葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.06.11

生前葬とは?メリット・デメリット、マナーや注意点を解説

近年、自分らしい人生の締めくくり方を考える人が増え、「生前葬」への関心が高まっています。終活が身近なものになりつつあるなかで、家族に葬儀の負担を残したくない、亡くなった後では伝えられない感謝の気持ちを生きているうちに大切な人へ直接届けたいと考える方も少なくありません。

こうした思いから、従来の葬儀の形にとらわれず、本人の価値観や人生観に合わせて別れの場を設ける「生前葬」が選ばれています。

生前葬とは?

生前葬とは、故人が亡くなる前に行う葬式です。人生の節目を迎えた際に、元気なうちにお世話になった人に感謝の気持ちを伝えたり、お別れを告げたりすることを目的としています。宗教的な儀式が少なく、本人の意向や趣向に合わせた形式で行われるのが特徴です。

人生を振り返り、節目となる年齢を祝いたい場合や、病気などで余命が限られている場合などに行われることがあります。

生前葬の内容

生前葬は、本人の意向通りに内容を決めることができます。代表的な内容として、以下のようなプログラムが挙げられます。

・挨拶やスピーチ
・会食
・プレゼントや花束の贈呈
・映像やスライドの投影
・余興

カジュアルなスタイルで行う場合もあれば、フォーマルなスタイルで行う場合もあるため、本人が求めているものによって流れが変わります。

生前葬の費用目安

生前葬の費用は、数十万円から100万円になることが多いです。

生前葬にかかる必要な費用は、内容や参列者の人数によって大きく変動します。費用は、主に会場の利用料金や食事にかかる費用、演出などのプロデュース費用、返礼品の費用などが挙げられます。

生前葬のメリット

自由に企画できる

生前葬は、自分で自由に内容を決めることができます。通常の葬儀とは異なり、決まった形式に縛られることはなく、礼儀や段取りにこだわる必要もありません。本人の理想や希望に合わせた葬儀にすることができるのはメリットの1つです。

家族の負担を軽減できる

従来の葬儀だと、喪主や遺族が葬儀社を手配して、葬儀の準備や進行を精神的な負担がある中で行わなければならないですが、生前葬は本人が中心となって計画することができるため、家族への負担を抑えることができます。

生きている間に感謝を伝えられる

生前葬では、生きている間に大切な人へ感謝の気持ちを伝えることができます。形として場を設けることで、普段はなかなか口にできない思いや、これまで支えてくれたことへの感謝を、本人の言葉で直接届けられる点が特徴です。また、家族や友人にとっても、本人と向き合いながら思い出を共有できる時間となり、従来の葬儀とは異なる温かな別れの場をつくることができます。

生前葬のデメリットと注意点

生前葬を終えたら葬儀をしなくても良いというわけではありません。亡くなった後は、ご遺体の安置から火葬、お骨上げまで、一般的な流れに沿って必要な手続きを行う必要があります。通夜や告別式を行うかどうかは遺族の意向によって異なりますが、火葬は必ず行われます。

また、遺族が一般的な葬儀を望むことがあり、結果的に死後に通常の葬儀も行われるケースもあります。この場合、二重で費用が発生し、家族に金銭的・時間的な負担をかけてしまう可能性があります。生前葬を行う場合も死後のことを考えておくことが大切です。

生前葬を行う際のポイント

生前葬を行う際は、生前葬を知らない人もいることを考えて、まずは丁寧に説明することが大切です。開催の経緯や理由を伝えることで、戸惑いや誤解を避けやすくなります。

生前葬のマナー

生前葬に香典は必要?

生前葬に香典が必要かどうかは、主催者の考え方によって異なります。一般的な葬儀とは違い、生前葬には決まった作法があるわけではないため、招待状や案内状に記載された内容を確認することが大切です。

会費制として案内されている場合は、基本的に香典を別途用意する必要はありません。また、「香典辞退」と明記されている場合も、意向を尊重して持参しないようにしましょう。特に案内がない場合は、事前に確認しておくと安心です。

生前葬の服装

生前葬の服装は、葬儀のように明確なルールが定められていません。主催者の意向や希望を尊重することが大切です。招待状で平服の指定があれば、落ち着いた色味のスーツやワンピースなど、派手になりすぎない服装を選ぶことと良いです。

参加を辞退したい場合

日程の都合で参加できない場合は、なるべく早めに主催者へ辞退の旨を伝えます。その際は、招待してもらったことへの感謝と、参加できないことへのお詫びを丁寧に伝え、相手に不快な思いをさせない配慮を心がけることが大切です。

生前葬に関するよくある質問

生前葬を行った場合、亡くなった後は葬儀を行わない?

生前葬は、生きているうちに感謝を伝えたり、親しい人と別れの時間を過ごしたりするための場であり、亡くなった後の葬儀とは目的が異なります。そのため、生前葬とは別に、家族葬を行うケースもあります。また、本人の希望や家族の考えにより、亡くなった後は通夜や告別式を行わず、火葬や納骨のみを行う場合もあります。

生前葬とお別れ会の違いは?

生前葬は生きているうちに本人が主催しますが、お別れ会は故人様が亡くなったあとに遺族や職場の人、友人などが主催します。

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青木 満

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青木 満 (アオキ ミツル)

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