葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.09.10

冬の葬儀の服装と防寒|コート・手袋・タイツはどこまで許される?

冬に葬儀に参列する際は、喪服のマナーだけでなく、寒さ対策をどうするかも気になるポイントです。

「どんなコートが相応しい?」
「手袋やマフラーは着用してもいい?」
「黒いタイツを履いてもいい?」

など、疑問に思う人は多いと思います。

冬の葬儀では、基本的なマナーを守りつつも、寒さに備えることも大切です。

そこで今回は、冬の葬儀の服装マナーを男女別に解説するとともに、コートや手袋、マフラーなどの防寒具についてのマナーも詳しくご紹介します。

冬の葬儀の基本的な服装マナー

冬の葬儀でも、基本的には、男女ともに喪服を着用するのがマナーです。

男性の場合

男性は、光沢のない黒のブラックスーツに白いシャツ、黒いネクタイを着用します。

靴下や靴も黒で統一しましょう。靴のデザインは、内羽式のストレートチップが最も相応しいとされていますが、急な葬儀で用意が難しい場合は、シンプルなデザインのプレーントゥでも問題はありません。

女性の場合

女性は、光沢のない黒のアンサンブルやワンピース、スーツといったいわゆるブラックフォーマルが基本となります。

足元は黒い薄手のストッキングに、布製または光沢のない合皮や革製のシンプルなデザインの黒い靴を合わせます。ヒールは3cm〜5cm程度で、太めのものが望ましいとされています。

バッグも光沢のない黒い布製など、小さめなハンドバッグが基本です。

冬の葬儀は喪服と防寒をわけて考える

冬の葬儀に参列する場合は、上記の基本の喪服に加えて、コートやマフラー、手袋などの防寒具を着用しても構いません。

ただし防寒具は、移動中や屋外での待機中のみとし、式場内では外すのがマナーです。コート・マフラー・手袋などは、式場に入る手前で外し、クロークに預けましょう。

また、寒さが厳しい場合には、防寒インナーやカイロなど、外から見えない防寒対策を取り入れるのもおすすめです。

冬の葬儀には、どんなアウターを選ぶ?

冬の葬儀に参列する際、防寒のため、移動中や屋外でコートを着用することは問題ありません。ただし、喪服に合わせるアウターは、葬儀の場に相応しいものを選ぶことが大切です。

ここでは、葬儀に着用していくコートの選び方と避けた方がよいアウターをご紹介します。

冬の葬儀のアウター選びの基本(色・素材・デザイン)

冬の葬儀に着ていくアウターは、黒を基本に、ネイビーやダークグレーなどの落ち着いた色で、光沢や装飾の少ないシンプルなデザインを選ぶのが基本です。

素材は、ウールやカシミアなど、落ち着いた印象のものが適しています。ポリエステルなどの化繊でも問題はありませんが、光沢のないものを選び、動いたときにシャカシャカと音のするものは避けた方がよいでしょう。

葬儀にNGなアウターとは?

ダウンジャケットやダッフルコートなどのカジュアルな印象のアウターは、できるだけ避けるのが無難です。

また、ファーや毛皮のついたものや、派手な柄や装飾のあるもの、ダークカラーでも光沢の強い素材のものは相応しくないとされています。

一見シンプルに見えるベージュ、白、キャメル、ライトグレーなど明るい色のコートもなるべく避け、喪服と調和するダークカラーのコートを選びましょう。

もし、急な葬儀で適したコートを用意できない場合は、無理に新しく購入する必要はありません。手持ちのアウターの中から、できるだけシンプルで暗い色のものを選び、会場に入る前に脱ぐようにしましょう。

冬の葬儀には、どんなマフラーや手袋を選ぶ?

冬の葬儀に参列する際に、防寒具として移動中にマフラーや手袋を着用することは問題ありません。ただし、葬儀の場に相応しい色やデザイン、素材のものを選ぶことが大切です。

葬儀に相応しいマフラーの選び方

マフラーも、黒を基本とし、ネイビーやダークグレーなどの落ち着いた色合いのシンプルなデザインのものを選びましょう。ただし、ダークカラーでも、光沢のある素材は避けるのがマナーです。

また、ファーやラメ、レースなど華やかな装飾がついたものやフリンジなどカジュアルなデザインのものも葬儀には相応しくないため避けるのが無難です。

葬儀に相応しい手袋の選び方

手袋も、黒を基本とし、ネイビーやダークグレーなどの落ち着いた色合いのシンプルなデザインのものを選びましょう。

素材についても、ウールやカシミヤ、布製など、落ち着いた印象のものが相応しいとされています。革製やスエード製の手袋は、弔事では殺生を連想させるとして避ける考え方もあるため、気になる場合は避けるのが無難です。

コート・マフラー・手袋はいつ外す?式場での防寒具のマナー

コートやマフラー、手袋といった防寒具は、式場の建物に入る手前で外し、クロークに預けるのが一般的です。

ただし、屋外で受付をする場合や、外で待機する時間が長い場合などは、寒さを無理に我慢する必要はありません。状況に応じて防寒具を着用しましょう。

また、家族葬などで会場にクロークが設けられていない場合は、バッグに入るものはバッグに入れて自席まで移動します。手袋やマフラーがバッグに入らない場合は、コートのポケットに収納して持ち運んでもよいでしょう。

自席に着いたら、ご自身の膝の上や足元など周囲の邪魔にならない場所に置いておくのがマナーです。

冬の葬儀でタイツは履いてもいい?

葬儀では、女性は、30デニール以下の薄手のストッキングを着用することが基本です。

ただし、寒さが厳しい冬の葬儀では、体調管理を優先し、タイツを履いても問題ありません。タイツを選ぶ場合は、厚手すぎるものやカジュアルな印象のものは避け、黒無地で光沢のないものを選びましょう。

一般的には、60デニール程度までの薄手のタイツであれば、喪服にも合わせやすいでしょう。特に寒さが厳しい地域や、寒さによる体調への影響が心配な場合は、より厚手のタイツを選ぶこともできます。

無理に薄手のストッキングだけで過ごすのではなく、体調や当日の気候に合わせて、防寒性を優先することも大切です。

雪や雨の日は足元の防寒も大切

冬に雪や雨が降った場合は、足元の対策も必要です。

葬儀の日に雪や雨が降った場合は、移動中は長靴や防水シューズなどを着用し、式場の建物に入る前に、葬儀用の靴に履き替えるとよいでしょう。そうすることで、葬儀用の靴が濡れたり泥で汚れたりすることを防ぐことができます。

その際は、移動時に履いた靴を入れるビニール袋を持参していくと安心です。脱いだ靴は、会場の案内に従って所定の場所におくか、クロークに預けましょう。クロークがない場合は、自席の邪魔にならないところに置くなど、会場の状況に合わせて対応します。

防寒インナーやカイロは使ってもいい?

冬場の葬儀では、外から見えにくい防寒インナーやカイロなどで、寒さに備えるのもおすすめです。

インナーは、首元や袖口から見えないものを選びましょう。男性の場合は、白シャツから透けて見えない白やベージュのインナーを選ぶと安心です。

女性の場合は、腰回りや足元の冷え対策に、スカートの下に履く防寒インナーを活用する方法もあります。その際は、スカートからはみ出さない短めの丈のものを選ぶとよいでしょう。

カイロは、靴の中敷に貼るタイプのものや、インナーの背中側に貼るタイプのものなど、外側からわかりにくい貼るタイプのものを活用しましょう。

靴用カイロを使用する場合は、低温やけどを防ぐため、使用方法や使用時間を確認して正しく使用してください。

防寒インナーやカイロなど、見た目に影響しにくい防寒対策を取り入れることで、喪服のマナーを保ちながら寒さに備えることができます。

冬の葬儀で避けたい防寒具・服装

最後に、冬の葬儀で避けたい防寒具や服装について一覧表にまとめました。ぜひ、葬儀に参列される際の参考にしてください。

冬の葬儀で避けたいもの理由
ベージュや白など明るい色のコートや小物喪服と合わせると目立ちやすいため
ラメや光沢のあるコートや小物華美な印象になりやすいため
ダウンジャケットカジュアルな印象になりやすいため
ダッフルコートカジュアルな印象になりやすいため
ファーや毛皮付きのコートや小物殺生を連想させるため葬儀では避けるのが無難
レースなどの装飾付きの小物華美な印象になりやすいため
フリンジなどの装飾付きの小物カジュアルな印象になりやすいため
厚手すぎるタイツや派手なタイツカジュアルな印象になりやすいため
防寒具を式場内に持ち込むことインナーやカイロなど外から見えないものを除いて、基本的には防寒具は外して参列する

ただし、冬の葬儀では、マナーを気にするあまり寒さを我慢する必要はありません。特に雪や冷え込みが厳しい地域では、移動中は防寒性や安全性を優先し、式場に入る際に必要に応じて葬儀にふさわしい服装に整えるとよいでしょう。

冬の葬儀は防寒とマナーの両立が大切

冬の葬儀は、寒さを我慢するのではなく、マナーを守りながら、無理のない範囲で寒さに備えることが大切です。

式場に入る直前に外すことを前提に、移動中や外での待機中は、コートやマフラー・手袋などの防寒具を着用しても問題ありません。その際は、黒を基本としたダークカラーで、光沢や装飾のないシンプルなデザインのものを選びましょう。

参列者として失礼のない服装を心がけることはもちろん大切ですが、寒さの厳しい冬は、ご自身の体調にも配慮し、無理のない服装選びをすることが大切です。

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