葬儀・家族葬コラム

家族葬

2026.04.03

ゴールデンウィーク中の葬儀は延期できる?火葬予約・後日葬・費用の注意点を解説

ゴールデンウィーク中の葬儀は延期できる?火葬予約・後日葬・費用の注意点を解説

葬儀を行う際には、まず日程を決める必要があります。

しかし、ゴールデンウィーク中は

「家族や親戚が参列できない」

「僧侶の都合がつかない」

「火葬場や斎場の予約が取れない」

など、通常とは異なる事情で日程調整に悩む場面も少なくありません。

そんな中で「そもそも葬儀は延期できるの?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

今回は、やむを得ない事情から葬儀を延期せざるを得ない場合の対応延期するかどうかの判断基準について解説します。

延期する際の注意点や、ご遺体の安置方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

葬儀は延期できるのか?

葬儀を延期することは可能です。

葬儀のスケジュールとしては、ご逝去の翌日にお通夜、その翌日に葬儀・告別式・火葬を行う流れが一般的です。

しかし、ゴールデンウィークのような大型連休中は、ご家族や親戚が旅行中ですぐに集まることができないというケースも少なくありません。また、火葬場や斎場、お寺などの繁忙期に重なることから、予約が取れないというケースも考えられます。

そのような場合は、すぐに葬儀を行わず、ご遺体を一定期間安置した後、都合のよいタイミングで葬儀を行うことになります。

GWに葬儀を延期する「よくある理由」

ゴールデンウィークのような大型連休に、葬儀を延期する理由はいくつか考えられます。

理由1:火葬場・斎場の予約が取れない

ゴールデンウィークは、火葬場や斎場が混み合う時期です。さらに火葬場の定休日が重なれば、定休日の翌日以降に予約が集中することになります。そのため、定休日明けから数日間は、予約が取りにくい状況が続く可能性があります。

そうなると、通常であればご逝去後2〜3日のうちに行われる葬儀が、1週間後になってしまう、あるいは2週間以上予約が取れないケースなども考えられます

理由2:僧侶の都合が合わない

ゴールデンウィークは、菩提寺も法事や行事で忙しい時期です。そのため、菩提寺の僧侶の都合が合わず、葬儀日程が後ろ倒しになるケースもあります。

理由3:家族や親戚が集まれない

ゴールデンウィークに合わせて旅行やレジャーの予定を立てている人も多いと思います。そのため、家族や親戚が遠方に旅行にでかけて不在というケースも考えられます。

特に連休中は、新幹線や飛行機の予約が取りにくい状況でもあるため、すぐに帰って来られないことも多いでしょう。喪主やご遺族、参列者が集まれないとなると、日程を先送りにせざるを得なくなります。

葬儀を延期する際は安置費用に注意する

通常であれば、葬儀はご逝去から2〜3日で行われますが、ゴールデンウィークには、やむを得ない事情から、日程を延期せざるを得ないケースも出てきます。

日程が先延ばしになるということは、その分、ご遺体の安置期間が伸びることになるため、安置費用や安置方法に注意する必要があります。

安置方法の選択肢

ご遺体の安置方法の選択肢としては、「自宅安置」「葬儀社や斎場の安置施設」「民間の安置専門施設」の大きく分けて3つの選択肢があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

自宅安置

自宅のため施設利用料がかからない点や、住み慣れた自宅で最期を過ごさせてあげられる点は自宅安置のメリットです。

ただし、ご遺体の管理には室温管理が必要になるため、特に夏場は冷房をつけた状態を保つ必要があります。また、定期的に葬儀社のスタッフがドライアイスの交換のために訪問するなど、ご家族の負担が大きくなる場合もあります。

葬儀社や斎場の安置施設

葬儀社や斎場の安置施設は、温度管理や衛生管理が整っているため、安心して任せられる点がメリットです。ただし、葬儀のセットプランに含まれている日数を超えた場合は、追加の安置費用が発生します。また、面会時間などの制限が設けられていることが多いため、事前に確認しておく必要があります

民間の安置専門施設

民間の安置専門施設では、管理体制が整っており面会もしやすい点がメリットです。葬儀まで日数があく場合でも利用しやすいですが、葬儀プランには含まれていないことが多く、費用面では、3つの選択肢の中で最も高額になる傾向にあります。

なぜ、安置費用がかさむの?

安置期間が伸びると安置費用が高額になる可能性があります。ドライアイス代と施設利用料の追加料金が増えるためです。

「家族葬一式〇〇万円〜」といった葬儀社のセットプランには、あらかじめ数日分のドライアイス代や、葬儀社の安置施設利用料が含まれていることが多いですが、それも2日分など一般的な日数分のみになります。何日分含まれているかなどは、各葬儀社によって異なり、その日数を過ぎた分は追加料金として加算されます。

追加費用の相場は、ドライアイス代が1日あたり8,000円〜15,000円程度、施設利用料が1日あたり5,000円〜30,000円程度です。

エンバーミングという方法もある

ご遺体の安置期間が長引く場合は、エンバーミングという選択肢もあります。

エンバーミングとは、ご遺体の消毒や防腐処置を行い、ご遺体を衛生的に長期間安置できるようにする処置のことをいいます。事故や長年の闘病生活でご遺体の損傷が激しい場合でも、「生前に近い安らかなお姿でお別れができる」といったメリットがあります。

なお、エンバーミングの費用は、15万円〜25万円程度が相場で、別途エンバーミング施設への搬送料が必要になります。

「火葬を先に行う」という選択肢もある

安置期間が長期化すればするほど、安置費用は高くついてしまう可能性があります。そのため火葬場の予約が取れれば、火葬を先に行い、葬儀は「後日葬」や「お別れ会」という形式で行うという選択肢もあります。

火葬場の予約がスムーズに取れた場合に限りますが、その場合は

ご逝去→火葬→葬儀・告別式→納骨

という流れになります。最近は家族葬が増えているため、この形式を選択されるケースも少なくありません。また、地域によっては、葬儀・告別式の前に火葬を行う「前火葬」が一般的に行われている地域もあります。

火葬を先に行う場合の注意点

多くの地域では、前火葬は一般的ではないため、行う場合は以下の点に注意する必要があります。

親族へ確認をする

通常の流れとは異なるため、先に火葬をして、後日葬儀・告別式を行う旨を、事前に親族に伝え、了承を得ておくことをおすすめします。確認せずに進めてしまうことで、親族から「なぜ先に火葬をしたのか」と問われ、トラブルに発展してしまう可能性があります。

参列者へ事前通知をする

一般的な葬儀の場合、参列者は最期に故人のお顔を見られるものとして弔問に訪れます。しかし、後日葬の場合、お骨の状態でのお別れとなるため、葬儀の時点ではお顔を見ることができません。そのため、今回は事情によりお骨でのお別れであることを、事前にお伝えしておく必要があります。

菩提寺へ確認をする

仏教に基づく葬儀の場合、本来は、ご遺体がある状態で儀式を行うことが基本とされています。そのため、寺院によっては後日葬を認めないケースも考えられます。

また、認められた場合は、戒名授与のタイミングについて決めておく必要があります。通常、戒名は葬儀の際に授与されますが、後日葬の場合は、

「火葬前に依頼するのか」

「後日葬で授与するのか」

を菩提寺と調整しておきましょう。

後悔しないようお別れの時間を多めにとる

後日葬では、葬儀・告別式の時点ではすでに火葬が終わっているため、ご遺体と対面できるのは火葬前が最後になります。

そのため「火葬の時間に追われてしまった」「気持ちの整理がつかないまま終わってしまった」と後悔するケースも少なくありません。

火葬前に家族だけの時間を設けたり、棺に手紙や思い出の品を入れたり、気持ちの整理ができる時間を意識的に確保しておくことで、後悔の少ないお見送りにつながります。

GW中の葬儀は無理に急がないことも大切

ゴールデンウィーク中は、火葬場や僧侶の都合で日程を先延ばしにせざるを得ないことも考えられます。葬儀を延期することは可能ですが、延期する際は、ドライアイス代や安置施設利用料が追加で必要になる可能性があるため注意が必要です。

安置期間を短くするために、先に火葬を行う「前火葬」を選択する方法もあるため、事前にご親族ともよく話し合って検討しましょう。いずれにしても、ご家族に無理のない方法で、状況に柔軟に対応しながら進めていくことが重要です。

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鈴木 波紀

1級葬祭ディレクター

鈴木 波紀 (スズキ ナミキ)

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