葬儀・家族葬コラム
更新日:2026.10.08
家族葬で香典を辞退する際の伝え方とマナーを解説
葬儀では、参列者がご遺族に香典を渡すのが一般的です。しかし、最近では「香典はお気持ちだけで十分です」と、香典辞退を選ぶご遺族が増えています。香典を辞退する際は、参列者に失礼のないよう、伝え方に配慮することが大切です。
今回は、「香典辞退のメリット・デメリット」や「香典辞退の伝え方」について解説します。香典を辞退するか迷っている方や、失礼のない伝え方を知りたい方は、ぜひ当記事をご参考ください。
香典辞退とは
香典辞退とは、ご遺族が参列者や弔問者からの香典(金銭)の受け取りを辞退(お断り)することです。故人の遺志やご遺族の意向によって、香典を辞退するか決めます。
香典とは
香典とは、参列者が葬儀の際に故人への弔意を表し、ご遺族の葬儀費用の負担を助ける意味を込めて持参する金銭のこといいます。
もともとは故人にお香を供える習慣に由来し、現在では金銭を包む形が一般的です。なお、神式では「御玉串料」、キリスト教式では「御花料」など、宗教によって呼び方が異なります。
香典辞退の理由
最近では、家族葬や通夜・告別式を行わずに火葬する直葬など、参列者を限定した小規模な葬儀が増えており、親族や身内だけで葬儀を行うことから、香典を辞退するケースが増えています。
ただし、家族葬や直葬だからといって、必ずしも香典を辞退しなければならないわけではありません。
香典辞退のメリット
参列者への配慮
葬儀に参列する際は、香典のほかにも交通費や宿泊費などがかかる場合があります。特に遠方から訪れる方にとっては、費用面の負担が大きくなることもあるため、香典辞退は参列者への配慮につながります。
また、香典の金額や準備について悩む必要がなくなり、故人とのお別れに気持ちを向けやすくなります。
香典返しの負担を軽減
香典を受け取った場合、遺族は感謝の気持ちを込めて香典返し(お礼の品物)を用意するのが一般的です。品物の選定や購入、配送先の確認など、香典返しにはさまざまな準備が必要です。
香典を辞退することで、こうした手間や費用を減らせるため、ご遺族の負担軽減につながります。また、葬儀後の慌ただしい時期に行う作業が少なくなり、気持ちを落ち着ける時間を確保しやすくなります。
香典辞退のデメリット
ご遺族の経済的負担が大きくなる
香典には、ご遺族の葬儀費用を経済的に支える意味もあります。香典を辞退すると、参列者から金銭的な援助を受けられなくなるため、ご遺族が負担する葬儀費用が大きくなる可能性があります。
弔意を表す機会が限られる
香典を辞退すると、故人との関係が深かった方や、お世話になった方が気持ちを表す方法に迷うことがあります。
また、香典を渡せないことを残念に感じる方もいるため、辞退する場合は事前に意向を伝えることが大切です。必要に応じて、弔電など別の形で弔意を伝えられることを案内するとよいでしょう。
香典辞退のタイミング
香典を辞退する場合は、訃報の連絡や葬儀の案内状で参列者に伝えることが一般的です。
また、葬儀当日は受付で改めて伝えたり、会場に案内を掲示したりすることで、行き違いを防ぐことにもつながります。
香典辞退の注意点
香典辞退の意向を案内状や会場の掲示でしっかり伝えないと、当日に香典を持ってくる方が出て、受付でトラブルになる可能性があります。葬儀社のスタッフや受付担当者にも事前に周知し、参列者からの質問に対応できるよう準備しておくことが大切です。
香典辞退の伝え方
香典を辞退する場合は、参列者に誤解を与えないよう、丁寧かつ明確に意思を伝えることが大切です。香典辞退は、葬儀の案内状や訃報の連絡、電話、メールで伝えることが一般的です。また、葬儀当日は受付に案内を掲示したり、受付担当者から口頭で説明したりする方法もあります。
葬儀の案内状には、「故人の遺志により香典は固くご辞退申し上げます」と明記すると、参列者に理解してもらえます。
香典辞退の際のポイント
香典辞退を伝える際は、供花や供物の受け取りについても方針を決めておくと安心です。
香典のみを辞退するのか、供花や供物も含めて辞退するのかを明確にすることで、参列者との行き違いを防げます。すべて辞退する場合は、その旨を案内状などに記載しておくとよいでしょう。
香典に代わって弔意を伝える方法
香典を辞退された場合でも、お悔やみの言葉や弔電などを通じて、故人への弔意を伝えることができます。葬儀に参列できない場合は、弔電を送ることで、ご遺族にお悔やみの気持ちを届けられます。
また、供花や供物を送る方法もありますが、香典とあわせて辞退されている場合があるため、事前の確認が必要です。弔意を伝える際は、ご遺族の意向を尊重し、負担にならない方法を選ぶことが大切です。
供花や供物を渡す際の注意点
「ご厚意辞退申しあげます」と記載があった場合は、香典、供花、供物の全てを辞退するという意味になります。この場合は香典を持参せずに参列し、参列できない場合も香典や供物、供花は贈りません。
止むを得ず香典を受け取った場合
香典辞退の意向を伝えていても、参列者が香典を持参する場合があります。その際は、まず感謝の気持ちを伝えたうえで、香典を辞退していることを丁寧に説明しましょう。ただし、相手が強く希望する場合は、無理に断り続けず、ご遺族の判断で受け取るのがマナーです。
香典を受け取った場合は、後日、お礼状や香典返しを用意するなど、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
香典辞退のマナー【参列者】
参列者の立場では、ご遺族から香典辞退の案内があった場合、その意向を尊重することがマナーです。無理に香典を渡そうとせず、お悔やみの言葉を伝えるなど、ご遺族の負担にならない形で弔意を示すことが大切です。
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