お葬式のマナー
2023.08.10
葬式をしない火葬式の費用や流れ・マナーや注意点を解説します
最近は「葬儀費用を安くしたい」「故人が高齢で参列者が少ない」などの理由から火葬式を選ぶ方も増えています。
火葬式は、お通夜・葬儀・告別式といった宗教儀式を行わず、直接火葬場でお別れをするシンプルなお葬式です。「費用を大幅に抑えられる」「準備や葬儀当日の対応に追われることなくお別れができる」などメリットも多い反面、「親族から反対された」「先祖代々のお墓に入れなかった」などのトラブルに発展してしまう恐れもあります。
今回は、火葬式の費用や流れ、マナーなど、知っておきたい基礎知識を注意点も交えて解説します。これから火葬式を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
火葬式(直葬)とは
火葬式は、別名直葬(ちょくそう)ともいい、お通夜・葬儀・告別式といった宗教儀式を行わずに直接火葬場で火葬・収骨を行う最もシンプルな葬儀形態です。基本的に家族や親族のみで一般参列者はお呼びせず、僧侶などの宗教者の立ち会いもなく無宗教で執り行われることが多いです。
火葬式の流れ
故人様がお亡くなりになられてから火葬までの流れは、以下のように進みます。
ご逝去
大切な方を亡くされてお辛い中かと存じますが、気持ちが落ち着いたら、なるべく早めに葬儀社へ連絡し葬儀の手配をする必要があります。
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死亡届の提出について
ご逝去の際に医師から受け取った死亡診断書の左側が「死亡届」となっています。そこに必要事項を記入し7日以内に市町村役場に提出すると「火葬許可証」が発行されます。火葬許可証がないと火葬ができないので注意しましょう。
お迎え・搬送・安置
葬儀社のスタッフがお迎えにあがり、故人様を所定の場所に搬送・安置します。安置場所はご自宅または葬儀社の安置施設などが一般的です。
安置が必要な理由
病院等でお亡くなりになられた場合は、一時的に病院内の霊安室に安置されますが、病院の霊安室ではご遺体を長時間安置しておくことはできません。また日本では、お亡くなりになられてから24時間が経過するまで火葬しないということが法律で定められています。そのためご逝去から火葬まで、最低でも24時間は故人様をどこかに安置しておく場所が必要になります。
お打ち合わせ・お見積り
ご遺体の安置が完了したら、葬儀社と葬儀の日程や内容についてお打ち合わせを行います。火葬式を希望している場合はこの時に伝えましょう。
家族葬や一般葬の打ち合わせでは斎場や祭壇を選んだり、香典返しや会食の段取りなどを確認する必要がありますが、火葬式では火葬場の空き状況等を確認し日程を決めるなどの、シンプルな打ち合わせになります。もし疑問・質問がある場合は、この時によく確認しておきましょう。内容が確定したら、見積り書を発行してもらいます。
納棺
故人様のご遺体を棺に納めることを納棺といいます。通常納棺はご遺族様とスタッフで行いますが、火葬式の場合はスタッフのみで行うことも少なくありません。
出棺・火葬
火葬の時間に合わせて、安置施設から火葬場へご遺体を搬送します。その後は火葬が執り行われ、火葬後は故人様の骨を骨壷へ収める収骨が行われます。
火葬式の費用
火葬式に必要な費用は20万円前後と言われています。参列者をお呼びして大々的に行う一般葬の平均相場が200万前後でと言われていますので、10分の1程度の費用で火葬式を行うことができます。
火葬式の費用の内訳
火葬式の費用は、「葬儀社に支払う費用」と「火葬場に支払う費用」で成り立っています。葬儀社に支払う費用はセットプランになっていることが多く、葬儀社によっても異なりますが、ご遺体の搬送料や、安置施設の利用料、ドライアイス代や棺代、骨壷代などが含まれています。
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火葬式で費用が変動するケース
火葬式では会食や香典返しの必要がないため、一般葬のように葬儀当日の参列者の人数によって葬儀費用が変動するということはありませんが、以下の場合には追加で費用が発生することがあります。
①火葬までに期間を要する場合
「火葬場の予約が先々まで取れなかった」「ご遺族様の都合が悪い」などの理由で火葬までの期間が長びいてしまう場合に、その期間ご遺体を安置するための安置施設の使用料やドライアイス代が追加で必要になる場合があります。
②僧侶に読経してもらう場合
基本的に火葬式は宗教儀式行わない無宗教葬となりますが、「せめて読経だけはしてもらいたい」と考えるるご遺族様もいらっしゃいます。お寺の許可が降りれば、読経してもらうことは可能ですので、その場合は、僧侶へのお布施も用意しておきましょう。
お布施の金額は特に定められているわけではありませんが、今後のお付き合いも考えて、菩提寺の場合は10~50万円程度、菩提寺以外の僧侶に依頼する場合は10万円程度が相場と言われています。またほんの数分間、炉前で読経してもらうだけであれば5~6万程度でもよいでしょう。
もし火葬場での読経のご希望がある場合は、打ち合わせの段階で葬儀社に相談しておくとスムーズです。
③火葬場によっても料金が異なる
火葬場の使用料や火葬料は、自治体ごとに設定されています。市民割引制度を導入している自治体も多く、故人の住民票がある自治体の火葬場を利用することで利用料を抑えることができます。反対にそれ以外の火葬場を使用する場合は、何倍もの料金がかかってしまうこともあるので注意が必要です。また市民割引は葬儀を執り行う人(喪主)が在住であれば割引が適用される自治体もあります。該当する自治体の条件を事前に確認しておくと安心です。
④距離によって搬送料金が追加になる場合も
ご遺体を安置施設や火葬場へ搬送する際には寝台車や霊柩車を使用します。葬儀社のセットプランでは「10kmまで」など上限が定められていることが多く、それを超えた場合には追加費用が発生します。
火葬式のマナー
火葬式は宗教儀式を行わない特殊な葬儀のため、家族葬や一般葬では当たり前に行なっていることも火葬式ではマナー違反になってしまう場合がありますので注意が必要です。
火葬式では弔電や供花は控える
火葬式は儀式を行わないため、そもそも供花や供物を飾る祭壇がありません。また弔電を読み上げる時間も設けられていないため、一般的な葬儀で参列者が弔意を示すためにお送りする供花や供物・弔電は控えるのがマナーです。
火葬式では香典は無理に渡さない
儀式を行わない火葬式では、香典も辞退されるケースが多いです。事前に辞退の申し出がある場合は香典を持参しないのがマナーです。また辞退しているかどうか不明な場合は、念のため持参し、当日受け取りを断られたら、無理にお渡しするのは控えましょう。
持参する場合の香典の相場は、故人様との関係性によって変わります。以下を参考にしてください。
【香典の相場】
お亡くなりになった方 | 香典額の相場 |
ご両親 | 5~10万円 |
兄弟姉妹 | 3〜5万 |
配偶者のご両親 | 3〜5万 |
祖父母 | 1〜3万 |
叔父 叔母 姪 甥 | 1〜3万 |
火葬式の服装は礼服を着用する
火葬式は身内のみの葬儀ですが、参列する際の服装に特に指定がない場合は、通常の葬儀と同様、礼服を着用します。光沢のない黒の上下に、小物も黒で揃え、髪型やアクセサリーも華美にならないよう心がけましょう。
【男性】
上下黒のスーツ 白いワイシャツ 黒い靴 黒い靴下 黒いネクタイ 黒いベルト
【女性】
黒のワンピース、アンサンブル、スーツ 黒いバック 黒い靴
【子供】
就学児童は制服
未就学児童は黒・紺・茶など地味な色の上下 小物も地味な色で揃
火葬式のメリット・デメリット
最後に火葬式のメリットとデメリットをお伝えします。火葬式が本当に故人様やご遺族様にとって最適な葬儀であるかを判断するためにも、メリットとデメリットの両方を知っておくことが大切です。
火葬式のメリット
①最小限の費用で葬儀が行える
火葬式の最大のメリットは費用を抑えられることです。前述の通り、一般葬の10分の1程度の費用で執り行うことができます。
②短時間ですべてが終わる
通常は最低でも2日は必要な葬儀ですが、火葬式は1時間前後の短時間ですべてが終わります。そのため遠方のご親戚も日帰りで参列することができ、また高齢の参列者の体力的な負担も軽減することができます。
③ご遺族様の負担が少ない
葬儀の準備や当日の弔問客対応などにかかるご遺族様のご負担を軽減することができます。
火葬式のデメリット
①お別れの時間が短い
通常2日かけて行う儀式を省略しているため、必然的に故人様とのお別れの時間が短くなってしまいます。そのため、心の準備ができないまま火葬されてしまったなど、後悔が残ってしまうことも考えられます。ご自身が納得できる葬儀かどうかよく考えた上で選択しましょう。
②親族から反対を受ける可能性がある
火葬式は一般的になってきたとはいえ、伝統や儀礼を重んじるご親族などから反対を受ける可能性も考えられます。火葬式を執り行う際は、必ず身内の同意を得た上で進めることをおすすめします。
③先祖代々の墓に納骨できない可能性がある
火葬式は宗教儀式を行わない葬儀のため、先祖代々の菩提寺がある場合は許可をとってから行いましょう。もし無断で行った場合、納骨を拒否されてしまう可能性があります。火葬式を行う場合は、必ず菩提寺にも確認すると覚えておいてください。
④葬儀後の自宅への弔問客が多い可能性がある
多くの関係者が葬儀に参列できる一般葬とは違い、火葬式は身内のみで執り行われるため、葬儀に参列できなかった故人様の友人・知人らが、葬儀後にご自宅へ弔問する機会が通常の葬儀に比べ多くなる傾向にあります。
まとめ
火葬式はメリットも多いが注意点も多い
ここまで、火葬式の費用や流れ、マナーや注意点をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。火葬式は費用も最小限に抑えることができ、時間も短くメリットも多いですが、葬儀後の弔問客や納骨先の問題など事前に理解して進めないとトラブルにつながってしまう危険もあります。そのようなトラブルを未然に防ぐためにも、火葬式の実績がある葬儀社を選ぶことが大切です。
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