家族葬
2025.01.09
【終活を始めるシリーズ】老後の資金計画を立てよう
「いざ終活をはじめようと思っても、何からはじめればいいのかわからない。」
そう思っている方は少なくありません。
このコラムでは、これから終活をはじめたいと考えている方に向けて、終活でやること、行う手順、気をつけたいことなどを全10回にわたってお伝えしていきます。
第7回目となる今回は、老後の計画についてです。老後の資金計画や、介護や延命治療のこと、デジタル終活など、元気なうちに決めておくべきこと、やっておくべきことをまとめてご紹介します。
老後の資金計画を立てよう
相続準備のコラムを読んで、ご自身の資産をリストアップしてみた方もいると思いますが、老後の資産計画は、今自分にどれだけの資産があるかを把握することから始めます。また老後に必要となる介護や医療費なども想定した計画を立てることが大切です。
介護にかかる費用の目安
内閣府「令和4年版 高齢社会白書」によると、平均的な単身無職世帯の支出額は平均約15.5万円、収入額は平均約13.5万円で、支出が収入を2万円上回るような状況が見られます。この結果は、一般的な公的年金の収入だけでは生計を立てるのが困難であることを示しているといえます。また老後資金について考える時、日々の生活費に加えて、もしもの時のために費用を貯めておくことも大切です。
ここに介護や医療にかかる費用や期間の目安を記載しておきますので、老後資金の計画の参考にしてください。
月々の介護費用の平均 | 8.3万円 |
住宅改造や介護用ベッドの購入費など一時的な費用の合計額の平均 | 74万円 |
平均介護期間 | 5年1カ月 |
上記の費用に加えて、もし介護施設に入居する場合は、予算を多めに見ておく必要があります。特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなど、入居する施設によっても料金に幅はありますが、月約5万円〜30万円以上の費用がかかることを念頭に置いておきましょう。
入院にかかる費用の目安
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、入院1日当たりの自己負担額の平均金額は以下のとおりとなっています。
差額ベッド代や食費などを含んだ入院時の1日あたりの自己負担額の平均 | 19,800円 |
※高額療養費制度を利用した人及び利用しなかった人(適用外含む)の直近の入院時の自己負担費用の平均
介護や入院の準備をしておこう
ここまで介護や医療にかかる費用の目安をお伝えしてきましたが、将来介護施設や老人ホームに入居を希望している場合は、見学や相談などに行っておくことも大切です。自分が入居したい施設が決まったら、エンディングノートに記入してご家族が分かるようにしておきましょう。
また、万が一病気などで判断力が低下した時のために、延命治療の希望や臓器提供の希望、介護状態になった時の対応の希望なども、元気なうちに考え、家族に伝えておくとよいでしょう。
老後の住まいについて決めておこう
老後は、通勤のことを考えずに住む場所を決められたり、子供が独立し今住んでいる家が広すぎると感じたり、住まいに求める条件にも変化があります。もし住まいをダウンサイズできれば、月々の費用を浮かせることができるかもしれませんし、持ち家があれば売却するかどうかも考えておくべきでしょう。
今後の自分のライフスタイルを考慮して、住まいをリフォームするのか、住み替えるのか、持ち家に住み続けるのか、売却するのか、賃貸に出すのかなどについても決めておきましょう。
一例として老後の住まいを賃貸にするか持ち家にするかの違いから、それぞれのメリットとデメリットを表にしてみました。
メリット | デメリット | |
賃貸 | 引っ越しがしやすい | 賃料を払い続ける必要がある 高齢になると新しく借りるのが難しくなる |
持ち家 | ローン完済後は資産になる 間取りなどを自由に決められる | 引っ越しするときに買い手・借り手探しが必要 メンテナンス費用がかかる 固定資産税がかかる |
もし賃貸であれば、家賃を払い続けることも考慮しなければなりませんし、高齢になって住み替えようと思っても新しく家を借りられないというリスクがあります。また持ち家に住み続けるのであれば、固定資産税やメンテナンス費用も考えて資金計画を立てる必要があります。もし持ち家のローンが返済し終えていない場合は、ゆとりのある時に繰上げ返済しておくのもおすすめです。
持ち物を断捨離しておこう
使っていない不用品や、タンスに眠っている洋服などは、人に譲ったり、リサイクルショップに売ってお金にして、少しずつ身辺整理をしておきましょう。そうすることで、自分の死後、ご家族の遺品整理の負担を軽くすることができるだけでなく、必要なものだけに囲まれて、スッキリした気持ちで老後の生活をおくることができます。
デジタル終活をしておこう
整理しておきたいのはモノだけではありません。パソコンやスマートフォンの中に入っている写真やファイル、各種ネットサービスやSNSのアカウント情報などもその一つです。特に、携帯電話やネット契約、映像や音楽などのサブスクリプションサービスなど、月々料金が発生しているサービスは、自分の死後、家族がID /パスワードがわからないために解約すできず、毎月料金が請求され続けてしまうというトラブルに発展してしまうする可能性があるので、エンディングノートにメモをのこしておくとよいでしょう。また、あまり使っていない課金型のサービスは、この機会に解約しておくと、老後の資金の節約にもつながります。
【整理しておくべきデジタル遺品】
・パソコン ・スマートフォン ・タブレットなど | ・ログインID /パスワード情報 |
・銀行・ネット証券・仮想通貨・FX口座などの金融資産 ・有料月額会員サービス (サブスクリプションサービス・ソフト利用料・クラウドサービス) ・クレジットカード ・電子マネー | ・利用していたサービスとログインID /パスワード情報をエンディングノートに書いておく ・あまり使っていない口座やクレジットカード、月額サービスは解約しておく |
・画像・動画データ ・音声データ・文書 ・仕事の資料 ・アプリ・SNS・ブログ・クラウド上のデータ ・会員制ウェブサービスなどのデータや記録 ・メール ・個人の日記 ・連絡先情報 | ・不要なデータや見られたくないデータは削除しておく |
もしもの時に連絡してほしい人をリストアップしておこう
もしご自身に何かあったときに連絡をしてほしい人や、葬儀の時に必ず呼んでほしい人など、ご自身の交友関係を整理し、エンディングノートに記載しておくことも終活でしておきたいことの一つです。
最近はスマートフォンに友人・知人の連絡先を集約している人が多いと思いますが、デジタル終活の章でもお伝えしたとおり、ご自身の死後、ご家族が連絡先にアクセスするには、スマートフォンのログイン情報がまず必要になるため、そちらもメモに残しておきましょう。
葬儀やお墓の準備をしておこう
自分が亡くなった後の葬儀やお墓のことを決めておくのも、老後の計画の一つです。
葬儀の事前相談をしておく
自分の死後、最初にご家族が直面するのが、葬儀の手配です。ご逝去後にご家族のやるべきことは多岐にわたるため、その手間や負担を軽くする意味でも、ご自身で事前に葬儀社を決めておくことをおすすめします。生前に葬儀について考えておくことは、自分の希望に合った葬儀にできるというメリットもあります。また、葬儀の際に使用する遺影の撮影を生前にしておく人もいます。遺影は葬儀後も仏壇や部屋に飾られるものなので、納得のいく写真を遺しておきたいと思う方が多いためです。
葬儀や遺影の撮影については、葬儀社に相談するのが一番です。多くの葬儀社が無料の事前相談を行なっているので、気になる葬儀社をピックアップし、まずは相談してみるとよいでしょう。
さがみ典礼の事前・終活相談では、葬儀の事前相談を承っています。「葬儀費用はいくらか必要?」といった費用面のご不安や、「家族だけのアットホームな式にしたい」など葬儀内容についてのご希望のお持ちの方も、まずは事前相談を利用してみましょう。
お墓の準備をしておこう
相続税の節税対策のコラムでもお伝えしたとおり、お墓や仏壇などにかかる費用は相続税の対象にならないため、もし先祖代々のお墓がなく、ご自身の代で初めてお墓を作るという場合には、生前に自分で購入しておくことで、相続財産を減らすことができ節税につながります。また、お墓に対する自分の希望も反映することができ、ご家族の負担も軽減できるので、余裕のあるうちにお墓について考えておくことをおすすめします。
一方でお墓をお持ちの方の中には、「お墓の管理で家族に面倒をかけたくない」「お墓の継承者がいない」などの理由から、終活の一環として、今あるお墓の墓じまいを検討する人もいます。その場合は、新しい納骨先についても考えておきましょう。お墓を持たない場合の納骨先には、霊園や墓地の管理者が遺族に代わって供養や管理を行ってくれる永代供養墓や、お骨を自然に還す自然葬(樹木葬や海洋散骨)など様々な選択肢があります。
残りの人生を楽しむためのやりたいことリストを作ろう
終活では、資金のこと、住まいのこと、葬儀のことなど、考えることがたくさんありますが、一番大切なのは、ご自分が残りの人生を有意義に過ごすことです。そのために、やり残したことや、行ってみたい場所、会っておきたい人など、なんでも思いつくままにリストアップしてみましょう。そして残りの人生でそれを一つ一つ実現していきましょう!
老後の計画で困ったらどこに相談すればいい?
老後の生活設計や、介護・医療のこと、資産運用の仕方など、老後の資金計画についての相談先は、ファイナンファイナンシャルプランナーがよいでしょう。また、介護施設の紹介やあっせんは、介護施設紹介サービスを利用することができます。身の回りのものの生前整理については、家事代行サービスを利用してご自身の負担を軽減する方法もあるので、体力に自信がない方は検討してもよいかもしれません。
また、もし「終活をしたいけど、何から始めていいかわからない」、「誰かに相談しながら進めたい」といった場合には、葬儀社の事前相談や終活相談を活用するのもおすすめです。さがみ典礼の終活相談なら、葬儀のことはもちろん、お墓のことやエンディングノートの書き方など、終活に関する不安や疑問について、なんでもお気軽にご相談いただけます。
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さがみ典礼では、一般葬、家族葬、一日葬、火葬式・直葬、公営斎場葬まで幅広い葬儀形式に対応し、お客様のご葬儀をサポートさせていただきます。
また、「将来の備えとして終活をはじめたものの、何からはじめればよいかわからない…」など終活についてご不安がある方は、無料の事前・終活相談もご利用ください。
24時間365日専門の相談員がお電話にて対応させていただきます。
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