葬儀・家族葬コラム
更新日:2026.07.13
栃木・茨城のお盆はいつ?新盆(初盆)の準備と葬儀後の供養をわかりやすく解説
毎年夏になると、お盆の時期がやってきます。お盆は、ご先祖様の霊をお迎えし、供養を行う日本の伝統行事です。
なかでも、大切なご家族を亡くされて初めて迎えるお盆は「新盆」または「初盆」といい、普段より手厚く供養を行うご家庭も多いです。
新盆(初盆)では、通常のお盆とは異なる準備が必要になるため、「何からはじめればよいかわからない」という方も多いでしょう。また、お盆の時期や慣習は、地域によっても異なるため、「そもそもいつがお盆なの?」「お供えものや香典はどうすればいい?」という人も少なくないと思います。
今回は、栃木県・茨城県のお盆の時期、新盆(初盆)に必要な準備などを、葬儀後からお盆を迎えるまでの流れとともに、わかりやすく解説します。

栃木・茨城のお盆はいつ?
お盆の時期は、地域によっても異なります。栃木県・茨城県では、8月13~16日にお盆を行う「8月盆」のご家庭が多くみられます。
ただし、お盆の時期は、お住まいの地域や菩提寺の慣習、ご親戚のルーツなどによっても異なる場合があるため、迷った際は、菩提寺や親族の年長者に確認することをおすすめします。
全国のお盆の時期 まとめ
お盆の時期は、主に7月13日〜16日の「7月盆」と8月13日〜16日の「8月盆」、旧暦の7月15日前後に行われるため毎年日付が変わる「旧暦盆」の3通りがあります。
どの地域でいつお盆が行われるかの目安は、以下の表の通りです。
| お盆の時期 | 主な地域 |
|---|---|
| 旧暦盆 | 沖縄県全域、鹿児島県の一部地域 |
| 7月盆 | 東京都・神奈川県・静岡県・石川県の一部地域 |
| 8月盆 | 北海道・東北・北関東・中部・近畿・中国・四国・九州など全国の多くの地域 |
栃木県・茨城県では8月盆の地域が多いですが、7月盆の地域やご家庭があることも、念頭に置いておきましょう。
新盆(初盆)とは?
故人がお亡くなりになって、四十九日法要を終えてから初めて迎えるお盆を「新盆(にいぼん・しんぼん)」または「初盆(はつぼん)」と言います。新盆も初盆も意味は同じですが、地域によって呼び名が異なります。
お亡くなりになった年に新盆を迎えられないケース
新盆(初盆)は、お亡くなりになった年に迎えるご家庭が多いですが、四十九日の忌明け前にお盆を迎える場合や、四十九日法要前にお盆を迎える場合は、翌年のお盆が新盆(初盆)となります。
一般的には、次のようなケースが該当します。
お盆の直前にお亡くなりになった
基本的に、四十九日の忌明けを迎えてから初めてのお盆を新盆(初盆)とするため、もし、四十九日の忌明け前にお盆を迎えた場合は、その年のお盆は通常のお盆とし、新盆(初盆)は翌年に繰り越すことが一般的です。
四十九日法要は行なったがまだ忌明けを迎えていない
本来、四十九日法要はお亡くなりになってから四十九日目に当たる日に行うものですが、現代では、ご家族の都合などによって、みなさんが集まりやすい土日に前倒しで行うことが多くなっています。そのため、四十九日法要を行なった後に、正式な忌明けを迎えるというケースも少なくありません。
法要は済んでいても正式な忌明けよりも前にお盆を迎えた場合は、新盆を翌年に繰り越すことが一般的です。
忌明けは迎えたが四十九日法要を行なっていない
あまり多くはありませんが、四十九日は過ぎて忌明けは迎えているものの、ご家族の都合で四十九日法要を行なっていないというケースもないとは言えません。この場合は、法要が済んでいないため、新盆を翌年に繰り越すケースも少なくありません。
新盆の時期について迷ったら、菩提寺に相談してみましょう。
葬儀後からお盆までの供養の流れ
ご家族がお亡くなりになった後は、葬儀だけでなく、葬儀後も節目ごとに供養を行います。ここでは、葬儀後からお盆までの供養の流れを確認しておきましょう。
葬儀後の供養の流れ
- 葬儀 ・告別式
- 初七日法要
- 四十九日法要・納骨
- 新盆(初盆)
葬儀・告別式
故人を見送り、火葬を行います。火葬後は、収骨(お骨上げ)が行われます。
↓
初七日法要
初七日は、亡くなった日を含めて7日目に営まれる法要です。
本来は七日目に行いますが、近年では、遠方から参列する親族への配慮などから、葬儀当日に繰り上げて営む「繰り上げ初七日」が多くなっています。
↓
四十九日法要・納骨
亡くなった日を含めて四十九日目に当たる日は、仏教で大きな節目とされる日です。一般的には、この日に「忌明け」を迎えます。また、四十九日法要が行われ、法要に合わせてお墓への納骨も行われることが多くあります。
↓
新盆(初盆)
四十九日を終えたあと、初めて迎えるお盆を新盆(初盆)といいます。一般的なお盆よりも丁寧に供養を行うことが多く、
・僧侶による読経
・新盆(初盆)法要
・お供え
・白提灯や盆飾り
などを準備するご家庭も多くあります。なお、四十九日前にお盆を迎える場合は、その年ではなく翌年が新盆(初盆)となります。
新盆(初盆)までに準備しておきたいこと
新盆(初盆)は、通常のお盆よりも丁寧に供養を行う家庭が多いため、早めに準備を進めておくと安心です。
ここでは、一般的な準備についてご紹介します。
※新盆の風習や必要なものは、宗派や地域、菩提寺の考え方によっても異なります。事前に菩提寺や葬儀社へ確認しておくと安心です。
法要の日程を決める
まずは、法要の日時を決めます。
お盆期間中は寺院も繁忙期にあたるため、法要を予定している場合はなるべく早めに連絡をしましょう。
日程と合わせて考えておくポイントは、次のとおりです。
- 僧侶に読経をお願いするか
- 場所(自宅かお寺か)
- 親族を招くか
- 会食を行うか
なお、近年は葬儀と同様にご家族のみで小規模に新盆(初盆)法要を行うご家庭も少なくありません。
盆飾りやお供えを準備する
新盆(初盆)でも、普段のお盆同様に盆棚(精霊棚)やお供え物、供花などを準備します。
盆棚(精霊棚)には、位牌のほかに、香炉やろうそく立てなどのお参りの道具はもちろん、精霊馬や盆提灯、ほおずきなどお盆ならではのものが飾られます。
お供え物は、果物やお菓子、故人の好物といった食べ物や、線香・ろうそくなどがよく選ばれています。
また、お盆には生花を供える家庭も多くあります。
一般的には
- 菊
- リンドウ
- ユリ
- カーネーション
- トルコキキョウ
などが選ばれますが、最近は、故人が好きだった花を供えるケースも増えています。
白提灯(新盆提灯)を用意する場合がある
新盆(初盆)では、玄関先に白提灯を飾るご家庭も多いです。
白提灯には、故人が道に迷わないようにという目印の意味が込められています。新盆(初盆)ならではの慣習ですが、地域や宗派によっては白提灯を飾らないケースもありますので、新たに購入する前に、菩提寺や地域の慣習を確認すると安心です。
また白提灯は、新盆(初盆)が終わったあとにお焚き上げをしたり、お寺へ納めたりする地域もあります。
お墓の掃除やお参りをする
新盆を迎える前に、お墓を掃除しておくご家庭も多いです。お盆期間は気温が高くなるため、熱中症対策をしながら、無理のない時間帯に行うことも大切です。お墓の掃除では、墓石の汚れを落としたり、お墓周辺の雑草を取り除いたりします。
会食や返礼品を準備する(必要な場合)
法要後に親族で会食を行う場合は、会場や料理を事前に予約しておきます。また、参列者へ返礼品を渡す場合は、人数に合わせて準備しておきましょう。
返礼品には、お茶やタオル、焼き菓子、カタログギフトなどが選ばれることが多いです。
新盆(初盆)法要のマナー
新盆(初盆)法要には、「どんな服装で参列すればいいの?」「香典は持参すべき?」など、迷われることも多いと思います。
ここでは新盆法要のマナーをお伝えします。
新盆法要の服装マナー
新盆(初盆)法要では、遺族側は喪服を着用、参列する立場の人は案内状の指示に従うのが基本的なマナーです。特に指定がない場合は、略喪服を選びましょう。
このように、遺族側が一段格式の高い服装を着用するのが基本となりますが、新盆法要は夏の暑い時期に行われるため、ご遺族側であっても略喪服を着用する場合もあります。
ちなみに略喪服とは、黒・紺・ダークグレーなど落ち着いた色合いのスーツやワンピースなどの服装のことをいいます。
いずれにしても、派手な色柄ものや露出の激しい服装は避けるのがマナーです。アクセサリーを身につける場合は、真珠など控えめなものがよいでしょう。
新盆法要の香典マナー
新盆法要へ招かれた場合は、香典を持参することが一般的です。ただし、香典辞退の案内がある場合は持参しません。辞退の意向があるにも関わらず無理に渡すと、かえって相手の負担になってしまうので注意しましょう。
新盆(初盆)法要の香典額の目安は次のとおりです。
| 関係性 | 相場 | 会食ありの場合 |
|---|---|---|
| 両親・兄弟姉妹 | 1万〜3万円 | 会食がある場合は、その分を考慮して多めに包む方もいます。 (例 +5千円〜1万円程度) |
| 祖父母・おじおば・その他の親戚 | 5千円〜1万円 | |
| 友人知人 | 3千円〜1万円 |
ちなみに表書きは、四十九日を過ぎているため「御仏前(御佛前)」または「御供物料」とし、薄墨ではなく通常の墨で書くのがマナーです。
栃木県・茨城県西エリアでは、ご親族が集まって新盆法要を営むご家庭もあれば、家族だけで静かに故人を偲ぶご家庭もあります。
服装や香典、お供え物の考え方も、ご家庭や地域によってさまざまです。そのため、案内状に記載された内容や、ご遺族の意向を尊重することが何よりも大切です。
栃木・茨城ならではのお盆の風習
お盆の基本的な行事は全国共通ですが、各地域ごとに受け継がれてきた風習も見られます。
ここでは、栃木県・茨城県の民俗資料などで確認できるお盆の風習の中でも、代表的なものをご紹介します。
栃木県では高灯籠(たかとうろう)を立てる地域もある
栃木県の一部地域では、お盆になると竹竿の先に灯籠を取り付けた「高灯籠」を立てる風習が伝えられています。
高い場所に灯りをともすことで、故人やご先祖様が迷わず帰って来られるよう願いを込めたものとされています。
現在では見られる地域は限られていますが、栃木県の民俗資料にも記録されています。
栃木県ではホオズキやかんぴょうを飾る地域もある
栃木県の民俗資料では、お盆飾りとして
- ホオズキ
- かんぴょう
- 昆布
などを供える地域が紹介されています。
特にホオズキは、ご先祖様が帰ってくる道しるべとして飾られることがあります。
こうした飾り方は地域によって異なり、現在では家庭ごとに簡略化されるケースも増えています。
茨城県の一部地域では盆綱という慣習がある
「盆綱(ぼんづな)」とは、お盆の初日に子どもたちが藁で作った綱を曳いて墓地へ向かい、ご先祖様の霊を迎え、お盆の最終日には再び綱を曳き、霊を墓地へ送り届ける伝統行事です。
茨城県では、今も一部の地域でこの慣習が受け継がれています。
栃木・茨城で、新盆や法要の準備で迷ったら
新盆(初盆)は、法要の日程調整やお供え、返礼品の準備など、短期間で決めることが多くあります。宗派や地域によって慣習が異なるため、「何を準備すればよいかわからない」と不安を感じる方も少なくありません。
さがみ典礼では、葬儀だけでなく、新盆や法要に関するご相談も承っています。地域の慣習を踏まえながら、お客様のご希望に合わせたご案内をいたしますので、お気軽にご相談ください。
新盆(初盆)準備は早めの行動が大切
お盆は、ご先祖様や故人を迎え、感謝の気持ちを伝える日本の大切な行事です。
栃木県・茨城県西エリアでは、一般的に8月13日から16日にお盆を迎えるご家庭が多く、その時期はお寺も法要の予約が集中します。
そのため、新盆(初盆)法要を行う際は、早めに準備を整えておくことが、後悔のない供養につながります。
特にお盆の慣習やマナーは、地域や宗派などによっても異なるため、法要の日程調整や盆飾り、お供え物の準備など、わからないことがあれば菩提寺や葬儀社へ早めに相談すると安心です。
新盆や法要の準備でお困りの方は、ぜひ、さがみ典礼にご相談ください。地域の風習やご希望に合わせてサポートいたします。
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