葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.06.18

親に葬儀の話を切り出せない人へ。お盆前に確認したい5つのポイント

お盆の時期に、久しぶりに家族が集まるというご家庭も多いと思います。

お盆は、普段はなかなか切り出せないけど、いつかは話しておきたい「親の葬儀の希望」を聞くのに、ちょうどよい機会でもあります。

「どう切り出したらいいかわからない」
「何を聞いたらいいのかわからない」

という方も多いと思いますが、そこまで難しく考える必要はありません。

実は、今回お伝えする5つのポイントを、いつもの会話の中で自然に聞くことができれば、それだけで充分です。

お盆に家族と会う前に、ぜひチェックしてみてください。

お盆は「親の葬儀の希望」を確認するよい機会

お盆は、家族や親族が一同に集まるというご家庭も多く、和やかなムードを作りやすい時期です。

近所の人の葬儀の話題が出たり、今は亡き祖父母や曽祖父母の話で盛り上がったりと、あらたまって「終活しよう」と言わなくても、さりげなく話題を切り出すチャンスがあります。

葬儀の話を、真剣な顔で「元気なうちから決めておいた方がいいと思うから希望を教えて」などと切り出してしまうと、親御さんも身構えてしまいます。しかし、お盆の時期には、昔話や何気ない会話から、自然と「お父さんならどうしたい?」「お母さんはどう思う?」と聞ける雰囲気を作りやすいと思うのです。

親御さんを説得しなければと焦るのではなく、「もしもの時に自分が後悔したくない」「できる限り希望を叶えてあげたい」という気持ちで、軽く聞いてみることが大切です。

親に確認しておきたい5つのチェックリスト

葬儀の希望といっても、さまざまな切り口があります。ただ漠然と聞いたのでは親御さんも困ってしまうため、ポイントを押さえて確認することが大切です。

もちろん難しいことではありません。以下の5つの項目を確認できれば充分です。

また、すべてを一度に聞き出す必要はありません。この中の1つでも2つでも確認できれば、いざというときの安心につながります。

さりげない聞き方の例もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 葬儀形式(一般葬・家族葬など)

最近は、葬儀の形も多様化し、「一般葬」「家族葬」「一日葬」「火葬式・直葬」といった複数の葬儀形式から、ご希望にあった形を選ぶことができます。

親御さんが、盛大に見送ってもらえる従来型の葬儀を希望しているのか、規模は小さくてもアットホームな葬儀を希望しているのかなど、葬儀に対する考え方によっても、選ぶ葬儀形式は変わってきます。

それぞれの葬儀形式の特徴は、以下の通りです。

一般葬

生前関わりのあった方々に広くお声がけをし、大勢の関係者が見守る中お別れができる従来型の葬儀形式。

家族葬

家族や親族、仲の良いご友人など親しい方のみが集まって、アットホームなお別れができる葬儀形式。 

一日葬

お通夜を省略し、葬儀・告別式・火葬を一日で行う葬儀形式。 

火葬式・直葬

お通夜・葬儀・告別式といった宗教儀式を基本的には行わず、火葬のみで弔う葬儀形式。

なお、菩提寺(先祖代々お付き合いのあるお寺)がある場合は、宗教儀式の一部または全部を省略する「一日葬」や「火葬式・直葬」は、お寺に相談しながら進める必要があるため注意が必要です。

【聞き方の例】
「最近、家族葬が増えているみたいだけど、どう思う?」
「〇〇さんの家は家族葬だったみたいだね。お父さんはどう思う?」

2. 呼びたい人・呼ばなくていい人

親御さんの交友関係を把握しているという方は、そう多くはないと思います。そのため、いざ葬儀となった時に「誰に声を掛ければいいの?」と迷われる方が大半です。

いざという時に困らないためにも、昔の職場の人、古い友人、疎遠になった親戚など、本人にしかわからない人間関係について、元気なうちに確認しておくことが大切です。

【聞き方の例】
「昔の会社の同僚の人たちとは、今でも連絡とってる?」
「年賀状って今も出してる?どんな人に出してるの?」
「〇〇おじさんって、今どうしてるか知ってる?」
「もし何かあったとき、私が連絡する人って誰がいるんだろうって思って」

3. 宗派やお寺との関係

「どこのお寺とお付き合いがあるか」「檀家はどこか」などは、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。

葬儀の際は、多くの場合、菩提寺の僧侶に読経や戒名授与を依頼することになります。そのため、「菩提寺の有無」「ある場合はどこのお寺か」については事前に知っておけると安心です。

【聞き方の例】
「うちのお墓って、どこのお寺だっけ?」
「お盆の法要はどうしてる?お寺はどこ?」

4. 本人の「したくないこと」

「どんな葬儀にしたい?」と聞かれても、どう答えていいかわからないという人は少なくありません。しかし、「したくないこと」なら答えやすいという人は意外と多いものです。

「派手な葬儀はいやだ」
「長い式はいやだ」
「葬儀にお金はかけたくない」

など、まずは、「どういう葬儀はイヤ?」という切り口で聞いてみるというのも一つの方法です。

【聞き方の例】
「〇〇さんの葬儀は結構盛大にやったみたいだね。お母さんは派手なのはイヤとか、こだわりある?」
「私だったら、自分の葬儀に同僚を呼んだりしたくないな。お父さんはどう思う?」

5. 費用の考え方・保険の有無

葬儀費用については、具体的にいくらという話ではなく、親御さんが「葬儀に対してどのような考えを持っているか」を把握しておくことが重要です。

親御さんの中には、

「子供に迷惑をかけたくないから自分のために大金を使われるのが申し訳ない」
「残ったお金を子どもや孫に残したい」

と考える方もいれば、

「お世話になった人たちへの最後の挨拶だから、失礼のないようにきちんとしたい」
「家の格式や地域のしきたりを大事にしたい」

と考える人もいます。

また、なかには

「死んだ後のことは自分ではわからないから子どもに任せたい」

と考える人もいるでしょうし、互助会や葬儀保険に加入するなど、すでに自分で準備をしているという人もいるでしょう。

親御さんがどのように考えているか少しでも知ることができれば、いざという時の判断で迷うことも少なくなります。

また、もし葬儀保険や互助会に加入するなどしてご自身で準備されているという場合には、証書などの書類の保管場所や連絡先も確認しておきましょう。

【聞き方の例】
「最近、友達のお父さんが亡くなって費用のことで大変だったみたい。お母さんは何か備えてたりする?」
「自分の葬儀にいくらかけたい?派手にしたい?それともこぢんまりしたのがいい?」

話しづらい時の切り出し方のコツ

葬儀の話は、話しづらいことも多いと思います。ここでは、さりげなく希望を聞き出すための「切り出し方や伝え方のコツ」をお伝えします。

身近な人の話題から切り出す

身近な人の話題を切り口にすると、雑談として話しやすくなります。

「〇〇さんの家は、家族葬だったみたいだよ。家族葬ってどうなんだろうね。」
「友達のお父さんが亡くなって、費用面で揉めたらしいよ。うちは大丈夫かな。」

というように、「へえ〜そうなんだ」から入ることで、親御さんが身構えずに話しやすくなります。

テレビや雑誌の話題から切り出す

同じく、テレビや雑誌の特集などを入り口にするのも一つの方法です。

「この前ニュースで、葬儀の平均費用って、今100万以上かかるっていってたよ。そんなにするんだね」
「最近、お坊さんをネットで手配できるサービスがあるって聞いてびっくりしたよ」
「雑誌で読んだけど、最近は終活ブームで、生前に葬儀社へ相談しておく人が増えているらしいよ」

など、最近のトレンドとして話題を切り出してから、親御さんの反応をみてみましょう。

この段階では、無理に「うちはどうする?」と聞かないこともポイントです。

たとえその時は反応が薄くても、一度話題にしたことが記憶に残っていて、後から親御さんの方から話してくれるということもあるかもしれません。

焦らず、親御さんが話したいと思う気持ちを待つことも大切です。

お墓参りのついでに切り出す

お墓参りの行き帰りで、お墓の話や先祖の話になることは自然な流れです。その流れなら、葬儀の話をしても唐突に感じられず、さりげなく聞き出すことができるかもしれません。

たとえば

「おじいちゃんのときって、どんな葬儀だったっけ?」
「このお墓、私たちが管理していくことになるよね。どうしたらいいんだろう」

など、葬儀やお墓の管理のことも、希望を聞きやすくなります。

それでも聞き出せない時は

普段の会話の中から何気なく聞き出すやり方では、うまく聞き出せなかったという場合は、少し直接的な切り出し方にはなりますが、「子どもの不安」として切り出してみる方法もあります。

親御さんのこととして聞くのではなく、「私が不安だから教えてほしい」という聞き方をすることで、子どもの不安には素直に向き合いたいという気持ちから、希望を伝えてくれる親御さんも少なくありません。

【聞き方の例】
「もし急なことがあったとき、私がどうすればいいかわからなくて。何か備えてることがあれば教えてほしい」
「後悔したくないから、元気なうちに少しだけ聞かせてほしい」

確認したことはメモしておこう

親御さんの希望を聞き出すことができたら、簡単なメモでもいいので、確認したことをスマホや手帳に書き残しておきましょう。

口頭で聞いただけでは、いざという時に行き違いになってしまったり、記憶が曖昧になってしまったりするためです。

親御さんご自身がエンディングノートに書いていただけるとより確実なので、このタイミングで勧めてみるのもよいでしょう。

将来の安心のためにも、親の希望を聞いておこう

葬儀のことは、あらたまって話しづらい話題かもしれません。

しかし、もしもの時には、「あの時確認しておけばよかった」と思うことが想像以上に多くあります。

「事前に希望を聞いておきたい」という気持ちは、親御さんを大切に思うからこそ。

家族が集まるお盆に、ご飯を食べながら、お墓参りをしながら、ほんの少しだけ、話してみてはいかがでしょうか。

もし、「事前に葬儀の知識を得ておきたい」「費用のことを知っておきたい」など、葬儀や終活についての疑問やご不安があれば、葬儀社の事前相談を活用するのもおすすめです。

さがみ典礼では、専門の相談員が、24時間365日無料で相談を承っております。まずはお気軽にお電話ください。

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青木 満

1級葬祭ディレクター

青木 満 (アオキ ミツル)

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