法事・法要
2024.09.06
四十九日とは?意味ややること、法要の準備やマナーについて解説
葬儀が終わると、ご遺族は四十九日法要の準備に入ります。
仏教において四十九日法要は最も重要な儀式の一つとされていますが、そもそも四十九日とはどのような日なのでしょうか。
今回は、四十九日に込められた意味、四十九日法要までの準備や当日の流れ、参列のマナーなどを解説します。
これから四十九日法要を営んだり参列するご予定のある方はもちろん、四十九日の仏教的な意味を知りたい方も、ぜひ参考にしてください。
四十九日には、どんな意味があるの?
故人様がお亡くなりになられてから49日目を、四十九日(しじゅうくにち)といいますが、この日は、仏教において重要な意味を持つ日とされています。
というのも仏教では、ご逝去後、7日ごとに極楽浄土へ行けるかの審判が行われ、7回目となる49日目に最後の審判がくだり、故人様のあの世での行き先が決まると考えられているためです。つまり四十九日は、故人様が新たな世界へ旅立つ、あるいは新しい世界に生まれ変わる重要な日ともいえます。
ちなみにその重要な日である四十九日には、追善供養として大々的に四十九日法要が営まれ、その日を境にご遺族は忌みこもる期間を終える(=忌明けを迎える)ことになります。そのため、四十九日のことを単に「忌明け」ということもあります。
四十九日の数え方
故人様の命日を1日目として49日目に当たる日が四十九日となります。そのため、たとえば10月1日にお亡くなりになった場合は、48日後である11月18日が四十九日(忌明け)となり、一般的にはその日に親族らが集まり大々的に法要が営まれます。
四十九日までに営まれる忌日法要の種類
ちなみに、故人様のご逝去から49日目を迎えるまでには7回の忌日法要が設けられており、7回目となるのが四十九日法要(別名:七七日法要)となります。そして四十九日法要の後は、年単位で一周忌、三回忌などの年忌法要が営まれます。
【ご逝去から7日ごとに行われる法要】
7日目=初七日法要
14日目=二七日法要
21日目=三七日法要
28日目=四七日法要
35日目=五七日法要
42日目=六七日法要
仏教には、遺された人が法要などを通して追善供養を行うことで亡くなられた方の善行とするという考え方があり、法要を行うことが、故人様を極楽浄土へ導くことにもつながると考えられています。
そのためご遺族は故人様が無事極楽浄土へ行けるよう、7日ごとに祈り供養することで善業を足し、最後の審判となる四十九日を迎えるというのが本来の流れになります。
しかし現代では、葬儀後に遺族や親族が何度も集まるのは難しいことから、初七日法要は葬儀当日に繰り上げて営まれ、二七日〜六七日法要は省略されることが多くなっています。
そのため葬儀後に営まれる最初の法要が、四十九日法要となることが多いです。
四十九日に行われる儀式
一般的に四十九日に行う儀式には、四十九日法要と納骨式があります。
四十九日法要
前述のとおり、四十九日は故人様のあの世での行き先が決まる重要な日です。その日はご遺族やご親族を中心に集まって法要が営まれます。法要では僧侶による読経や参列者による焼香が行われ、葬儀の際に使用した仮位牌から魂を抜く閉眼法要と、新たに用意した本位牌に魂を吹き込む開眼法要が行われます。
【四十九日法要の日程の決め方 】
四十九日法要は、絶対に49日目に行わなければいけないということはありません。49日目が平日にあたり、みなさんが集まるのが難しいという場合に、四十九日より前の集まりやすい土日などに繰り上げて行われることも多くなっています。ただし四十九日よりも後に繰り越すことはマナー違反となりますので注意しましょう。
納骨式
故人様のご遺骨をお墓や納骨堂などに納める儀式です。納骨室に遺骨が納められ、ここでも僧侶による読経と参列者による焼香が行われます。
すでに納骨先が決まっている場合は、四十九日法要に合わせて納骨式も行うケースがほとんどですが、もしご逝去後にお墓を建てられる場合は、お墓の建立に時間がかかるため、四十九日法要とは別に納骨式を行うことになります。それ以外に、納骨先がお寺から遠いなどの理由から別日に行われるケースもあります。
お斎(おとき)
四十九日法要や納骨式の後には、お斎という会食の席が設けられることが多いです。お斎には、僧侶や参列者をもてなす目的と同時に、思い出話に花を咲かせ、みなさんで故人様を偲ぶという目的があります。
四十九日法要の準備
ここからは、四十九日法要に焦点をあて、施主が準備すべきことを、一つ一つお伝えしていきたいと思います。
①会場と日程を決める
法要を行う日時は、ご遺族・ご親族のご都合、僧侶のご都合を考えて決めます。四十九日となる日より以前であれば、日にちを繰り上げて行うことができます。49日目にあたる日が平日で集まるのが難しい場合などは、その直前の土日に調整するなどして、みなさんが集まりやすい日に設定するとよいでしょう。
会場はお寺、会館、ホールなどがありますが、人数が少ないのであればご自宅で行う場合もあります。お寺の都合や、会館やホールの予約状況などを合わせて確認しましょう。
②僧侶の予定を押さえる
会場や日時を決めるのと並行して、僧侶の予定も押さえておきます。菩提寺があれば菩提寺の僧侶にお願いしますが、ない場合は、葬儀の際にお願いした僧侶に依頼するのが一般的です。
法要の依頼と合わせて、「送迎が必要か」、「お斎に参加されるか」についても確認しておくとスムーズです。もし僧侶を会場まで送迎しない場合はお車代が必要になり、僧侶が会食を辞退される場合は御膳料が必要になることを覚えておきましょう。お車代、御膳料ともにお布施とは別の封筒に入れて用意します。
また、お布施の額に不安がある場合は、この時に合わせていくらお包みすればよいか確認しておいてもよいでしょう。
③本位牌・仏壇の手配
四十九日法要では、故人様の魂を葬儀で使用した仮位牌から本位牌へと移す儀式(閉眼法要と開眼法要)を行います。そのため、法要までに間に合うようお寺に本位牌を依頼します。なお、本位牌に故人様の戒名を刻む作業に時間がかかるため、なるべく早めに依頼することをおすすめします。
また四十九日後の故人様の魂は、仏壇に入ることになります。そのため家に仏壇がない方は、この機会に用意しておくとよいでしょう。昨今の住宅事情に合わせてモダンでコンパクトな仏壇なども出てきていますので、ぜひ探してみてください。
④参列者への連絡
会場と日時が決まったら、参列いただきたい方へご連絡をします。
四十九日法要は親族のみで営まれるのが一般的です。特別な希望がなければ、基本的には親族全員にご連絡するようにしましょう。ただし参列者の範囲は地域によっても異なります。年長者に意見を仰ぐなどし、地域の慣習を優先するようにしましょう。
参列者へは、電話で直接出欠を確認してもよいですが、大勢にご連絡する場合には、返信用封筒付きの案内状をお送りするのがスムーズです。出欠の確認のため期限を切って、遅くとも3週間前までには案内状を送るようにしましょう。
【案内状に書くべき内容】
・時候の挨拶
・法要の日時と会場
・参列いただきたい旨
・会食の有無
・返信期限と返信方法
⑤お斎の会場を予約する
法要後に会食の席を設ける場合は、会場となるレストランやホテルなどを予約しておく必要があります。四十九日法要の会食であることと、おおよその人数を伝え、人数は確定したら再度連絡を入れるようにしましょう。
⑥(納骨式を同日に行う場合)お墓の管理者や石材店への連絡
四十九日法要と納骨式を同じ日に行う場合は、お墓の管理者へ日時等の連絡が必要です。お墓に戒名を彫っていただくなど準備が必要ですので、石材店にもその旨を連絡しましょう。
⑦(納骨式を同日に行う場合)卒塔婆の手配
浄土真宗以外の宗派はお墓に卒塔婆(梵字が書かれた長細い板のようなもの)を建てます。お寺へ卒塔婆の依頼も忘れずに行いましょう。
⑧引き出物の準備
四十九日法要に参列していただいた方にお渡しする引き出物の準備をします。この引き出物には、当日参列者が持参する香典やお供えへのお礼の意味も含まれています。通夜や葬儀の際に頂戴した香典に対する香典返しとは別物になるため混同しないよう注意しましょう。
一般的に四十九日の引き出物は3,000円〜5,000円程度の品物で、当日お渡しします。中身は、日持ちする焼き菓子やお茶・コーヒー、石鹸や洗剤などが選ばれています。また引き出物の水引は、黒白または双銀の結び切りで、表書きには「粗供養」または「志」とします。
【四十九日の香典は会食の有無によって変わる】
四十九日法要で参列者が持参する香典の相場は、会食がある場合は1〜3万円、会食がない場合は1万円程度が相場です。当日まで香典額はわかりませんので、施主は相場の1/3〜1/2の額になるように考えて引き出物や会食の予算を決めることになります。
たとえば2万円の香典額に対して、5千円の引き出物と5千円の会食を用意したのであれば1/2返しということになります。
四十九日法要当日の持ち物と流れ
準備がすべて整ったら、あとは当日を待つだけです。ここでは当日の持ち物と流れを解説します。
必要な持ち物
四十九日法要当日に必要な持ち物は
✔︎僧侶へのお布施
✔︎本位牌(浄土真宗は法名軸や過去帳)
✔︎遺影・遺骨
✔︎祭壇用の花・供花
✔︎供物
✔︎(新たに仏壇を用意した場合)ご本尊や脇軸
✔︎(納骨式を同日に行う場合)埋火葬許可証
そのほか会場によってはローソク・線香・抹香・焼香用香炉・おりん・導師用座布団などが必要になる場合もあります。何が必要になるかは、事前に菩提寺や会場に確認をしておくと安心です。
当日の流れ
四十九日法要当日は、以下のような流れで進行します。
①僧侶入場
②開式の挨拶
③僧侶による読経
④参列者による焼香
⑤僧侶による法話
⑥中締めの挨拶
⑦納骨式とお墓参り
⑧お斎
⑨施主挨拶・引き出物お渡し
四十九日法要のマナー
最後に四十九日法要での施主や遺族、参列者のマナーについて解説します。
服装のマナー
【施主・遺族側の服装】
四十九日法要の施主・ご遺族側の服装のマナーは正喪服または準喪服を着用するのが基本となります。正喪服は最も格式が高い喪服で、基本的には施主や遺族側が着用するものですが、最近は正喪服を持つ人が減っていることから、施主側も準喪服を着用することが多くなっています。
準喪服は、男性はブラックスーツでパンツはシングルが正式です。女性は、黒い無地のスーツやアンサンブル、ワンピースなどで襟元の詰まったデザインのブラックフォーマルを選びます。
【参列者の服装】
四十九日法要の参列者の服装は略喪服でよいとされています。略喪服は、男性は濃紺や濃いグレーなどの無地またはピンストライプのダークスーツ、女性は濃紺や濃いグレーなどのスーツに黒いブラウスなどで、白いブラウスは避けるのがマナーです。
四十九日法要の費用
四十九日法要には、会場費・お布施・会食費・返礼品費(引き出物)があります。
それぞれ、おおよその目安を記載しますので参考にしてください。
会場費・・・会場によって異なります。直接確認してみましょう。
お布施・・・四十九日法要のお布施は、宗旨宗派、地域、お寺との関係によっても異なりますが、3万円程度が相場と言われています。お車代や御膳料についてはそれぞれ5千円〜1万円が相場です。
会食費・・・一人当たり3千円〜1万円が相場です。
引き出物・・・いただいた香典額の1/3〜1/2が相場。お斎を振る舞う場合は2千円〜5千円を目安に考えましょう。
大切な節目となる四十九日、やるべきことを押さえておこう!
ここまで、四十九日が持つ仏教的な意味合いや、四十九日法要の準備や流れについてマナーも交えてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
葬儀後初めての大きな法要となる四十九日法要は、ご遺族にとっても故人様にとっても大切な節目となる仏事です。ご遺族に至っては葬儀後すぐに準備に取り掛かる必要があるなど、大変な面もあると思いますが、故人様が無事に極楽浄土に行けるよう、準備や当日の流れを事前に把握しながら進めていけるとよいですね。
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