家族葬
2023.08.18
喪主のやることリストー葬儀の準備から葬儀の後まで時系列にご紹介
はじめて喪主を務める方の中には、その責任の重大さに気後れしてしまう方もいらっしゃると思います。
でもご安心ください。喪主のやるべきことはあらかじめ決まっています。事前に把握しておけば、誰でもスムーズに葬儀を執り行うことができます。
今回は、葬儀の準備から葬儀後にやるべきことまで、喪主の仕事を時系列で解説します。
大切な故人様のお見送りをより有意義なものにするためにも、ぜひ参考にしてください。
喪主のやるべきこと ー 流れ
喪主は、葬儀の準備〜お通夜〜葬儀・告別式〜葬儀後の各段階に、それぞれやることが決まっています。実際のお通夜や告別式を進行するのは葬儀社ですのでご安心ください。わからないことは何でも葬儀社に相談しながら進めていけば大丈夫です。
では、最初に実際の流れを時系列でみていきましょう。
葬儀の準備段階にすること
お通夜・葬儀・告別式ですること
大まかな流れは上記の通りです。
次はそれぞれの詳細をみていきたいと思います。
葬儀の準備
末期(まつご)の水
故人様がお亡くなりになって最初にやることは、故人様の口に水を含ませる「末期の水」です。
お釈迦さまがお亡くなりになる前に弟子に水を所望した際、あいにく濁った水しかなく諦めていただこうとしたところ、雪山に住む仏道に篤い鬼神が現われきれいな浄水を捧げたことで安らかに旅立たれたというエピソードにちなんで、お釈迦様のように安らかに眠ってほしいという思いを込めて行う儀式になります。
死亡診断書の受け取り
死亡診断書とは、お亡くなりになられてから医師が発行する診断書で、死亡届とセットになっています。喪主の方は、医師から死亡診断書を受け取ったら、まず内容に誤りがないかを確認し、死亡届に必要事項を記載します。後日保険や年金などの手続きで必要になるため何枚かコピーをとって大切に保管しておきましょう。
またそのうちの一枚を死亡日から7日以内にお住まいの自治体に提出します。そうすることで「火葬許可証」が発行されます。またこの死亡診断書の提出は、ご家族様や代理人に任せることもできます。
葬儀社を決める
次に葬儀社を決めます。葬儀社によってサービス内容や費用が異なるため、故人様をどのような形でお見送りしたいか、またご予算はどのくらいかなどを考慮し、最適な葬儀社を選ぶことが大切です。
お亡くなりになってから2~3時間以内に葬儀社を決める必要があるため、できれば事前に目星をつけておくと安心です。葬儀社の事前相談を活用すれば、葬儀料金が割引になるなどのサービスも受けることができます。
葬儀社選びのポイント
- 希望の式場が近くにある
- 見積りが明瞭で低価格な葬儀プランを提示してくれる
- 安心・信頼のスタッフ対応
以上の3点です。
ぜひ、何社かお見積もりをとった上で、ご自身が安心して任せられる葬儀社に依頼しましょう。
栃木・茨城県西エリアのご葬儀は、栃木県で葬儀実績No.1のさがみ典礼にお任せください。
安置先を決める
病院の霊安室は、ご遺体を一時的に(2~3時間程度)安置するためのものです。そのため喪主は、葬儀までの間故人様を安置する場所を決めなくてはいけません。
葬儀社や斎場の安置施設か、ご自宅に安置するケースが一般的です。
枕経の立ち会い
無事安置場所にご遺体を搬送したら、仏教では枕元に枕飾りという小さな祭壇を設け、菩提寺の僧侶に読経していただく枕経を行います。そのため菩提寺がある場合はそちらに依頼をしましょう。ただし枕経は現代では省略したり、納棺の直前やお通夜の前に行うこともあります。
葬儀社との打ち合わせをする
ご遺体の安置後、その場で葬儀社との打ち合わせを行います。以下の内容を決めますので、ある程度事前にイメージを持っておくと打ち合わせがスムーズです。また葬儀社からは、故人の宗派、菩提寺の有無なども聞かれますので答えられるようにしておきましょう。
打ち合わせで決める内容
- 葬儀形態(家族葬・一般葬・一日葬・火葬式など)
- 葬儀の日時
- 葬儀の規模感(参列者の人数や範囲)
- 会食の有無
- 香典/香典返しをどうするか
- 希望する式場があるか
菩提寺がある場合、菩提寺の僧侶のスケジュールもお聞きした上で日時を決めるため、打ち合わせのタイミングで直接電話で確認をします。
各所に訃報の連絡をする
訃報の連絡も喪主のやることの一つです。ご家族や近しいご親族には、お亡くなりになられてからすぐにご連絡します。それ以外の方には、葬儀日程等が決まってから葬儀の詳細と併せてご連絡します。
連絡する人数が多い場合は、ご家族にも手伝ってもらい手分けして行いましょう。
訃報で伝える内容
- 故人様の名前
- 亡くなった日時
- お通夜や葬儀の会場と日時
- 喪主の名前と連絡先
- 宗教宗派
- 死因(伝えなくてもよい)
遺影写真の準備をする
お通夜や葬儀で祭壇に飾られる遺影をお手持ちの写真の中から選びます。最近はスマホのカメラ機能の性能が上がっているため、スマホで撮影したものでも充分遺影写真に利用できます。
あとは正面を向いていて、故人様らしい姿が写されているものを選ぶと良いでしょう。服装や背景などは加工で消すことができますが、顔の前に写り込んでしまっているものは消せないので注意が必要です。
香典返しと会食の手配
小規模な家族葬や一日葬、火葬式の場合は、香典を辞退したり、会食を省略するケースもありますが、香典を受け取る場合は香典返しの手配、またお通夜や葬儀の後に会食を行う場合は、業者の手配を行う必要があります。その場合、葬儀社にいくつか選択肢を提示してもらい、その中から決めるとスムーズです。
お布施の準備をする
お通夜や葬儀当日に僧侶にお渡しするお布施を用意しておきます。お布施は、奉書紙または市販の白封筒に新札を包み、肖像画が描かれている面を表書き側にして入れます。表書きは濃い墨で「お布施」とし、下に喪主のフルネームを入れます。さらに当日は弔辞用の袱紗(ふくさ)に包んで持参します。お布施にお包みする金額がわからない場合は葬儀社に相談してみましょう。また、直接寺院にお伺いしても教えてくれることが多いです。
お通夜・葬儀・告別式
葬儀会場の確認
当日、喪主は早めに会場入りし、葬儀社のスタッフと一緒に会場の確認をします。弔電や供花が届いていることもあるので、誰から弔電が届いているか、供花が祭壇に正しい順番で飾られているかなども確認します。
ちなみに供花は故人様との関係が深かった順に最上段の右内側・左内側・右外側・左外側といった順番で飾ります。また参列者の席順なども葬儀社と相談しながら決めていきます。
司会担当者との段取り合わせ
当日の司会進行は葬儀社のスタッフが行います。会場の確認が終わったら、式の流れを確認し、弔電の順番をどうするかなどを司会担当者と打ち合わせます。もし多数の弔電が届いている場合はその中から2~3通を選び、どの弔電を読み上げるかを司会者に伝えます。
宗教者への挨拶とお布施
僧侶が会場入りしたら、挨拶に伺いそのタイミングでお布施をお渡しするのも喪主の役目です。用意していたお布施を持参し、「この度は〇〇の葬儀につきましてお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」など挨拶の言葉を添えてお布施をお渡しします。
お渡しする際は、手で直接持って渡すのではなく、切手盆などに置いてお渡しします。
喪主挨拶
式の途中には、喪主挨拶の場が設けられています。タイミングとしてはお通夜・葬儀が終わった後と、通夜振る舞いや精進落としのはじめと終わりにひとことずつご挨拶を述べます。
喪主挨拶で伝えるべき内容は下記のとおりです。
●参列へのお礼
【例】
本日はご多用の中お集まりいただき誠にありがとうございます。
●喪主の立場(故人様との関係性)
【例】
私は〇〇の長男の△△と申します。
●故人様との生前のお付き合いへの感謝
【例】
生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます。
●故人様にまつわるエピソードなど
【例】
父〇〇は生前、一家の大黒柱として本当によく働いておりました。よき父、よき夫として家族を引っ張ってくれる存在でした。おかげで三人の子供も無事社会人となり、父の背中を追いかけながら日々精進しております。そんな父が亡くなったという事実はまだ受け入れることができないでいますが、遠くから見守ってくれていると信じて前を向いていきたいと思っております。
●これからの予定
【例】
なお、今後はささやかではありますが、酒宴の席を設けております。お時間のある方はぜひご参加ください。
●結びのご挨拶
【例】
本日は誠にありがとうございました。
香典のチェック
基本的に香典は受付で預かりますが、式が終わったら受付から喪主へ手渡してもらうよう伝えておきましょう。金銭の受け渡しになりますので、必ず喪主が受け取るようにしてください。
葬儀後に喪主がやること
火葬/収骨
葬儀・告別式が終わったら、近しい人たちだけで火葬場へ向かいます。火葬にかかる時間は2時間程度です。その後、お骨を骨壷に入れる収骨の儀式をご遺族・ご親族で行った後、ご遺骨や遺影とともにご自宅へ帰ります。
納骨先の準備
お骨となった故人様をどこに納骨するかを決めるのも喪主の役割です。基本的に先祖代々の墓(菩提寺)がある場合は菩提寺へ納骨の日程を連絡し事前に墓を開けておいてもらいます。
それ以外にも、納骨堂や永代供養墓を利用したり、他にも「樹木葬」や「海洋散骨」など、いわゆるお墓に納める供養とは異なる方法を選択する方もいます。
ご家族やご親族と相談しながらご遺骨をどのように供養するかも考えておきましょう。
各種届出/手続き
葬儀がやっとひと段落ついたところで、ここからは各種手続きを進めていきます。役所や年金事務所への手続き、公共料金の名義変更、携帯の解約、遺産相続の手続きなど喪主のやるべきことは多岐に渡ります。
四十九日法要の準備
各種届出の準備と並行して四十九日法要の準備も進めなくてはいけません。故人様がお亡くなりになられて49日目に当たる四十九日法要は、仏教では故人様が極楽浄土へ行けるかどうかの審判が行われるとても大切な日とされています。そのため四十九日法要は、すべての親族が集まり大々的に執り行われることが多いです。
また法要と同じ日にお墓への納骨を行い、集まった人たちで会食の席を設けるのが一般的です。その場合は、法要と合わせて納骨・会食の準備も行いましょう。
香典返しの準備
葬儀当日に香典返しをお渡しできなかった場合は、葬儀後に手配します。
仏教の場合は四十九日法要が終わった頃にお送りするのがマナーです。
またキリスト教のカトリックでは命日から30日後の追悼ミサの後、
プロテスタントでは1ヶ月後の昇天記念日の後、
神道の場合は50日目に行われる五十日祭の後など、
宗教によってもお送りする時期が異なるので注意が必要です。
香典返しの額はいただいた金額の半額相当の品をお返しする「半返し」が基本ですが、10万円など高額な香典をいただいた場合は、1/4程度の額を返せばよいとされています。
喪主のマナー
最後に喪主の方が注意すべきマナーについて簡単にお伝えします。
喪主の服装
基本的に喪主をはじめとするご遺族は、葬儀では「正喪服」といって最も格式の高い服装を着用します。ただしお通夜の場合は準喪服でも良いとされています。
弔問は祭壇脇で受ける
故人につきそうという意味から、喪主やご遺族は祭壇脇で弔問を受けるのがマナーです。
弔問客からお悔やみの言葉を受けた場合は、お礼の言葉をお返ししましょう。
また、たとえ上司や目上の方が見えた時でも、入り口にお迎えに上がることは基本的には行わないので注意が必要です。
喪主はお見送りやお茶出しはしない
また、お見送りやお茶出しなどのおもてなしも喪主は行いません。他の人にお任せしましょう。
会食時、喪主は末席に座る
通夜振る舞いや精進落としなどの会食の席は、参列者をもてなすために設けられたものです。そのため、おもてなしをする側である喪主や遺族は、末席に座るのがマナーです。
喪主の役目は
葬儀前後にはやるべきことがたくさんある喪主ですが、あらかじめ内容が決まっている分事前に把握しておけばスムーズにことを進めることができます。
「喪主だから」と必要以上に肩肘をはらず、わからないことは葬儀社のスタッフにその都度相談しながら進めていきましょう。
たくさんの方のご葬儀に立ち会ってきた葬儀社のスタッフは、いわば葬儀のプロです。たいていのことは、二つ返事でアドバイスしてくれるはずです。
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さがみ典礼では、一般葬、家族葬、一日葬、火葬式・直葬、公営斎場葬まで幅広い葬儀形式に対応し、お客様のご葬儀をサポートさせていただきます。
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