葬儀・家族葬コラム

家族葬

2026.05.12

雨の日の葬儀は縁起がいい?涙雨に込められた意味と由来を解説

お葬式の日が雨になってしまうと、少し残念な気持ちになる人もいるかもしれません。

しかし、日本では昔から、雨の日の葬儀には特別な意味があると考えられてきました。

その一つが「涙雨(なみだあめ)」です。


今回は、雨の日の葬儀にはどんな意味が込められているのか、古くから伝わる言い伝えをもとに、葬儀における「雨」の精神的・文学的な意味合いについて考えてみたいと思います。

雨の日の葬儀は「縁起がいい」と言われる理由

雨の日の葬儀は、下記の点などポジティブな意味合いが強く、昔から縁起の良いものだと考えられています。

  • 故人の未練や悲しみを浄化してくれる
  • 残された人の悲しみを洗い流してくれる
  • あの世へ旅立つことを天が祝福してくれている

昔は、自宅で葬儀を行うことも多く、ロウソクや線香の火を長時間使っていました。

そのため、乾燥した晴天の日よりも火事の心配が少ない雨の日は、実用的な面から縁起が良いと考えられるようになったという説があります。

また、日本には、人前で感情を強く表に出すことを控える文化があります。

そのため、葬儀の日の雨を、

「思い切り泣いていいように、空が代わりに涙を流してくれている」

と捉える人もいます。

このように、雨の日の葬儀が前向きな意味を持つようになった背景には、さまざまな言い伝えや価値観があるのです。

涙雨とは、葬儀の日に降る雨のこと

「涙雨(なみだあめ)」とは、古くから「葬儀の日に降る雨」のことを指します。他にも「少量の雨」を表す場合にも使われます。

葬儀の際に降る雨を表す「涙雨」の代表的な言い伝えには、以下のようなものがあります。

天が故人のために涙を流している

地域によっては、「雨は天からのお迎え」と考えられています。

空から雨が降ることによって、

「故人が迷うことなく旅立てるよう、迎えにきてくれた」

と考える人もいます。

人が亡くなったら天に召されるという考え方は、極楽浄土へ行くという仏教的な死生観とは異なるものです。

そのため、この言い伝えは、日本の民間信仰や人々の自然観などが重なり合って生まれた価値観の一つだと考えられています。

天が代わりに涙を流している

葬儀の日に降る雨をみて、

「遺された人々の深い悲しみに共感し、天が代わりに涙を流してくれている」

と捉える人もいます。

この捉え方にも、日本特有の自然信仰(アニミズム)や、自然現象を人間の感情に見立てる擬人化の文化が関わっていると考えられています。

故人の未練や悲しみを浄化してくれている

雨には浄化作用があると考えられています。

そのため、仏教的な考え方に基づき、

「故人の煩悩や悲しみを洗い流し、穏やかな気持ちで旅立てるようにしてくれている」

と捉える人もいます。

故人が雨を連れて行った

地域によっては、

「雨を降らせるほど徳のある人だった」

「故人が最後に姿を見せに来ている」

というような捉え方をする場合もあります。

特に、通夜や出棺のタイミングだけ雨が降り、その後晴れると、

「ちゃんとお別れを言いに来たんだね」

と受け止められることが多いです。

雨の日の葬儀で使える挨拶例文

雨の日の葬儀では、「涙雨」に触れることによって、しめやかで温かい雰囲気になることもあります。

ここからは、雨の日の葬儀に使える「喪主挨拶」や「参列者側のお悔やみの言葉」をご紹介します。

喪主挨拶

式中や式後、出棺前などの喪主の挨拶で、涙雨について触れることで、場の空気や参列者の気持ちをやわらげることができます。

本日は雨の中ご会葬いただき、心より感謝申し上げます。

あいにくの雨となりましたが、この雨も、故人との別れを惜しむ「涙雨」なのかもしれません。

皆さまに温かくお見送りいただき、故人も安らかな気持ちで旅立てたことと思います。

参列者側のお悔やみの言葉

葬儀に参列する際、ご遺族に「この度はご愁傷様です」といったお悔やみの言葉をかける機会があります。

通常のお悔やみの言葉以外に、以下のようなお声がけをすることで相手を労ったり、和やかな気持ちにしたりすることができるかもしれません。

「本日は雨の中お疲れさまでございました」

「涙雨になりましたね。きっと故人様も皆さまとのお別れを惜しまれているのかもしれませんね」

※後者は親しい間柄の場合に限る

ただし、無理に気の利いたことを言おうとする必要はありません。感謝や気遣いを伝えるだけでも充分です。

雨の日の葬儀で気をつけること

昔から雨の日の葬儀は、好ましいものと捉えられることが多いですが、実際に葬儀に参列する際には、配慮が必要なことも多々あります。

ここでは、雨の日の葬儀で「喪主やご遺族側が配慮すべきこと」「参列者側が気をつけること」を簡単にご紹介します。

喪主や遺族側が配慮すべきこと

雨の日は、水滴で会場が滑りやすくなったり、傘などで視界が遮られ、普段より移動にストレスがかかることも多いです。

傘袋や給水マットを用意したり、案内スタッフを増やしたりするなど、参列者が安全かつ快適に過ごせるよう配慮しましょう。

特に火葬場へ移動する際の送迎車の乗降時には、傘の開閉で流れが止まってしまうことがあるため、スムーズに乗り降りできるよう誘導スタッフのサポートがあると安心です。

参列者が気を付けること

雨の日の葬儀では、移動時に喪服が濡れないよう、レインコートや雨用の靴を着用し、会場手前でフォーマルな靴に履き替えると安心です。脱いだ雨具はビニール袋に入れてクロークがあれば預けます。

濡れた衣類等の水気を拭き取る用のハンドタオルや、替えのストッキング、靴下などがあると安心です。

葬儀の日に降る雨には、優しいお見送りの意味もある

雨の日の葬儀には、「涙雨」や「浄化」など、さまざまな意味が込められています。

先人たちは、雨を単なる悪天候ではなく、故人を見守る自然からのメッセージとして受け取っていたのかもしれません。

もしも、大切な人の葬儀が雨だったとしても、それは故人を偲び、ご遺族や参列者のみなさまの悲しみに寄り添う優しい気持ちが込められているのかもしれません。

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青木 満

1級葬祭ディレクター

青木 満 (アオキ ミツル)

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