼岸に、ご自身やご家族の葬儀について想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
家族葬とは
家族葬とは、家族や親戚、親しいご友人など、限られた人たちだけで故人を見送る葬儀のことをいいます。少人数で行われるため、落ち着いた雰囲気の中で、最後の時間を過ごすことができます。
「家族葬」と銘打たれていますが、参列者の範囲は必ずしも家族だけに限られるわけではなく、誰を何人呼ぶかについては、故人の希望やご遺族の判断で自由に決めることができます。ただし、一般的には、10〜30名程度で執り行われるケースが多いです。
また、家族葬の流れそのものは一般葬と大きく変わりません。1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式を行うのが基本で、読経や焼香といった儀式の内容も同様です。ただし最近では、通夜を省いて1日で行う「一日葬」が選ばれることも多くなっています。
家族葬がシニア世代に選ばれる理由
比較的小規模で身内中心に執り行われる家族葬ですが、以下のような理由から、特にシニア世代から人気を集めています。
そもそも、故人の交友関係が狭い
高齢になると、仕事関係の付き合いも少なくなり、自然と交友関係が縮小していきます。特に老人ホームに入っている方などは、普段接する人が家族だけというケースも少なくありません。そもそも葬儀にお呼びする人数が少ないため、身内中心の小規模な葬儀を希望するケースが多くなっています。
近所付き合いの希薄化
現代は、核家族世帯の増加により、昔に比べて地域住民の横のつながりが薄くなっています。そのため地域社会の互助機能も希薄化し、一昔前は大々的に行うことが当たり前だった葬儀も、身内だけで行われることに抵抗がなくなってきています。
価値観の変化
一昔前は「葬儀といえば、盛大に見送るもの」というイメージが大きかったですが、近年は社会的な見栄や形式よりも、「小さくても心のこもった葬儀を行いたい」といった考えが一般的になりつつあり、社会の側からの理解も得られやすくなってきました。それに伴って、小規模でアットホームな家族葬を選ぶ人が増えてきています。
費用や手間を軽減できる
家族葬は規模が小さい分、一般葬に比べて費用を抑えられる傾向にあります。また、葬儀当日の参列者対応の手間も軽減できるため、経済的・身体的な負担を抑えて、親しい人たちだけで見送りたいと考える人たちに人気があります。
参列者の身体的負担を軽減できる
故人が高齢であるということは、その家族や親族、ご友人も高齢になっていることが多いです。参列者が多い一般葬に比べて身内中心で少規模な家族葬は、焼香にかかる時間が短縮できる分拘束時間も短くなり、参列者の身体的な負担を軽減することができます。
コロナ禍以後、小規模葬の流れが定着
家族葬は、特にコロナ禍で、「密を避けるため」という理由から急速に普及しました。コロナ禍が落ち着いても、その傾向が定着した形で、現在も一般葬を上回る需要があります。
終活で「家族葬」が選ばれる理由
人生の終わりを見据えて、医療や介護の意思表示や財産整理、葬儀などの準備をしておくことを「終活」といいます。
近年は、「人生の終わりをどう迎えるか」「自分の人生を自分らしく終わらせるためにはどうすればよいか」といった人生の終わり方への関心の高まりから、終活を行う人が増えています。
そして、終活を行う人の半数以上が、家族葬を希望しているという調査結果※もあります。
ここでは、終活においてどのような理由から家族葬が選ばれているのかについてご紹介します。
※ハルメクホールディングス 調査リリース 2023.04.11
家族に葬儀の負担をかけたくない
家族葬をはじめとする小規模葬は、一般葬と比べて費用を抑えることができます。また当日の参列者対応や、準備にかかるご遺族の負担も軽減できる傾向にあります。そのため「家族になるべく負担をかけたくない」という理由から家族葬を選ぶ方が多くなっています。
自分らしい葬儀にしたい
一般葬のような大規模な葬儀は、どうしても形式的になりがちですが、その点、家族葬は大切な人たちに囲まれて、アットホームな雰囲気のなかで葬儀を執り行うことができます。そのため自分らしい葬儀を希望する人にも選ばれています。
このように家族葬は、「遺されたご家族に、経済的・身体的な負担をかけたくない」という想いや、「自分の最期を自分らしく締めくくりたい」という想いから選ばれているケースが多くなっています。
家族葬のメリットと注意点
家族葬には、メリットも多いですが、気をつけたいポイントもあります。メリットだけでなく注意点も知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
家族葬のメリット
- 心おきなく最期のお別れができる
- 比較的自由度が高い
- 一般葬に比べて費用を抑えられる
- 遺族の負担が軽減できる
家族葬は、参列者が身内中心なので、心置きなく故人との最後のお別れをすることができます。また、「故人の好きな音楽を流してあげたい」など、式の内容に、遺族や故人の希望を反映しやすい自由度の高さもメリットの一つです。
さらに人数が少ない分、会場や返礼品、食事にかかる費用を抑えられるため、一般葬に比べて経済的な負担も軽減することができ、当日の参列者対応など遺族の身体的な負担も軽減できます。
家族葬の注意点
- 参列できない人への配慮が必要
- 葬儀後の弔問客が増える傾向にある
- 人数が少ない分、香典収入も少ない
- 周囲の反対に合う可能性がある
家族葬は、人数を限定しているため「参列したくても参列できない」が出てきてしまいます。場合によっては「なぜ呼んでくれなかったんだ」と苦言を呈されることもあるかもしれません。また、一般葬に比べて、葬儀に参列できなかった方が後日ご自宅へ弔問を希望されるケースが増える傾向にあります。一方、香典収入は少なくなるため、葬儀費用を考える際には注意が必要です。
さらに、形式や伝統を重んじる親族などから反対を受ける可能性も考えられるため、周囲ともよく話し合って進めていくことが大切です。
小規模葬儀の種類
小規模な葬儀には、家族葬以外にも「一日葬」や「火葬式・直葬」といった葬儀形式があります。ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
一日葬の特徴とメリット・デメリット
一日葬とは、通常二日間かけて行う葬儀から「お通夜」を省き、葬儀・告別式・火葬を1日で執り行う葬儀形式です。
参列者は、家族や近しい親族を中心とする少人数で行われることが多く、雰囲気としては家族葬に近いものがありますが、一日葬は「日程の短縮」を重視した形式であり、「参列者を限定する」ことを目的とした家族葬とは性質が異なる点に注意が必要です。
儀式の内容は一般葬とほとんど変わらず、僧侶による読経や戒名授与など、宗教的な要素も含まれます。そのため、形式は簡略化しつつも、宗教儀式は行いたいと考える方に向いています。
一日葬のメリット
- 遺族や参列者の身体的・精神的・経済的負担を軽減できる
一日葬は、1日で葬儀のすべてか完結するため、参列者の体力的な負担を軽減することができます。また、遠方の親族がいる場合は、場所によっては日帰りで参列できる可能性もあり、宿泊費が不要になるなどのメリットが得られる場合もあります。
また、日数が減る分、家族葬に比べて若干費用を抑えられる傾向にあります。
一日葬のデメリット
- 選択肢が1日のみなので参列できない人が出やすい
- お別れの時間が短い
- 親族や菩提寺の理解が得にくい
1日しか弔問の機会がないため、都合がつかず参列できない人が出てきてしまう可能性があります。お別れの時間も短いため、心の準備ができないままお別れとなってしまうことも考えられます。
また、お通夜という宗教儀式を省略しているため、親族や菩提寺の意向も尊重しなければなりません。特に、菩提寺がある場合は、納骨を断られてしまう可能性もあるため、必ず菩提寺の合意を得てから進めるようにしましょう。
火葬式・直葬の特徴とメリット・デメリット
火葬式・直葬とは、お通夜だけでなく葬儀・告別式も省略し、直接火葬場にて火葬を行う葬儀形式です。火葬場でのお別れとなるため、参列者は必然的に家族などの近親者に限定されます。
火葬のみの葬儀なので、費用と時間を大幅に削減することができますが、宗教儀式を省略しているため、菩提寺がある場合は事前に相談が必要です。
火葬式・直葬のメリット
- 費用と時間を最小限に抑えられる
- 遺族の負担を軽減できる
宗教儀式を省略した火葬のみの葬儀のため、お別れに要する時間や費用を最小限に抑えることができます。また、参列者も身内に限定されるため、遺族の身体的・精神的負担の軽減にもつながります。
火葬式・直葬のデメリット
- お別れの時間が短い
- 宗教儀式を省略しているため納骨先が限られる
- 親族や菩提寺の理解が得にくい
火葬式・直葬は、宗教儀式を省略している分、葬儀当日のお別れの時間が短いと感じてしまう可能性があります。そのため、なるべく悔いが残らないよう、安置場所でたっぷりお別れの時間をとり、心の準備をしておくなどの対応が必要になります。
また前述の通り、菩提寺がある場合は、事前の相談が必要です。火葬式・直葬は宗教儀式を省略しているため「きちんとした供養ができない」などの理由から、納骨を断られてしまう可能性があります。炉前で読経をしていただくなどの代替え案も含めて、事前に相談しましょう。
また、どうしても菩提寺と折り合いがつかない場合は、納骨先を変更するなどの対応も検討する必要があります。
「家族葬」のような小規模葬をあげるには?
家族葬や一日葬、火葬式・直葬といった小規模葬儀をあげるには、小規模葬儀のプランが充実した葬儀社に依頼することがポイントです。そのような葬儀社は、少人数向けに必要なサービスを整えたプランを用意していたり、家族葬専用ホールや小さな式場の用意があったりするため、安心して任せることができます。
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