葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.06.18

「お盆に帰省したら実家が物だらけだった」。遺品整理を楽にする生前整理の始め方

「久しぶりに実家に帰ったら、物だらけでびっくりした」。
そんな経験を持つ人は、意外と多いのではないでしょうか。

ご両親がご高齢になり、「そろそろ生前整理が必要かも」と感じる方も少なくないと思います。

生前整理を成功させるコツは、一度にすべてを終わらせようとしないことです。焦らず、少しずつ片付けていくのがポイントです。

今回は、「親御さんが生前整理を始めるきっかけ作り」「生前整理の正しい進め方」を、わかりやすく解説します。

生前整理とは?遺品整理との違い

生前整理とは、元気なうちに身の回りの物や財産を整理しておくことをいいます。

事前に整理しておくことで、死後に遺された家族の負担を大きく減らすことができるだけでなく、ご本人の大切な物や財産を、希望に沿った形で遺せるようになります。

さらに、不用品を売却して臨時収入を得たり、お気に入りの物だけに囲まれて暮らせたりと、これからの人生を有意義に過ごすための「前向きな一歩」として取り組む人も増えています。

遺品整理との違い

遺品整理は、亡くなった後に、ご遺族が故人の物や財産を整理することをいいます。生前整理とやる内容は同じですが、「行う人」と「行う時期」に違いがあります。

生前整理をしておくメリットとは?

遺品整理は、ご本人ではなくご遺族が行うことになるため、仕分け作業だけでも膨大な時間がかかってしまいます。

また、大切にしていたものや価値のあるものを、知らずに処分されてしまったり、場合によっては、「勝手に財産を処分された」など、親族間トラブルに発展してしまうリスクも考えられます。

元気なうちに、不用品を処分し、大切なものや財産の引き継ぎ先を決めておくことで、ご遺族の手間を減らすだけでなく、争いごとの芽を摘んでおくことにもつながります。

お盆にできる第一歩 ー 生前整理について話してみよう

家族や親族が集まるお盆は、生前整理を始めるのによいタイミングでもあります。

とはいえ、いきなり「片付けて」と切り出すと、親御さんは「終活を急かされている」と感じてしまいます。

そこで、お盆のような家族が集まるタイミングを利用して、さりげない話題から、生前整理について話すきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。

たとえば、次のような話題から始めてみるのもよいでしょう。

「〇〇さんのお母さん、生前整理を始めたみたいだよ」
「最近ニュースで見たんだけど、元気なうちから生前整理をしている人が増えているみたいだよ」

といったように、身の回りの出来事や最近のニュースをきっかけにすると、親御さんも自然と会話に入りやすくなります。

会話の中で、生前整理のメリットをうまく伝えることができれば、その後の行動につなげることができるでしょう。

生前整理を進める手順

ここでは、どのような手順で生前整理を進めればよいか、順を追ってお伝えします。

ちなみに、生前整理は「物」だけでなく「財産」や「デジタル資産」、「デジタル遺品」の整理も含まれますが、ここでは、「物」の整理に焦点を絞ってお伝えします。

1.まずは分類してみる

いきなり処分するかどうかを決めるのではなく、まずは持ち物を以下の3つに分けて考えてみましょう。

貴重品現金、印鑑、預金通帳、保険証書、不動産の権利証、宝石・貴金属など
日用品
(今も使っている物・使っていない物)
家電、家具、衣類、雑貨など
思い出の品写真、手紙、卒業証書、旅行のお土産など

この時点では「捨てる」と決める必要はありません。

分類しておくだけで、何がどれだけあるのかが見えるようになり、次のステップに進みやすくなります。また、分類していく中で「これはもう手放してもいいかも‥」という気持ちが自然と生まれてくることもあるでしょう。

2. 優先順位を決める

分類が終わったら、優先順位をつけて整理を進めていきます。
おすすめは、貴重品、日用品、思い出の品の順番です。

貴重品

価値のある物は最優先で確認しておくと安心です。また、確認作業の最中に、思わぬところから現金や証書が見つかることも珍しくありません。

日用品

次に、日用品の中で、使っていない家電や家具、衣類などがあれば処分方法を検討します。
具体的には、リサイクルショップへの売却、寄付、自治体の回収などがあります。状態によっては思わぬ臨時収入につながることもあります。

思い出の品

判断に迷いやすい思い出の品は、最後にゆっくり向き合いながら整理するのがおすすめです。また、すべてを現物で残すと場所も取り、見返す機会も少なくなりがちです。写真に撮ってデータとして残すなど、形を変えて保管する方法も検討するとよいでしょう。

3. 範囲を決めて少しずつ進める 

生前整理は、一度にすべてを終わらせる必要はありません。

「引き出しの中」「押し入れの一段」など、範囲を区切って取り組むことで、達成感を得やすく、心身の負担も軽減されます。

 「今日はここだけ」と決めて少しずつ進めることが、無理なく続けるポイントです。

4. 必要に応じて専門サービスを活用する

物の量が多い場合や、判断に迷う物が多い場合は、専門サービスの活用も検討しましょう。

「不用品の回収・買取サービス」や「生前整理の専門業者によるサポート」などを利用することで、ご本人やご家族だけでは進めにくい作業も、スムーズに進められるようになります。

生前整理は物の整理だけではない

「生前整理」と聞くと物の整理を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし実際には、「財産」や「デジタル資産」、「デジタル遺品」のような、目に見えにくい物も含まれます。

具体的には以下のようなものです。

財産預貯金、証券、不動産、保険、自動車など
デジタル資産暗号資産(仮想通貨)、NFT、ネット証券口座やFX口座、電子マネー残高、航空会社のマイル、通販サイトのポイントなど
デジタル遺品パソコンやスマートフォンの中のデータ、連絡先、 SNSのアカウント、クラウド上の文書など

なお、暗号資産やネット証券口座などは「デジタル遺産」と呼ばれることもあります。

財産の整理

預貯金、証券、不動産、保険など、ご自身の財産を一覧にしておくことは、万が一の際にご家族が困らないようにするための大切な準備です。

どの銀行に口座があるか、どの保険会社と契約しているかなど、本人にしかわからない情報をリスト化しておくことで、相続の手続きもスムーズに進めることができます。

デジタル資産の整理

暗号資産(ビットコインなど)やNFT、ネット証券・FX口座といった「デジタル資産」も、近年見落とされがちな整理対象です。

これらは、秘密鍵やログイン情報がわからないと、ご家族であっても資産にアクセスできず、そのまま失われてしまうことがあります。

「どんな資産を、どこで保有しているか」だけでも記録し、ご家族に存在を伝えておくことが大切です。

デジタル遺品の整理

近年は、スマートフォンやパソコンの中にある「デジタル遺品」の整理も重要になってきています。

  • SNSのアカウント
  • 各種サイトのアカウント
  • 各種サブスクリプションサービス
  • 写真や動画などのデータ
  • クラウド上の文書

これらはログインIDやパスワードが分からないと、ご家族が手続きを進められないことがあります。特にサブスクリプションサービスは、解約しないまま料金が発生し続けてしまうケースがあるため、注意が必要です。

エンディングノートを活用する

財産やデジタル遺品の情報をまとめておくのに便利なのが、エンディングノートです。

  • 財産・資産のリスト
  • 各種サービスのログイン情報やパスワードの保管場所
  • 保険会社や取引銀行などの連絡先

などを書き記しておきましょう。

エンディングノートには、決まった形式があるわけではなく、市販のノートやテンプレートを活用しても構いません。すべてを一度に書き上げる必要もなく、思いついたことから少しずつ書き加えていくことで、無理なく準備を進められます。

また、ご家族にエンディングノートの存在を知らせておくことも大切です。

生前整理をしておくことで遺品整理の負担は軽減できる

元気なうちに、身の回りの物や財産を整理しておくことは、ご家族の遺品整理の負担を軽減することにつながります。

お盆のように家族が集まるタイミングは、生前整理を始めるよいきっかけにもなります。まずは家族で話し合うことから始め、焦らず少しずつ進めていくことが大切です。

生前整理や終活のことで、疑問やご不安があれば、葬儀社の無料の事前相談を活用するのもおすすめです。

さがみ典礼では、専門の相談員が、24時間365日無料で相談を承っております。まずはお気軽にお電話ください。

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