葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.06.18

熱中症に注意!夏に増える救急搬送と、家族で考えたい「もしも」の備え

地球温暖化の影響で、夏の暑さは年々厳しさを増しています。
そのためか、近年、夏場には、「熱中症で搬送された」というニュースを頻繁に耳にするようになりました。

毎年「暑いな」と思いながらも「自分や家族には関係ない」と思ってしまっている人もいるかもしれません。

しかし、熱中症は誰にでも起こり得る症状です。特に、ご高齢の親御さんと離れて暮らしている方や、一人暮らしのご家族がいる方は、他人事ではありません。

そこで今回は、日常的にできる熱中症予防対策に加え、「もしものとき」に備えて、家族としてできることは何かを一緒に考えてみたいと思います。

熱中症による救急搬送の現状

総務省消防庁の発表によると、2024年5月から9月における熱中症での救急搬送者数は全国で9万7578人となり、2008年の調査開始以降で最も多い人数となりました。(※)

年齢別に見ると、搬送者の6割以上を65歳以上の高齢者が占めており、死亡者や、3週間以上の入院が必要となる重症者も一定数発生しています。しかも近年は、室内での発生も増加傾向にあることが報告されています。

これらのデータから、熱中症が、「屋外だけでなく自宅で過ごしているときにも起こり得ること」、そして、「高齢者の方が特にリスクが高いこと」がわかります。

※出典:総務省消防庁「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」

熱中症にならないために、日常的にできること

熱中症は、ちょっとした工夫で予防できることも多くあります。ここでは、日々の生活の中で意識しておきたいポイントを、いくつかご紹介します。

水分補給

夏場は、喉が渇いていなくてもこまめに水を飲むことが大切です。特にご高齢になると、のどの渇きを感じにくくなる方も少なくありません。

「のどが渇いたから水を飲む」のではなく、「1〜2時間に一回」など、時間を決めて少しずつ水分を摂る習慣をつけることが効果的な予防につながります。

塩分補給

水分だけでなく、食事などから塩分も適度に摂ることが大切です。

特に熱中症が疑われるときには、水分と塩分(ナトリウム)を同時に補給することが重要といわれています。大量の汗をかいた時に水だけを補給すると、体内の塩分濃度が下がりさらに脱水症状が続いてしまう可能性があるためです。

特に夏場は自宅で熱中症を発症することも少なくないため、市販のスポーツドリンクや経口保水液、塩分補給タブレットなどを常備しておくと安心です。

エアコンを適切に使う

エアコンを使い、室内の温度や湿度を適切に保つことが重要です。「電気代がもったいない」あるいは「エアコンが苦手だから」と使用を控えるご高齢の方もいるため、家族からの声かけが予防の第一歩につながります。

外出時は服装・小物を工夫

外出時は、日傘や帽子など暑さを凌ぐ小物を活用したり、風通しのよい服装を心がけたりするなどの工夫が大切です。外出時の服装・小物選びで、少しでも涼しく、快適に過ごすことができるでしょう。

最近は、ポータブル扇風機や冷感グッズなどがたくさん市販されているので、そのような商品を活用するのも効果的です。

ご高齢のご家族がいる場合は、さりげなくプレゼントしてあげるのもよいかもしれません。

家族による見守り

特に一人暮らしのご高齢者の方は、自分の体調変化に気づきにくいことも多いです。「離れていても、電話やLINEでの定期的な声かけをする」「訪問時には、エアコンの確認をする」なども、家族としてできる備えのひとつです。

もしもの時のために、家族が備えておけること

いくら予防に努めていても、急な体調変化が起こり、救急搬送に至るケースは、実際に起こり得ます。

そうしたとき、ご家族は、短期間にさまざまな判断を求められることになります。病院への連絡、付き添い、そして万が一の場合には、その後のさまざまな手続きについても考えなければなりません。

こうした場面で慌てないためにも、「もしものとき」について事前に家族で話しておくことは大事な備えの一つです。

ここでは、日頃からできる対策をいくつかご紹介します。

家族間での連絡体制を整えておく

もしものことがあった時、誰がどう動くかを事前に決めておくと安心です。また、かかりつけ医の連絡先を確認し、携帯などわかりやすいところに控えておきましょう。もしも近隣で頼れる人がいるのであれば、その方の連絡先も知っておけるとよいでしょう。

持病や服薬情報を共有しておく

ご本人に持病がある場合は、病状や服薬情報を把握しておきましょう。 緊急搬送が必要なときに、救急隊員が必ず確認することは「持病の有無」「服薬情報」「かかりつけ医の連絡先」です。

お薬手帳の在処や、現在治療中の病気以外に、過去に大きな病気にかかったことがある場合は、その既往歴も把握しておけると安心です。

本人の希望をさりげなく聞いておく

延命治療への考え方や、もしものときの葬儀についての希望など、本人の意思を生前に確認しておくことで、家族が後悔のない選択をしやすくなります。

日常生活の中ではなかなか切り出しにくい話題かもしれませんが、たとえば、親戚の葬儀に参列した後や、テレビで終活関連のニュースを見たときなど、「そういえば、お父さんはどうしたい?」というように、さりげなく聞けるタイミングを見つけて聞いておくと、いざという時に判断に迷うことが少なくなります。

また、希望を口頭で確認するだけでなく、エンディングノートなどに記録しておくことで、いざというときに家族間で認識の違いが生じにくくなります。

熱中症対策と「もしも」への備えを家族で考えておこう

熱中症は、誰にとっても無関係ではない身近なリスクです。

だからこそ、「いつか起こるかもしれないこと」について、普段から少しずつ家族と話しておくことが、もしものときに慌てず、後悔のない選択をするための備えになります。

特にご高齢のご家族がいる場合、年々暑さが増す夏の時期は、いつも以上に配慮が必要なことも多いです。ぜひ周囲の人たちと協力しながら、ご家族の状況を把握し、定期的に声かけをするなどの予防を心がけましょう。

日々の生活の中でできるちょっとした工夫が、大きな事故を防ぐことにつながります。

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