葬儀・家族葬コラム

法事・法要

2025.06.15

法要を無宗教で行うには?日程や内容、注意点を解説します

法要を無宗教で行うには?日程や内容、注意点を解説します

最近は、宗教にとらわれない「無宗教葬」の需要が高まりつつありますが、同じように無宗教で行う法要があることをご存知ですか?読経などの宗教儀式を行わない法要のことで、火葬式や無宗教葬の需要の高まりとも相まって、注目を集めつつある新しい法要の形です。

しかし、無宗教で法要を行いたいと思った時に、何からはじめればよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、無宗教の法要の内容や進め方メリット・デメリットなどを解説したいと思います。

実際に、無宗教の法要を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

無宗教の法要とは

無宗教の法要とは、宗教儀式にとらわれず、自由な形で故人を偲ぶ法要のことをいいます。日本では多くの法要が仏教に基づく仏式で営まれています。仏式の法要では、僧侶による読経や法話、参列者による焼香などの宗教儀式を伴いますが、無宗教の法要では、そのような形式的な儀式を行う必要はなく、自由な形で故人を偲ぶことができます。

無宗教の法要が広まりつつある背景

無宗教の法要が広まりつつある背景には、仏教離れや現代人の多様な宗教観などが関係しています。また、家族葬の普及によって、故人や遺族の意思を尊重する考え方が広まり、無宗教葬や火葬式のような宗教儀式を伴わない葬儀が増えたことも一因です。葬儀を無宗教で執り行った場合は、法要も無宗教で行うことになるため、結果的に無宗教の法要の需要が高まっています。

無宗教の法要では何をする?

無宗教の法要の内容は自由度が高いため、遺族の希望を最大限に反映することができます。ここでは、よく行われている無宗教の法要の内容を、いくつかご紹介したいと思います。

会食をする

ご遺族や関係者が集まり、故人のことを思い出しながら食事をすることは、故人を偲ぶ有意義な時間になります。会食の前後に、施主による挨拶の場を設けるだけでも、立派な法要になるでしょう。

読経や焼香の代わりに黙祷や献花をする

無宗教の法要では、僧侶をお呼びして読経をしていただいたり、参列者全員で焼香を行ったりする必要はありませんが、故人を偲ぶために黙祷や献花を行うというご遺族もいらっしゃいます。黙祷や献花を行うタイミングも基本的には自由ですが、開式の挨拶や故人の紹介の後などに行われることが多くなっています。

故人の好きな音楽を演奏する

演出の一部として、故人が好きだったアーティストの曲をBGMとして流したり、演奏家を招いて演奏してもらったり、参列者全員で合唱したりすることで、故人の想い出を参列者のみなさんと共有でき、温かい会にすることができます。もちろん、音楽を聴きながら、会食を楽しんでもよいでしょう。

友人や家族によるスピーチの場を設ける

お別れの会や偲ぶ会のように、故人の友人や同僚、子どもや孫などが、それぞれ故人との思い出を語るスピーチの場を設けてもよいでしょう。知らなかった故人の一面を知り、改めて感謝を捧げる機会になるかもしれません。

無宗教の法要はいつ行う?

無宗教の法要は、いつ行わなければいけないという決まりはありません。一般的に四十九日法要や一周忌、三回忌などといった法要は、仏教に基づく儀式であり、行う時期が決められていますが、無宗教の法要の場合、法要のスケジュールも自由に決めることができます。日程を自由に決められることは無宗教で法要を行うメリットの一つでもあるので、故人の命日に合わせて行うなど、好きなルールを決めて行なうとよいでしょう。

また、どれくらいの間隔で法要を行うかについても自由です。「毎年」、「3年に一回」、あるいは「毎月」など、好きなタイミングを設定して定期的に行うことで、故人を偲ぶよい機会にすることができます。もちろん、日程にこだわりがなければ、仏教の法要のタイミングに合わせて行っても問題ありません。

無宗教の法要のメリット

次に、無宗教の法要を行うメリットをご紹介します。

自由度が高い

前述の通り内容やスケジュールの自由度が高い分、形式にとらわれることなく、ご遺族の希望やご都合を最大限に反映することができます。

スケジュールの調整がしやすい

一般的な法要では、故人の命日に合わせて決められた間隔で法要が行われますが、無宗教の法要の場合、日程を自由に決められるため調整がしやすいというメリットがあります。

費用が抑えられる

宗教者をお呼びする一般的な法要では、お布施のように宗教者へお渡しする費用が必要になりますが、無宗教の法要ではその必要がないため、その分の費用を抑えることができます。

参列者の負担も抑えられる

一般的な法要では、参列者は香典を持参しますが、香典は仏教に基づく慣習のため、無宗教の法要では不要となります。

宗教的なマナーを気にしなくてよい

宗教儀式には、日常では馴染みのないマナーやしきたりがありますが、無宗教の法要の場合、そのような心配がない分、故人を偲ぶことに集中できます。

無宗教の法要のデメリット(注意点)

このように、無宗教の法要にはメリットも多いですが、注意しなければいけないこともあります。ここでは無宗教の法要のデメリット(注意点)をご紹介します。

親族から理解を得られない場合がある

日本では、仏教に基づく法要がほとんどのため、伝統や宗教を重んじる親族の理解を得られない可能性があります。

菩提寺との関係性に留意する

先祖代々お付き合いしている菩提寺がある場合は、原則として葬儀や法要も菩提寺の僧侶にお願いすことが一般的です。葬儀や法要を無宗教にしてしまうことで菩提寺との関係性が悪くなるだけでなく、先祖代々のお墓に納骨できないなどのトラブルに発展してしまう可能性も考えられるので注意しましょう。無宗教で葬儀や法要を検討されている場合は、菩提寺に相談し、了承を得た上で行うことをおすすめします。

無宗教の法要での服装マナー

実際に無宗教の法要に参列する際、どのような服装で参列すべきかで悩まれる方は多いと思います。仏式の法要では、三回忌までは準喪服、七回忌以降は略喪服で参列することが一般的ですが、時期などに決まりがない無宗教の法要はその限りではありません。

そのため、無宗教の法要の場合、葬儀場であれば準喪服、レストランやホテルなど飲食店であれば略喪服といったように、会場に応じて服装を決めるという考え方があります

準喪服と略喪服の違いは以下をご参照ください。

【準喪服】

男性:ビジネススーツではないブラックスーツ(光沢のない黒無地のスーツ)

女性:ブラックフォーマルのワンピース、アンサンブル、スーツ

【略喪服】

男性:黒・紺・グレーなどダークカラーのスーツ

女性:黒・紺・グレーなどダダークカラーのワンピースやアンサンブル、スーツ

無宗教の法要のメリット・デメリットを把握しておこう

無宗教の法要は、ご遺族のご希望に沿った日程・内容で行うことができ、費用を抑えられるなどのメリットがある一方で、先祖代々のお墓に納骨できない可能性があるなど、その後の供養方法が制限されてしまうリスクもあります。無宗教葬や無宗教の法要をご検討されている場合は、葬儀や法要後の供養の仕方も考慮に入れた上で検討することをおすすめします。無宗教葬や無宗教の法要を行うかで迷っている方は、葬儀社の無料相談を活用するのもおすすめです。

さがみ典礼では、お電話・インターネット・メールなどから、無料の事前相談を承っています。24時間365日受け付けていますので、ぜひ、お気軽にご相談ください。

薄井 充枝

1級葬祭ディレクター

薄井 充枝 (ウスイ ミツエ)

気軽に相談できる相談役として、ご家族様の想いをカタチにします。

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