法事・法要
2025.09.14
お墓参り代行やオンライン供養はあり?現代のお彼岸の過ごし方

春と秋に訪れるお彼岸は、お墓参りをしたり、仏壇の掃除をしたり、ご先祖様を供養し、自分自身の生き方を見つめ直す大切な期間です。
お彼岸は、平安時代に貴族を中心とした仏教行事としてはじまり、時代とともに庶民の間に定着しながら現在の形へと変遷してきましたが、デジタル技術が発達し、様々なサービスが提供される現代では、お彼岸のあり方もさらに変化しています。その一つに「お墓参り代行サービス」や「オンライン供養」があります。
そこで今回は、お墓が遠方にある方や多忙な方のための「お墓参り代行サービス」や「オンライン供養」の費用やメリット・デメリットをご紹介します。
お彼岸とは
お彼岸は、春と秋に訪れる日本独自の仏教行事です。
春は「春分の日」、秋は「秋分の日」の前後3日間を合わせた7日間がお彼岸の期間となり、その期間には、お墓参りや仏壇の掃除をするなどの行為を通じて、先祖に感謝の気持ちを伝え供養を行います。
なぜ、春分の日と秋分の日なの?
仏教では、悟りの境地である極楽浄土のことを「彼岸(ひがん)」といい、私たちが生きる煩悩のある世界を「此岸(しがん)」といいます。また「西方浄土」という言葉があるように、極楽浄土は西側にあると考えられています。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東からのぼり真西に沈むため、1年のうちでご先祖様のいる彼岸への距離が最も近くなり、浄土への道が通じやすくなると信じられています。
そのような理由から、春分の日と秋分の日の前後が、ご先祖様に想いを馳せ、供養する期間として一般に定着したのです。
お彼岸にするべきことは?
お彼岸は、ご先祖様が命を繋いでくれたことに感謝し供養するとともに、自分自身の生き方を見つめ直す期間でもあります。
お彼岸には、各家庭で以下のようなことが行われています。
お墓参りをする
墓石の掃除やお墓周辺の草むしり、ゴミ拾いなどをすることで、お墓やその周辺をきれいにします。掃除が終わったら、いつものようにお参りをしましょう。
仏壇周りの掃除をする
仏壇のほこりや汚れを取り除いたり、仏具の掃除をしたりします。
法要を行う
菩提寺で「彼岸会(ひがんえ)」という法要が執り行われたり、ご自宅に僧侶が訪問して法要を行ったりすることもあります。もし法要に参加したり僧侶をご自宅にお呼びしたりする場合は、お布施や御車代(交通費に代わるもの)をご用意しましょう。
六波羅蜜の実践を心がける
仏教の教えに「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という教えがあります。そこには悟りを得るために行う6つの実践(「布施:他人を思いやる」「持戒:決まりを守る」「忍辱:耐え忍ぶ」「精進(努力を続ける」『禅定:心を落ち着ける」『般若:智慧を持つ」)が説かれています。この教えを意識的に実践することも、お彼岸の期間にやるべきことの一つです。
人生を見つめ直す
お彼岸は、ご先祖様を供養するだけでなく、六波羅蜜を実践したり、故人の教えを思い返したりすることで、自分自身の生き方を見つめなおす機会でもあります。日頃から支えてくれる家族への感謝の気持ちを再確認するなど、心の整理をするよい機会にしましょう。
現代のお彼岸の過ごし方(墓参り代行サービス・オンライン供養)
お彼岸に合わせて、先祖のお墓参りをするという人は多いと思いますが、中には、お墓が遠方にあってお墓参りができないという方や、忙しくて休みが取れないという方、あるいは体調が悪くお墓参りが難しいという方などがいらっしゃると思います。
そんな方のためのサービスが「墓参り代行サービス」や「オンライン供養」です。
墓参り代行サービスとは
墓参り代行サービスとは、専門業者や自治体が、お墓参りに行けない方の代わりにお墓を掃除したり、供花や供物などのお供えをしたりしてくれるサービスです。作業前と作業後の写真を添付し報告もしてくれるので、安心してお墓のメンテナンスを任せることができます。
【墓参り代行サービスの費用相場】
合掌、お線香、写真付き報告といった簡易的なプランであれば8,000円〜10,000円前後、雑草取り・墓石の水洗い・お供え物付きなどの標準的なプランであれば10,000円〜15,000円前後、高圧洗浄やコーティングなど墓石の本格的なクリーニングを含む場合は20,000円〜30,000円前後が相場です。
また、もし年間契約を結んで定期的にお願いする場合には、一回あたりの金額が割安になります。
【墓参り代行サービスのメリット・デメリット】
墓参り代行サービスは、遠方にお墓がある方にとっては移動時間や交通費の節約につながりますし、体調などが原因でお墓参りが難しい方にとっては、体力的な負担なくお墓参りができるという費用面や精神面のメリットがあります。また、お墓のメンテナンスを専門家に任せることができるので、自分で行うよりもよい仕上がりになることもメリットといえるでしょう。
一方デメリットとしては、直接お参りができないことが挙げられます。場合によっては、ご自身でお墓参りをすることに比べると費用が割高になってしまうこともありますし、まだ新しいサービスのため、伝統や形式を重んじる親族の方などの反対に合う可能性も考えられるため、事前によく話し合って行うことが大切です。
オンライン供養とは
オンライン供養とは、インターネット上で僧侶の読経や法要を受けられるサービスのことです。家族が遠方にいて集まりにくい場合でも、オンライン上で一堂に会することができ、天候や体調に左右されずに無理なく参加することができるので、親族が遠方に住んでいる方や移動に体力的な不安がある方などに選ばれています。
【オンライン供養の費用相場】
オンライン供養の費用としては10,000円〜70,000円が目安となります。オンライン供養の場合、僧侶にお渡しするお布施と、運営会社に支払うサービス料が必要になります。業者に依頼する場合は、お布施の金額もセットに含まれている場合が多いですが、お布施がセット内容に含まれているかは事前に確認したほうがよいでしょう。
ちなみに、費用に幅があるのは、お布施の金額や、 配信方法などの条件によって費用が変動するためです。配信方法としては、Zoomなどのアプリを使って、双方向のコミュニケションが取れるタイプか、Youtubeのライブ配信のように、一斉に複数の相手先に配信するタイプのものなどの違いがあり、一斉に配信するタイプの方が費用が割安に設定されています。
【オンライン供養のメリット・デメリット】
オンライン供養のメリットは、場所や時間に制約がない分、忙しい方やお墓が遠方にある方でも参加しやすく、僧侶への御車代や会場費などを節約できるため費用を抑えられる点にあります。また、オンライン上で集まるため、感染症などの心配もありません。
一方デメリットは、インターネット環境がなければ参加できないことや、ご高齢の方などパソコン操作に不慣れな方には難しく感じてしまう場合があることです。また、実際に現場で立ち会うのに比べ、臨場感や親族間の交流は少なくなってしまうため、物足りないと感じてしまうこともあるでしょう。
墓参り代行サービスやオンライン供養は故人に失礼?
故人に失礼かどうかはその人の考え方にもよりますが、このような代拝サービスは古くからありました。江戸時代の「お伊勢参り」では、村ごとに伊勢講(いせこう)という団体をつくって、代表者が参拝にいくという仕組みがあり、墓参り代行サービスはその現代版ともいわれています。
また、オンライン供養サービスも、デジタル技術が発展した現代だからこそできることであり、コロナ禍のような感染症対策にも有効な手段になり得ます。
人それぞれ考え方は異なるため、これらのサービスを利用する際には、家族や親族間でよく話し合う必要はありますが、一番大切なことは、先祖を想い、供養する気持ちです。そのことを忘れずにいれば、手段や方法はどのような形でも問題ないといえるのではないでしょうか。
故人を想う気持ちを大切に、自分に合った供養方法を選ぼう
墓参り代行サービスやオンライン供養といったサービスは、「お墓が遠方にあってお墓参りに行きたいのに行けない」という方や、「体調が悪くてお墓参りや法要に行く自信がない」という方などに、お墓参りや法要に立ち会う機会を与えてくれるサービスです。
お彼岸は、先祖を大切に想い、供養するための期間ですが、お墓参りや法要に参加したくてもできないという方は、親族ともよく話し合った上で、このようなサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
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