葬儀・家族葬コラム
更新日:2026.07.14
四十九日法要とは?四十九日の意味や過ごし方
身近な方を見送った後は、悲しみが癒えないまま、葬儀後の手続きや法要の準備を進めることになります。特に四十九日は、葬儀からあまり日が空かない時期に迎えるため、いつ何を決めればよいのか分からず、戸惑う方も少なくありません。

四十九日法要とは?
四十九日(しじゅうくにち)とは、故人の命日から数えて49日目、もしくは49日目までの期間を指します。四十九日は、「満中陰」や「忌明け」と呼ばれることもあります。仏教では、亡くなった後の期間を7日ごとに区切り、初七日から7回目にあたる49日を大きな節目としてきました。現在は途中の法要を省略し、初七日と四十九日法要を中心とする家庭も多く見られます。
法要では、僧侶による読経に続いて参列者が焼香し、故人の冥福を祈ります。法要後に納骨を行ったり、会食の席を設けたりする場合もあります。厳密には、僧侶による読経などの宗教儀礼を「法要」、会食を含む一連の行事を「法事」と呼びますが、日常では同じ意味で使われることも少なくありません。四十九日をもって忌明けとする考えが広く定着しているため、遺族にとっても生活の区切りを迎える大切な機会です。
四十九日の意味
一般的な仏教の考え方では、人は亡くなった後、次の生を受けるまでの間に7日ごとの節目を迎え、49日目に行き先が定まるとされています。遺族はその節目に合わせて読経や焼香を行い、善い行いによって得た功徳を故人に向ける追善供養を営んできました。そのため四十九日は、数ある法要の中でも重視される節目の1つです。
四十九日は、故人のために祈るだけでなく、残された家族が死別を受け止めていく期間でもあります。葬儀直後は慌ただしく、十分に悲しむ時間を持てないことがあります。法要に向けて遺品や写真を整理し、親族と故人の思い出を語り合う時間は、少しずつ気持ちを整理する機会になります。また、葬儀に参列できなかった方が弔問に訪れることもあるため、家族にとっては周囲から寄せられた弔意を受け止める期間でもあります。宗派によって教義上の意味は異なりますが、故人を縁として命やつながりを見つめ直す点は共通しています。
四十九日の数え方
四十九日は、命日を1日目として数えるのが基本です。つまり、亡くなった日の翌日は2日目となり、命日から48日後が49日目にあたります。亡くなった時刻や火葬日、葬儀日から数えるものではありません。地域によっては命日の前日を基準とする「お逮夜」の慣習もあるため、日程を決める際は菩提寺や葬儀社に確認すると安心です。
49日目が平日で参列者が集まりにくい場合は、直前の土曜日や日曜日などに前倒しして法要を営む方法があります。本来の日より後に延ばすことは避け、前倒しで調整する考え方が一般的です。ただし、寺院や地域によって日程の捉え方が異なる場合もあるため、家族だけで決めず、早めに僧侶へ相談してください。
宗派・宗教による四十九日の考え方
多くの仏教宗派では、四十九日までを中陰の期間と捉え、追善供養によって故人の安らかな旅立ちを願います。一方、浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀仏の救いによってすでに浄土に生まれ、仏になると考えます。そのため四十九日法要は、故人の行き先を決めるための追善供養ではなく、故人を縁として遺族や参列者が仏法を聞き、自らの生き方を見つめる場とされています。
神道には仏教の四十九日法要はなく、亡くなってから50日目に「五十日祭」を行い、その後に清祓や合祀祭を行う流れがあります。キリスト教にも仏教と同じ四十九日や忌明けの決まりはありませんが、教会や家庭の方針により、追悼ミサや記念礼拝を行います。日本の慣習に合わせて49日頃に納骨する場合もあるため、宗教や教派に応じて寺院、神社、教会へ確認することが大切です。
四十九日には何をすべき?
葬儀後から四十九日までは、後飾り祭壇や仏壇に手を合わせ、花や供物を供えながら故人を偲びます。毎日の供養方法に厳密な決まりがあるとは限らないため、家族の生活に無理のない形で続けることが大切です。この時期には弔問客への対応に加え、役所や保険、年金、相続などの手続きも重なります。心身の負担を抱え込みすぎず、家族で役割を分けながら進めてください。
法要当日は、施主の挨拶、僧侶の読経、参列者の焼香、法話、施主の終了挨拶という流れが基本です。その後、墓地へ移動して納骨や墓参りを行い、会食で故人を偲ぶ場合があります。順番や内容は会場と宗派によって変わるため、僧侶や葬儀社と事前に確認しておくと進行が整います。会食を行わない場合は、案内の段階で参列者に伝え、必要に応じて持ち帰り用の食事や返礼品を用意します。
四十九日法要の準備
準備は、葬儀を終えた後のできるだけ早い時期に始めます。まず菩提寺へ連絡し、僧侶の予定を確認したうえで、日時と会場を決めます。続いて参列者の範囲を決め、電話や案内状で出欠を確認します。案内状には、日時、会場、会食の有無、返信期限などを記載し、参列者が予定を調整できるよう余裕を持って届けます。自宅、寺院、葬祭会館など、会場によって設備や収容人数が異なるため、納骨や会食を同日に行うかも含めて調整する必要があります。
法要までには、遺影、位牌、供花、供物、数珠、僧侶へ渡すお布施、参列者への返礼品などを準備します。白木位牌から本位牌へ替える宗派では、本位牌の作製に日数がかかるため早めの手配が必要です。ただし、浄土真宗では位牌ではなく過去帳や法名軸を用いる場合があるなど、必要な仏具は宗派によって異なります。納骨を行う場合は、墓地の管理者や石材店にも連絡し、墓誌への彫刻や納骨室の確認を進めます。服装は施主や近い親族が準喪服を着用することが多いため、参列者にも案内時に服装の考え方を伝えておくと迷いを減らせます。
四十九日法要に関するよくある質問
四十九日には何をしてはいけない?
四十九日までの忌中は、結婚式や盛大な祝宴、正月祝いなどの慶事を控える考え方があります。ただし、すべての外出や人付き合いを避けなければならないわけではありません。仕事、通院、日常の買い物など、生活に必要な行動は通常どおり行えます。旅行や行事への参加についても一律の禁止事項として捉えず、故人との関係や家族の気持ちを踏まえて判断します。すでに予定されている結婚式などへの出席に迷う場合は、相手方へ事情を伝え、家族とも相談したうえで決めることが大切です。
神社への参拝や神棚の扱いは、仏教の教義ではなく神道の服忌に関係するため、家庭の信仰や地域の習慣によって対応が変わります。神道では、特に地域の慣例がない場合、五十日祭までを忌の期間とする考え方があります。無理に形式だけを守るのではなく、故人を静かに偲びながら節度を持って過ごすことが大切です。
四十九日法要を避けた方がいい日はある?
四十九日法要には、仏教上、友引や仏滅、大安などの六曜を理由に避けなければならない日はありません。六曜と仏教の法要は本来別の考え方であるため、友引に法要を営んでも問題はありません。ただし、親族の中に日柄を重視する方がいる場合は、後の行き違いを防ぐため、事前に相談して日程を決めると安心です。
日柄よりも注意したいのは、49日目を過ぎてから法要を行うことです。日程を変更する場合は、原則として本来の日より前に設定します。年末年始やお盆、寺院の行事が重なる時期は僧侶や会場の予定が埋まりやすいため、早めの連絡が必要です。四十九日法要は家族だけで完結する行事ではないため、寺院と参列者の都合を確認し、故人を落ち着いて偲べる日を選びます。
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