葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.07.02

お盆やお彼岸ってなに?期間や目的の違いとは?

お盆やお彼岸は、先祖や亡くなった方を供養する大切な行事として、日本の伝統行事に深く根づいています。お墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたりする機会として知られているため、似た行事として受け止められることも少なくありません。

しかし、お盆とお彼岸は、時期だけでなく、目的や考え方にも違いがあります。

お盆とは?

お盆は、正式には「盂蘭盆会」と呼ばれる仏教行事に由来します。

日本では、先祖や亡くなった方の霊を家に迎え、供養して送り出す期間として広く親しまれてきました。地域や家庭によって習慣は異なりますが、迎え火で故人の霊を迎え、仏壇や精霊棚にお供えをし、期間の終わりには送り火で見送る流れがよく知られています。

近年は住宅事情により、迎え火や送り火を行わない家庭も増えています。それでも、仏壇を整えたり、お墓を掃除したり、花や線香を供えたりすることは、故人を大切に思う気持ちを形にする大切な時間です。

お盆の期間

一般的にお盆は「8月13日から8月16日まで」とする地域が多く、「月遅れ盆」とも呼ばれています。

8月13日:迎え火
8月14日・15日:法要やお墓参り
8月16日:送り火

お彼岸とは?

お彼岸は、春分の日と秋分の日を中心に、仏教の教えに触れながら自分自身の生き方を見つめ、ご先祖様に感謝を伝える期間です。

春のお彼岸を「春彼岸」、秋のお彼岸を「秋彼岸」と呼びます。お彼岸という言葉は、仏教における悟りの世界である「彼岸」に由来します。私たちが生きる迷いや煩悩の世界を「此岸」とし、修行や善い行いによって彼岸へ近づくという考え方があります。

春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日として知られています。仏教では、西に極楽浄土があると考えられてきたため、太陽が真西に沈むこの時期は、彼岸と此岸が通じやすい時期と受け止められてきました。

お彼岸の期間

お彼岸は、春分の日と秋分の日を中心に決まります。

春分の日を中日とする7日間が春のお彼岸、秋分の日を中日とする7日間が秋のお彼岸です。春分の日と秋分の日は年によって日付が変わるため、お彼岸の期間も毎年確認する必要があります。

春彼岸は、寒さが和らぎ、草花が芽吹く時期に行われるため、新しい季節を迎える節目としての意味があります。秋彼岸は、暑さが落ち着き、実りの季節を迎える時期に行われるため、自然の恵みや命のつながりに感謝する機会にもなります。

お盆の目的

お盆の目的は、家に戻ってくるとされるご先祖様や故人の霊を迎え、供養し、再び送り出すことにあります。そのため、お盆には迎え火や送り火、精霊棚、盆提灯、供物など、故人を迎えるための準備が重視されます。

初盆の場合は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆として、通常のお盆より丁寧に供養する家庭もあります。僧侶に読経を依頼したり、親族を招いたりすることもあり、葬儀後の節目として大切にされています。

お彼岸の目的

お彼岸の目的は、ご先祖様への感謝とともに、自分自身の生き方を見つめ直すことにあります。お墓参りや仏壇へのお供えを通じて故人を供養しますが、お盆のように霊を迎え入れる準備をする行事ではありません。

お彼岸には、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧という仏教の実践を意識する考え方があります。日常生活の中で思いやりを持つこと、争いを避けること、感謝の気持ちを忘れないことも、お彼岸の過ごし方につながります。

お盆の供養やお供物

お盆では、仏壇を整え、故人が好んでいた食べ物や季節の果物、花、線香などを供えます。地域によっては、きゅうりで作る精霊馬やなすで作る精霊牛を飾ることがあります。

精霊馬は故人が早く家へ戻ってこられるように、精霊牛はゆっくり帰ってもらえるようにという意味を持つとされています。盆提灯を飾る家庭もあり、故人の霊が迷わず帰ってこられるようにとの願いが込められています。

お彼岸の供養やお供物

お彼岸では、お墓参りが中心となります。墓石を洗い、周囲の草を取り、花や線香を供えて手を合わせます。仏壇がある家庭では、おはぎやぼたもちを供えることもあります。

春彼岸には、牡丹の花にちなんで「ぼたもち」、秋彼岸には萩の花にちなんで「おはぎ」と呼ばれることがあり、地域や家庭によって呼び方は異なります。

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青木 満

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