家族葬
2024.12.17
【終活を始めるシリーズ】まずはエンディングノートを書いてみよう!
「いざ終活をはじめようと思っても、何からはじめればいいのかわからない。」
そう思っている方は少なくありません。
このコラムでは、これから終活をはじめたいと考えている方に向けて、終活でやること、行う手順、気をつけたいことなどを全10回にわたってお伝えしていきます。
第2回となる今回は、エンディングノートの書き方や注意点についてお伝えします。「そもそもエンディングノートって何?」「どこで入手できるの?」という初歩的な疑問から、具体的な書き方までご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
エンディングノートとは何か
エンディングノートは、自分が亡くなった後に、ご家族が必要な判断や手続きを進める際に役に立つ情報を残しておくためのノートです。こう書かなければいけないという決まりはないので、市販のエンディングノートを使っても、手元にある普通のノートに好きなように書き進めていっても大丈夫です。
ただし、エンディングノートには遺言書のような法的効力はありません。その分、自己紹介や家族へのメッセージ、自分史の振り返りなど、自由に書くことができるのも特徴の一つです。
エンディングノートを書くメリットは?
エンディングノートを書くことは、「家族の負担軽減」や「自分自身の老後の充実」にもつながることです。ここではエンディングノートを書くメリットをお伝えします。
自分の死後、家族の負担を軽減できる
自分が亡くなった後、ご家族は葬儀やお墓のこと、相続のこと、遺品整理や生前利用していたサービスの解約など、さまざまな選択や手続きに迫られることになります。
たとえばエンディングノートに財産目録を作成したり、菩提寺や友人知人の連絡先を残しておいたり、自分の死後、ご家族が必要になる情報を先回りして記録しておくことで、ご家族の負担を大幅に削減することができます。
自分の想いを家族に伝えることができる
エンディングノートには、延命治療の希望、葬儀の希望、財産管理の希望などさまざまな意思表示を書き残しておくことができます。もちろん、恥ずかしくて伝えてこられなかった家族への想いもその一つです。こうしたことをエンディングノートに書き記しておくことで、最後に、自分自身の希望や想いを家族に伝えることができます。
終活をスムーズに進めるのにも役立つ
終活にはさまざまなプロセスがあります。それを記録としてエンディングノートにまとめておくことは、終活をスムーズに進めることに役立ちます。またそうした記録をつけることで、これからやるべきことを明確にすることができます。
自分自身の残りの人生を充実させることができる
たとえばエンディングノートに自分史を記録することは、今までの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけにもつながります。また、エンディングノートに財産リストを作成しておくことで、自分の資産を把握し、老後の生活の資金計画を可視化することにもつながります。このように、現状を把握することで先々のことを具体的に考えるきっかけにすることができるため、エンディングノートは自分の死後だけではなく、残りの生を充実させることにも役立ちます。
エンディングノートの書き方
エンディングノートの形式は自由です。まずはお気に入りのノートを見つけることからはじめてみましょう。市販のノートなら、あらかじめ項目が決められているので、それに沿って書き進めてみるのもよいでしょう。自分で用意したまっさらなノートであれば、以下のような項目を作って、書き進めてみましょう。
【エンディングノートに書くこと】
- 自己紹介と基本情報
- 財産と資産の情報
- 契約しているサービスや支払い情報
- ID/パスワード情報
- 医療や介護の希望
- 葬儀の希望
- お墓の希望
- 相続の希望
- 連絡先リスト
- 大切な方へのメッセージ
- ペットについて
自己紹介と基本情報
ここでは、自分のプロフィールや個人情報を書いていきます。
これまでの思い出を振り返りながら自分史を書いたり、趣味や特技、受賞歴など、いわゆるプロフィールに当たるものを自由に書いてください。
それに加えて、氏名・生年月日・血液型・住所や本籍地・家系図・マイナンバー・年金番号・運転免許証番号などの個人情報もメモしておきましょう。
財産と資産の情報
財産・資産情報は、亡くなった後、ご家族が財産を相続する際に必要な情報になります。
預貯金、保険、年金、不動産、有価証券(株式・債券・手形・小切手)、貴金属、車、美術品など、資産価値のある情報は、整理してリスト化しておきましょう。
これらの情報に加えて、印鑑や通帳、保険証書など関連する書類等の保管情報も忘れずに記載します。
また、借金などの負債がある場合もきちんと明記しておくことが大切です。というのも借金の額が資産よりも大きい場合、相続の際にご家族は相続放棄するという方法を選ぶことができるためです。
契約しているサービスや支払い情報
住宅や車のローン、携帯電話、定期購入している商品、各種サブスクリプションサービスなど、継続的に支払いが発生しているものについても、リスト化して整理しておくとよいでしょう。
ローンは自分の死後、家族が支払わなければならない可能性があります。また、各種サービスの解約手続きを行わなければ、そのまま請求され続けてしまうため、あらかじめ解約に必要な情報をまとめておくことで、家族がスムーズに解約手続きを進めることができるようになります。
ID/パスワード情報
私たちの生活に欠かせないスマートフォンやパソコン、さまざまなアプリケーションやネットサービスなは、本人にしかわからないID/パスワードが設定されています。 生きているうちは、個人情報を守るために必要なものですが、 ID/パスワードがわからず、自分の死後、ご家族が苦労することの一つに挙げられます。エンディングノートに以下のようなサービスのログイン ID/パスワードを記載することも忘れないようにしましょう。
- パソコン
- スマートフォン
- 各種アプリケーション
- ネット通販
- サブスクリプションサービス
- 各種SNS など
医療や介護の希望
エンディングノートに記すことは死後のことばかりではありません。ご自身が病気や老化で判断力がなくなってしまった時のために、医療や介護についての希望も書いておきましょう。何を書いておくべきかわからないという方は、以下を参考にしてください。
- すでに契約した介護施設があればその情報
- どんな介護を希望しているか
- かかりつけ医や病院があればその情報
- アレルギー情報
- 服薬中の薬について
- 終末医療や延命治療の希望 など
葬儀の希望
一昔前までは、葬儀といえば「一般葬」しか選択肢はありませんでしたが、最近は「家族葬」や「一日葬」など葬儀の種類も多様化しています。それとともに「なるべく費用をかけたくない」「身内だけでアットホームに見送ってほしい」といったニーズは年々増えています。
もしこのように、葬儀についての希望があれば、エンディングノートに書いておきましょう。
また葬儀については、葬儀社を事前に決めておくことも大切です。自分の死後、ご家族はただでさえ慌ただしい中、短時間の間に葬儀社を手配しなければなりません。その手間を軽減するためにも、葬儀社を事前に選んでおきましょう。
そのためには、葬儀社の事前相談を活用するのがおすすめです。
まずは何社か気になる葬儀社をピックアップし、余裕があるうちに相談してみましょう。
さがみ典礼の事前・終活相談(無料)は、葬儀の種類や必要な金額の試算など、気になることを何度でもご相談いただけます。終活のアドバイスも行なっていますので、葬儀や終活で不安なこと、わからないことがあればお気軽にご相談ください。
お墓の希望
最近は、お墓のあり方も多様化しています。いわゆる石のお墓だけでなく、納骨堂や合祀墓を選んで、ご家族の費用負担を少しでも軽くしたいと考える方もいます。また、死んだら自然に還りたいという希望から、樹木葬や海洋散骨を選ぶ方もいるでしょう。このような納骨先の希望や、契約した霊苑や納骨堂などの情報もエンディングノートに残しておきましょう。
相続の希望
エンディングノートには法的効力はありません。そのため自分の死後に、財産や資産が希望する形で相続されるようにするためには、正式な形で遺言書を遺す必要があります。確実に希望を叶えるためには、遺言書を作成して、エンディングノートに遺言書の有無を記載しておく必要があります。また遺言書の保管場所や種類についても書いておくとよいでしょう。
連絡先リスト
生前お付き合いのあった方の連絡先も、エンディングノートにまとめておきましょう。
そうすることで、たとえば病院に入院したり施設に入所した時など、あなたに何かがあったときに、ご家族が連絡をすることができます。またお亡くなりになった際の訃報連絡にも役立ちます。
もし、「この人は必ず葬儀に呼んで欲しい」などの希望があれば、あわせて書いておくとよいでしょう。
大切な方へのメッセージ
エンディングノートには、ご家族やご親族、ご友人などへのメッセージを残しておくことができます。普段思っていても伝えてこなかった気持ちや、これまでの感謝の言葉などを自由に綴ってみてください。
ペットについて
もしペットを飼っている場合は、自分の死後、その子達を引き取ってくれる先を探しておくことも忘れてはいけません。ペットの年齢や性別、持病や常備薬、かかりつけの病院など、ペットに関する情報と、引取先情報もエンディングノートに記載しておきましょう。
エンディングノート作成時の注意点
最後に、エンディングノートを書くときの注意点をお伝えします。
保管場所に気をつける
エンディングノートにはたくさんの個人情報が書かれているため保管場所には注意しましょう。鍵付きの引き出しなど、人目につかない場所に保管しておくことをおすすめします。ただし、その場合、いざという時に見つけてもらえない恐れもあります。そうならないためにも、信頼できる人には保管場所を教えておくことも大切です。
常に更新していく
またエンディングノートは、定期的に書き直していくものです。
資産状況の変化などもそうですが、年齢を追うごとに考え方も変わることがあります。延命治療や葬儀の希望など、心境に変化があればその都度書き換えていきましょう。
エンディングノートの書き方に迷ったら相談しよう
エンディングノートは自由に書いていいものですが、自由な分、何からはじめたらいいのかわからないというお声もよく耳にします。そんな時は一人で悩まず、葬儀社の無料相談をご活用ください。
さがみ典礼では、事前・終活相談を無料で承っています。葬儀のことだけでなく、エンディングノートの書き方や、納骨のことなど、終活でわからないことはお気軽にご相談ください。
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さがみ典礼では、一般葬、家族葬、一日葬、火葬式・直葬、公営斎場葬まで幅広い葬儀形式に対応し、お客様のご葬儀をサポートさせていただきます。
また、「将来の備えとして終活をはじめたものの、何からはじめればよいかわからない…」など終活についてご不安がある方は、無料の事前・終活相談もご利用ください。
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