葬儀・家族葬コラム

家族葬

2024.11.13

年末年始にお墓参りしてもいい?注意点やマナーも解説します

年末年始にお墓参りしてもいい?注意点やマナーも解説します

親族が集まりやすい年末年始は、お墓参りに行く予定を立てている人も多いのではないでしょうか。しかし、そもそも年末年始にお墓参りをしてもよいのか疑問に思う方もいると思います。確かに、ハレの日であるお正月にお墓参りをするのは非常識であると考える人もいるでしょう。

今回は、年末年始にお墓参りはしてもよいのかする場合はどんなことに注意点すればよいのかについて解説します。お墓参りのマナーや持ち物もお伝えしますので、年末年始にお墓参りを計画してもよいか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

年末年始にお墓参りをしても問題ありません

一般的にお墓参りといえば、お盆やお彼岸に合わせてする慣習が定着していますが、仏教の教えではお墓参りをしてはいけない日というものはありません。そのため、年末年始やお正月にお墓参りをしても問題はありません。

また、年末年始のお墓参りは縁起が悪いということもありません。むしろ新しい年を迎えるタイミングでお墓参りをすることで、先祖に一年のご報告や感謝の気持ちを伝えられるため、あえて年末やお正月にお墓参りをする人も少なくないようです。また、普段忙しくお墓参りに行けない人が、まとまった休みが取れるお正月や年末年始を利用してお墓参りに行く傾向があるため、普段よりお墓は混雑しているかもしれません。

宗派や地域によって決まりがある場合も…

しかし注意したいのが、地域や宗派ごとの決まりです。たとえば沖縄の離島地域では、1月16日に親族らがお墓に集まりご馳走を供えて先祖供養をする「ジュールクニチー」という慣習があるようです。この慣習は、諸説あるものの、元旦から15日までは神様がいる神聖な時期とされているため、不浄を避けてお墓参りをしないという考えに基づいています。

ほかにも宗派によっては3が日のお参りが推奨されていたり、あるいは大晦日のお参りが推奨されているなどの違いもあるようです。

このように地域や宗派によって独自の決まりがある場合は、それに合わせた方がよいでしょう。

年末年始のお墓参りの注意点

一般的に年末年始にお墓参りをしても問題ないということがわかりましたが、年末年始のお墓参りには、注意点もあります。

「ついで参り」に気をつける

お墓参りの日に、別の予定を入れると「ついで参り」になってしまうとから、避けた方がよいとする考えがあります。「〇〇に行くついでにお墓参りをする」という考え方は、ご先祖様に対して失礼だと考える方が多いためです。しかし、せっかく近くに来たのに寄らないのはかえって失礼であるという考え方もあり、「ついで参り」に対しては意見が分かれるところです。

ひとまずそのような考え方があることを知った上で、宗教や地域、ご家庭内の考え方に応じて、臨機応変に判断しましょう。

墓参りは朝一番(午前中)がベター

ついで参りを避ける考え方にも通じるものがありますが、お墓参りは年末年始に限らず午前中のうちに済ませるのがよいとされています。ただし、帰省スケジュールの都合などで午後にお参りすることになってしまったとしても問題はありません。しかし冬は日が暮れるのも早く夕方になるにつれて気温も寒くなるため、あまり遅い時間は避けた方がよいでしょう。

基本的には、ほかの予定がある場合はお墓参りを優先するということを念頭に、日中の日差しのある時間帯に行くことをおすすめします。

29日・31日は縁起が悪いとする考え方もある

もし縁起の良し悪しを気にされるのであれば、頭に入れておいていただきたいのですが、年末の中でも12月29日は「二重苦」を表しているとして避ける人もいます。また、お正月飾りを31日になって飾る「一夜飾り」が避けられているのと同じように、31日にお墓参りをするのは縁起が悪いと考える人もいます。ちなみに31日は、霊園や墓地が新年の準備で忙しいためお墓参りを避けるという考え方もあり、できることなら避けておいた方が無難かもしれません。

いずれも、そのような考え方があることを知った上で、宗教や地域、ご家庭内の考え方に応じて、臨機応変に判断しましょう。

「初詣」と「お墓参り」は別の日にする

神道は、死を穢れと捉えます。そのためお墓参りの後に初詣に行くことは、神社に穢れを持ち込む行為となるためタブーとされています。このように仏教と神道の死生観の違いに留意し、なるべく初詣とお墓参りは別の日にした方が無難といえるでしょう。

お墓の運営時間に注意する

年末年始はお墓や霊園、お花を購入するお店などの運営時間が変更になっている可能性もあります。念のため確認してから伺うことをおすすめします。

スケジュールは余裕を持って

年末年始は多くのお店や施設が、お休みになる時期です。また、帰省などで移動も多くなるため道路の混雑にも留意する必要があります。そのため年末年始にお墓参りをする際は、なるべくスケジュールに余裕を持って出かけるようにしましょう。

年末年始のお墓参りのマナーと持ち物

年末年始だからといって、お墓参りの作法は普段と変わりません。ここでは、お墓参りの流れやマナー、当日の持ち物について解説します。

お墓参りの流れ

基本的な流れは以下の通りです。

墓前で合掌

お墓の周辺や墓石の掃除をする

柄杓で墓石に打ち水をして清める

お花やお供物を供える

線香をあげる

合掌

お花やお線香はそのままにしておいて構いませんが、お供えした供物は、お参りが終わったら持ち帰りましょう。そのままにしておくと、カラスなどが食べ散らかしてしまい、周りへのご迷惑になってしまう可能性があります。

お墓参りの持ち物

お墓参りに持っていくものは、以下の通りです。

【掃除に必要なもの】
スポンジまたはぞうきん/バケツ/ほうき/ゴミ袋など

墓石がきずつかないように、お墓はスポンジや雑巾などのソフトなもので拭き洗いをします。その時にバケツがあると便利ですが、バケツは霊園内で借りられる場合もありますので事前に確認しておきましょう。また周辺に落ちていたゴミなどを持ち帰れるよう、ゴミ袋があると安心です。

【お参りに必要なもの】
数珠/マッチ/お線香/お供物/お花/お供物の下にしくもの(お盆やハンカチ)

数珠とお供物以外は、霊園内で入手可能な場合もあると思いますが、必要に応じて用意しておきましょう。
お花は、一般的には菊やユリ、カーネーションなどの花が用いられますが、故人様が好きだったお花でもよいでしょう。ただし棘のある花や花粉の多い花は避けるようにしましょう

またお供物も故人様の好きだったものを持参するとよいでしょう。お供え物は直置きにならないように、お盆などを持参するのが丁寧です。もし用意できなかった場合はハンカチなどの上にのせてもよいでしょう。

年末年始のお墓参りで、ご先祖様にご挨拶をしよう

ここまで、年末年始のお墓参りについてルールやマナーをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

仏教の教えではお墓参りが禁止されている日はないため、基本的には年末年始にお墓参りを行なってもまったく問題はありません。ただし地域や宗派、あるいはご家庭ごとの考え方で決まりが設けられている場合は、そちらを優先しましょう

また、多くの店や施設が普段とは異なるスケジュールとなる年末年始は、お墓の運営時間や当日の道路の混雑具合などにも気をつけてお参りをする必要があります。

年末年始のお墓参りを検討されている方は、ぜひマナーを守って、ご先祖様に一年のご報告や感謝の気持ちを伝えましょう。

小林 勝也

小林 勝也 (コバヤシ カツヤ)

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