葬儀・家族葬コラム

お葬式のマナー

2024.01.19

見直される一般葬、メリットや選ばれる理由、注意点を解説します。

最近は、親しい方々だけでお見送りをする「家族葬」が需要を伸ばす一方で、多くの関係者が一堂に会してお見送りをする一般葬の価値があらためて見直されつつあります。

今回は、ご縁のある友人・知人、会社関係者などたくさんの方々に見守られながら故人様を送ることができる一般葬の魅力を、気になる費用面の比較なども含めてお伝えしたいと思います

一般葬とは

一般葬とは、古くから行われてきた伝統的な葬儀の形です。参列者を限定しないのが特徴で、故人様の友人・知人はもちろん、近所の方や会社の上司・同僚、またご遺族様のご友人などに広く葬儀のご案内をし、訃報を知ったすべての方が葬儀に参列することができます。そのため必然的に葬儀の規模は大きくなりますが、その分、大切な方々に見守られながら、故人様の最期を盛大にお見送りすることができるというメリットがあります。

一般葬と家族葬の違い

一般葬とよく比較される葬儀に「家族葬」があります。家族葬は、参列者を家族や親族、親しい友人に限定して執り行われる少人数のご葬儀です。葬儀の内容や流れは同じですが、一般葬と家族葬には、以下の点で違いがあります。

参列者の範囲

上述の通り家族葬は、参列者を身内や特に親しい友人に限定して執り行われます。また誰にご参列いただくかは、ご遺族様が任意で決めることができます。それに対して一般葬は、訃報を広く知らせ、それを知った方はどなたでも参列できるというスタイルのため、特に範囲は設けられていません。

香典の有無

通常一般葬では香典を受け取りますが、家族葬では、香典返しの手間を省きたいなどの理由から、香典を辞退するケースも少なくありません。

葬儀の費用

葬儀費用は地域や葬儀の規模・内容などによって金額が変わるため、あくまで目安にはなりますが、一般葬と家族葬の費用を比較してみました。

※いい葬儀の調査による(対象期間:2021年2月~2022年5月)

このように一般葬と家族葬の費用は、単純に支出だけを見ると一般葬のほうが多いことがわかります。

ただし、一般葬は盛大に行えば行うほど香典による収入も多くなるのに対し、家族葬では香典を辞退するケースも多く、また受け取ったとしても人数が少ないぶん額も少額になります。預かった香典額を葬儀費用に充てることを考えると、一般葬でも、家族葬とほとんど変わらない、もしくは家族葬よりも安く抑えられるということも考えられます。

そのため、もし費用面だけの理由で一般葬を諦めるのであれば、事前に計算をしてどちらが本当に安いかを確かめてから決めることをお勧めします

一般葬のメリット

新型コロナウイルスの流行の影響もあり、一時期は感染予防の観点から少人数の家族葬や、葬儀工程を極端にシンプルにした火葬式・直葬などが需要を伸ばしていましたが、コロナ禍が一旦落ち着き、最近は一般葬のよさがあらためて見直されつつあります。ここでは一般葬のメリットをお伝えします。

故人様の最期を、多くの方に見守ってもらえる

故人様とご縁のあった方の中には、最期に立ち会いたいと思う方も多いでしょう。一般葬なら、その想いに応えることができます。また、たくさんの方にお集まりいただくことが、故人様への最後のはなむけにもなるでしょう。

生前お世話になった方々にご遺族様から感謝の気持ちを伝えることができる

故人様の友人・知人にご遺族様から直接感謝の気持ちが伝えられるのも、一般葬のメリットの一つです。実際、関係者お一人お一人を訪ねてお礼を伝えることは困難です。一般葬であれば、葬儀で多くの方が集まってくださる機会に、存分に感謝の気持ちを伝えることができます

知らなかった故人様の一面を知ることができる

故人様の交友関係をすべて把握しているというご遺族様は少ないと思います。集まってくださった方から、思いがけず思い出話を聞けたり、知らなかった故人様の一面を知ることができる機会があるのも一般葬の魅力の一つです。

親族や菩提寺の賛同を得やすい

一般葬は昔から行われてきた伝統的な葬儀形式です。家族葬や一日葬などは、伝統を重んじる親族様に反対されるケースなども見受けられますが、一般葬であればどなたでも安心して葬儀に参列することができるでしょう。また火葬式のように宗教儀式を省いた葬儀は菩提寺の許可が必要になりますが、一般葬ではその必要もありません。

葬儀後の弔問客対応に追われずに済む

ご遺族様は葬儀後も、各種手続きや四十九日法要の準備などで忙しい日々が続きます。そんな中、弔問客対応で部屋を片付けたり、おもてなしの準備をするのは大変です。家族葬などの少人数のご葬儀に比べ、たくさんの関係者にご参列いただく一般葬では、葬儀後の弔問客対応に追われる心配は少なくて済みます。

一般葬で注意しておきたいこと

このようにメリットも多い一般葬ですが、以下の点に注意が必要です。

準備や当日の弔問客対応に負担を感じてしまう場合も

多くの方が訪れる一般葬は、人数が多い分、おもてなしの準備や葬儀当日の弔問客対応がご遺族様のご負担になってしまう場合があります。また、それらの対応に追われて故人様とのお別れがゆっくりできないと感じてしまうこともあるかもしれません。

しかしながら、多くの参列者と共に故人様を偲ぶことができる喜びもまた大きく、それをご負担に感じるかどうかは考え方次第ともいえます。規模が大きければ大きいほど、そのご負担も大きくなりますが、葬儀を終えた後の達成感や充実感もその分大きいものになるでしょう

葬儀当日まで参列者の人数がわからない

葬儀当日にならないと何人の方が参列してくださるかがはっきりとわからないため、会食や香典返しの数などに注意が必要です。おおよその人数を想定して予算を組みつつも、最終的な金額は葬儀後に明確になります

一般葬が選ばれるケースとは?

上記のメリットや注意点も踏まえ、一般葬が向いているケースについてお伝えします。

多くの人に囲まれて最期を迎えさせてあげたい

故人様の人生最期のライフイベントともいえるご葬儀だからこそ、これまでお世話になった方々と共に送り出してあげたいというお気持ちをお持ちの方に、一般葬は選ばれています。

故人様の交友関係が広かった場合

多趣味であったり、近所付き合いが深かった故人様の場合、その分葬儀に参列したいというご友人も多いため、一般葬を選ばれるケースが多くなります。

若くしてお亡くなりになられた場合

故人様がまだお若い場合は、会社関係者や学校関係者など多くの弔問客が見込まれるため、一般葬を選択されるご遺族様が多いです。

伝統や宗教を重んじる場合

身内の中に、宗教儀礼や地域の風習などを尊重される方がいらっしゃる場合、伝統的な葬儀である一般葬が選ばれることが多いです。

一般葬は誰もが納得できるご葬儀です

ここまで一般葬の費用やメリット、どんな人に選ばれているかなどをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。コロナ禍が落ち着いてきた今、改めて一般葬のよさを再認識したという方も少なくないと思います。安心感があり、多くの人に開かれた誰もが納得のいく葬儀という意味でも、一般葬はこれからも選ばれ続けていくでしょう。

小林 勝也

小林 勝也 (コバヤシ カツヤ)

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