お葬式のマナー
2023.06.28
【供花・供物の送り方】 費用相場や手配方法、マナーや注意点を解説
葬儀の際に故人の供養のために捧げる供花・供物ですが、「送る前に了承を得る」「豪華すぎないものを選ぶ」など気をつけたいマナーもあります。この記事では、供花・供物の費用相場や送り方、手配方法など、送る(贈る)際に必要な知識を詳しくお伝えします。
供花・供物とは
供花や供物はどちらも、故人の冥福を祈り霊前に捧げられるもので、亡くなられた方へ贈る最後の贈り物でもあります。葬儀以外には法要や命日などのタイミングで贈られることもあります。
供花とは
故人や遺族への弔意を表すために霊前に捧げられる花のことを供花(きょうか/くげ)といいます。供花は主に親族や故人と関係の深い方が贈ることが多く、遺族も贈る側になります。また贈られた供花は、葬儀の際に祭壇脇に飾られ、会場を彩るとともに哀しみを和らげてくれる役割も果たしてくれます。
供物とは
故人や遺族への弔意を表すために霊前に捧げる品物のことを供物(くもつ)といいます。供花同様、葬儀の際には祭壇脇に飾られます。
香典との違い
同じく故人への供養の気持ちを表すものとして香典(こうでん)があります。香典は香典袋に金品を包んでお通夜または葬儀の際などにお渡しするもので、供花や供物と意味合いは同じですが、特に親族や故人と深い関係にあった方の場合、香典と供花または供物の両方を贈ることが多いです。
供花と献花との違い
供花は仏教に基づく葬儀において故人に捧げられる花のことですが、献花とはキリスト教の葬儀で会葬者が一人1輪ずつ献花台に花をたむけてお別れをする作法のことをいいます。つまり献花は仏教でいうところの焼香に近い意味合いを持っています。
供花と枕花の違い
同じく仏式の葬儀で故人に捧げる花の一つに枕花(まくらばな)があります。葬儀会場の祭壇を彩る供花とは違い、枕花はお通夜までの間安置されているご自宅などの安置場所で、故人の枕元に飾られる花のことをいいます。基本的には盛花やアレンジメントされた花をご遺族や親族など関係の深い方がお贈りします。
供花と花輪の違い
よく葬儀会場の入り口付近に飾られている丸い形をしたスタンド花を花輪といいます。花輪は造花であることが多く、主に葬儀会場の外に飾られ、来場者の目印の役割も果たしています。最近ではひっそりと葬儀をあげたいという需要も高く、花輪を目にする機会は昔に比べて少なくなりました。
供花・供物の送り方
続いて、供花や供物を送る(贈る)タイミングや、手配の仕方、どのような花や品物を選べばよいかなどをお伝えします。
手配する際の注意点
手配前に必ず遺族に確認
まず、供花や供物を手配する前に遺族に一報を入れましょう。すべてのご遺族が供花を贈られることを歓迎しているとは限りません。特に家族葬の場合はそうですが、飾る場所がない、処分に困るなどの理由で供花や供物を辞退されている場合があります。手配する前に遺族や葬儀社に送ってもよいかを確認した上でお贈りしましょう。
訃報を知ったらすぐに手配
供花・供物はお通夜や告別式の時に祭壇に飾られるものです。お通夜までに間に合わせるようにするため、訃報を知ったら遺族に一報を入れ早めに手配します。お通夜に間に合わせるには遅くともお通夜当日の午前中までに送る必要があります。もし間に合わない場合でも、告別式の前日までには届くようにしましょう。
供花の手配の仕方
供花の手配方法は以下の3つの方法があります。
- 葬儀社に依頼する
- 花屋に依頼する
- インターネットで依頼する
中でも、葬儀全体を取り仕切る立場である葬儀社に頼むのが最も安心な方法です。葬儀社なら当日の会場の雰囲気や葬儀の規模感、宗教・宗派などを考慮し、地域ごとのしきたりやマナーを守った上で適切な花を選んでくれます。
もし花の種類をご自身で選びたいなどこだわりがある場合は、花屋やインターネットで注文することもできます。その場合は、葬儀社に以下のことを確認しておきましょう。
- 他社で手配した花を送ってもよいか
- 葬儀の宗教・宗派と会場の雰囲気に合う花のイメージ
また、花屋やインターネットショップには、弔辞に使うことを伝えた上で、届けたい日時も必ず伝えましょう。前述の通り基本的に供花や供物は、通夜の当日の午前中までに届けるのがマナーです。お通夜に間に合わない場合は、葬儀の前日までに届くように手配しましょう。
さがみ典礼では、通夜の日時や送り主情報を入力し全国の提供会館に簡単に供花の手配ができる供花サービスページを設けています。
供花の手配はこちら
供物の手配の仕方
供物も担当する葬儀社に依頼するのが一番安心です。それ以外にはインターネット等で供物を取り扱っているお店から直接購入する方法もあります。供花同様に、直接購入する場合は葬儀社に「他社で手配した供物を送ってもよいか」の確認と、購入先には「お通夜の前日までに届くか」の確認を忘れないようにしましょう。
供花・供物の種類と選び方(種類)
供花の種類
フラワースタンド
自立型の背の高い供花です。祭壇の横や会場の両サイドに飾られることもあり、会場の華やかな雰囲気を演出してくれます。地域によっても異なりますが、一般的には会社関係者の方などがスタンド花を贈ることが多いようです。ただし家族葬など小規模な葬儀では、会場の都合上搬入できないケースもあるため、その場合は事前に搬入可否を確認しておくと安心です。
フラワーアレンジメント/籠アレンジ
置くタイプの供花で、葬儀が終わってからご遺族がそのまま持ち帰ることができるのがメリットです。またスタンドタイプに比べ省スペースのため、家族葬など小規模な葬儀ではこちらがよく用いられます。
宗教別 供花の種類
供花は宗教・宗派によってそれぞれ最適な花があります。下記はその一例です。
●仏教・・・百合・菊・デンファレ・カーカーネーションなど
●神道・・・百合・菊など
※神道では白い菊がよく使われます。
※神道といえば榊の葉のイメージがあるかもしれませんが、現代では喪主が榊の葉を供えてそれ以外の方は花を供えるという形が一般化しています。
●キリスト教・・・百合・カーネーション・小菊・スプレー菊など
※十字架やハートを形どったアレンジメントが人気です。
※キリスト教の供花には名札はつけません
供物の種類
盛り籠
葬儀での供物は盛り籠が一般的です。盛り籠とは造花などが飾り付けられた大きなカゴに、線香や蝋燭、果物などが盛られたもので、供花同様、祭壇を華やかに彩ってくれます。ただし宗教によっても内容が異なり、神式の葬儀では蝋燭や線香ではなく、お米、果物、干物、酒などが入ります。
※供物を贈る際の注意点
・盛り籠は場所を取るため、送る際は葬儀社に確認が必要です。
・香典を持参する場合は、ご遺族が負担を感じないように盛り籠のように高価な供物ではなく数千円程度のお品物をお贈りしましょう。
・最近は葬儀の簡略化が進み香典を辞退されるケースも増えています。そのような場合は香典の代わりに数千円程度の供物を贈ることがあります。(供物も辞退されている場合はご意向に従って贈るのを控えましょう)
供花・供物を送る(贈る)際のマナー
供花や供物を送る(贈る)際に、知っておきたいマナーをお伝えします。
供花は1基で贈る?1対で送る?
供花は1基、2基のように数えます。また2基の供花は両サイドで対に立っていることから1対と数えます。供花を送る際、昔は1対で送ることが多かったようですが、最近では一基の方が一般的です。家族や親族のような近しい間柄であれば1対で送る場合もあります。
名札を必ずつける
仏式の葬儀の場合、供花・供物には誰が送ったかわかるように必ず名札をつけます。名札の書き方は故人との関係性によっても異なります。
名札の書き方
●親族の場合・・・苗字や故人との関係性を明記します。
例)〇〇家一同、兄弟一同、子供一同、孫一同
●会社など組織の場合・・・組織名・部署・役職などを明記し一同とするか、立場の高い人から順に右から名前を記載します。
例)株式会社〇〇 代表取締役 △△・株式会社〇〇 △△部有志一同
●友人の場合・・・学校名やサークル名などを明記します。
例)〇〇大学 △△学部一同、〇〇学校 △年□組一同
●ご夫婦の場合・・・夫婦連盟で記載します。
例)鈴木 太郎・花子
●個人で送る場合・・・個人名を記載します。
例)鈴木 太郎
供物を贈る際の「のし」と「水引」について
基本的に多くの供物が並ぶ葬儀では誰から贈られたかがわかるよう包装紙の上からのしをつける「外のし」が好まれます。また仏教の場合、のし紙には「御霊前」「御共」などと記載しますが、神道では「御玉串料」と記載します。どちらかわからない場合はどちらでも通用する「御霊前」を用いておくと安心です。
供花・供物の費用相場
続いて供花や供物の費用についてです。
供花の費用相場
供花を贈る際の費用は、1基15,000円〜20,000円程度が相場と言われています。高くても30,000以内に納めるのがよいでしょう。1対で送る場合金額は倍になってしまうため、一基の価格を下げて全体で相場の範囲内に収まるよう調整しましょう。あまり高額なものを贈ると遺族の負担になってしまうこともあるため注意が必要です。
供物の費用相場
盛り籠の相場は、15,000円〜20,000円程度です。
缶詰めやお菓子を中心とした小ぶりなものであれば5,000円〜10,000円程度のものもあります。お酒や加工品を中心としたものならば10,000円〜15,000円、高級フルーツや和菓子が入ったものは20,000円前後と中身のグレードによっても費用が変わります。
まとめ
今回は供花・供物の贈り方について、マナーや注意点など必要な知識をお伝えしました。供花や供物は故人を偲び、感謝の気持ち込めて贈る亡き人への最後の贈り物です。その大切なお気持ちをきちんとお伝えするためにも、マナーを守って送ることが大切です。
ご不明点があれば、ぜひこの記事を参考にしてください。
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