家族葬
2024.10.15
【エンゼルケアとは】何をする?目的や流れ、費用を解説します
ご逝去時の身体を整えるために行われるエンゼルケアは、大切な方をお見送りするために必要なプロセスの一つです。
通常、病院の看護師や葬儀会社の職員、もしくは納棺師などによって行われますが、実際にどのような処置が施されているか気になる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、エンゼルケアの目的や流れ、費用などを解説します。エンゼルケアは、ご希望があればご遺族様も参加することができるので、事前に知識を持っておくと安心です。
エンゼルケアとは
エンゼルケアは、故人様の死後に必要な処置や保清、メイクなどを行うケアのことで、「逝去時ケア」ともいわれています。具体的には、ご遺体の表面を清め、髪の毛を整え、死化粧を施すなど見た目をきれいに整えたり、ご遺体を衛生的に保つために必要な処置を行います。
ちなみにエンゼルケアは、死後2〜3時間以内に行うことが推奨されています。
エンゼルケアの目的
エンゼルケアは、故人様の尊厳を守り、ご遺族様やご遺体に携わる人の安全を守ることを目的とし、故人様の体を整えたり、感染症などから守るためのケアが行われます。
また、悲しみや喪失感に苦しむご遺族様のグリーフケアの一環としての意味合いも含んでいます。
故人様の尊厳やプライバシーを守るため
エンゼルケアでは、闘病中にできた傷跡や医療器具などの形跡が残らないように処置を施したり、苦しい表情を和らげたりします。お身体をきれいにし、生前のお姿に近づけるよう整えることは、故人様の尊厳やプライバシーを守ることにつながります。
感染症予防のため
ご遺体は時間と共に腐敗が進んでいきます。その際に、ご遺体から体液や血液が漏れ出してしまうことがあります。それらがご遺族様や看護師、葬儀社のスタッフなどご遺体に関わる人に付着し、感染症を引き起こしてしまわないように防止する役割も果たしています。
ご遺族様の心のケアの一環として
長い闘病生活や事故による損傷などで、生前の面影をなくしてしまったお姿を目の当たりにするのは、ご遺族様にとって大変つらいことです。エンゼルケアでご遺体をきれいに整えることで、ご遺族様が感じるショックを少しでも和らげ、死を受け入れるきっかけにしてもらうことができます。
エンゼルケアを行う人は誰?
エンゼルケアを行う人に特に決まりはなく、お亡くなりになられた場所によっても変わります。
たとえば病院の場合は、看護師や医師、介護施設の場合は施設の職員が行うことが多いです。またもし、ご自宅でお亡くなりになられた場合は、葬儀社のスタッフや専門業者に依頼しましょう。
エンゼルケアには資格は必要ありませんが、医療器具の取り外しや排泄物の処理なども含まれるため、素人判断で行うのは避けたほうがよいでしょう。ただし専門的な技術を要さない部分には、ご遺族様も参加することができます。もし一緒に行いたいなどの希望があれば看護師などに伝えてみましょう。
エンゼルケアの流れ
次は、どのような流れでエンゼルケアが行われるかです。ここでは一般的な流れを参照しながら解説します。
【エンゼルケアの流れ】
(1)事前説明
(2)医療機器を外す
(3)傷跡や体液などの処置
(4)髪を洗い整える
(5)全身の清拭や保湿
(6)メイク
(7)着替え
事前説明と医療機器の取り外し
基本的には、ご逝去後にエンゼルケアの説明があり、医師などによって人工呼吸器などの医療機器が外されます。病院などでは、エンゼルケアが施される前にご遺族様が故人様と過ごす時間を設けてくれることが多いです。
その後、準備が整ったらエンゼルケアを行います。
傷跡や体液などの処置
闘病中にできた傷跡や医療機器の跡、また排泄物や体液の対応など、専門的な処置を行います。
髪を洗い整える
髪を洗い、乾かし、きれいに整えます。
全身の清拭や保湿
裸が見えないよう大判のタオルなどでプライバシーを守りながら、濡れたタオルで全身を拭く清拭(せいしき)が行われます。清拭の後は、乾燥防止のためクリームなどで保湿をします。
メイク
エンゼルメイク(死化粧)を施します。一般的に男性の場合は髭剃りをし、顔色を整えるメイクが施されます。女性の場合は、生前使われていた化粧品や好みの色などを参考にしながら、生前のお姿に近づけるようにメイクが施されます。
着替え
ご遺族様の要望をもとに、着替えが行われます。故人様が好んで着ていた服などを持参して着せてあげることが多いです。
体勢を整える
着替えが終われば、最後に手を合掌させるなどして体勢を整え、お顔の上に白い布を被せて終了となります。
上述した通り、髪を洗い整える作業からはご遺族様も参加することができますので、希望があれば伝えておきましょう。
湯灌やエンバーミングとの違いは?
エンゼルケアと似た処置に湯灌(ゆかん)やエンバーミングがあります。ここではそれぞれの違いを解説します。
湯灌との違い
湯灌(ゆかん)は納棺の前に、故人様のお身体をお湯で洗い清めることをいいます。旅立ちの身支度の一環として行われ、昔はご遺族様が中心となり湯船で体を温めて洗い清めていましたが、大変な作業であることから、最近はぬるま湯を浸したタオルで拭く程度に簡略化されることが多いです。
エンゼルケアも清拭を行うので同じように思うかもしれませんが、エンゼルケアは、主に生前の姿に近づける目的で行われるのに対し、湯灌は故人様の体を清潔に保つのと同時に、現世の穢れを洗い流すという宗教的な意味合いも含んでいる点に違いがあります。
湯灌はオプションとなっていることが多いため、葬儀社に依頼し追加料金を支払ってお願いすることになります。
エンバーミングとの違い
エンバーミングとは、ご遺体を長期間保存するために腐敗を防ぎ、美しさを保つ目的から行われる処置です。具体的には、ご遺体の殺菌・消毒、防腐剤の注入、消化器官の残存物の除去、メイクなどです。
エンゼルケアが、ご遺体の表面上のケアを中心に行うのに対し、エンバーミングは体内への処置までを行う点に違いがあります。またエンバーミングを行う人は、エンバーマーという有資格者に限られている点も違いの一つです。
ちなみにエンバーミングは、何らかの理由から火葬までに時間を要する場合や、ご遺体を飛行機で空輸する必要がある場合に行われます。
エンゼルケア依頼時に、ご遺族様が注意すること
エンゼルケアを依頼する際には以下の点に注意しましょう。
エンゼルケアは保険適用外
エンゼルケアは、医療保険や介護保険の適用外となっており、全額自己負担となります。そのため、事前に費用を確認し、何が必要で何が不要かなど処置の内容についても話し合っておくと安心です。
ちなみにエンゼルケアの費用ですが、病院で行う場合は5千円〜2万円程度、葬儀社に依頼する場合は3万円〜10万円程度、介護施設の場合は1万円〜2万円程度が相場となっています。
葬儀社では、ご遺族様に寄り添ったサービスが行われているため、もし「最後にどうしても温かいお風呂に入れてあげたい」など特別なご要望がある場合は、葬儀社に依頼すると要望に応えてくれる可能性が高くなります。
エンゼルケアについて事前説明がない場合がある
病院などにおけるエンゼルケアは、お亡くなりになられて間もなく行われることが多いため、事前に説明なく行われることがあります。気づいたら終わっていたということもあり得ますので、そうならないためにも、いざとなったときに説明を求められるよう、心構えをしておきましょう。
エンゼルケアに立ち会えない場合もある
感染防止などの観点からご遺族様がエンゼルケアに立ち会えない場合もあります。もし、エンゼルケアに参加したいという希望がある場合は、その旨を事前に医師や看護師などに伝えておくと安心です。
エンゼルケアは故人様とご遺族様のための大切なケアです
ここまで、エンゼルケアの目的や流れ、費用などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。エンゼルケアは、故人様の尊厳を守り、ご遺族様の悲しみを少しでも和らげるために行われます。いざという時に慌てずに対応できるよう、実際の流れや費用、注意点を知っておきましょう。
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