家族葬
2025.07.01
孤独死の葬儀とは?おひとりさま時代に直葬が選ばれる理由とは

核家族化や高齢化が進む日本では、誰にも看取られずに亡くなる孤独死が社会問題化しています。そんな中、需要を伸ばしている葬儀形態に「直葬」があります。
直葬は、お金をかけずに、火葬のみを行う葬儀のことをいい、現代社会に潜む切実なニーズに応えてくれる葬儀形態ともいえます。
一方で、「直葬ではきちんとした供養ができない」といった意見を耳にすることもあり、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、最もシンプルで最も低価格な葬儀「直葬」は、「なぜ費用を最小限に抑えられるのか」「なぜ、今直葬が選ばれているのか」について、費用の内訳や社会背景に触れながら解説したいと思います。
直葬の流れについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
直葬(火葬式)とは?
直葬とは、ご逝去後、一般的な葬儀で行われるお通夜や葬儀・告別式を行わず、直接火葬場にて火葬のみを行う、最もシンプルな葬儀です。火葬場にてご遺体を火葬した後、ご遺骨をご遺族に引き渡すまでが一連の流れになります。
火葬場でのお別れとなるため、一般参列者はお呼びせず、家族や親戚など身内のみでのお見送りとなります。また、宗教儀式も行わないため、基本的には、僧侶など宗教者をお呼びする必要もありません。
このように直葬は、従来の葬儀で行われていた儀式や慣習を省くことで、費用を最小限に抑えた葬儀になります。
直葬と火葬式の違い
直葬は、火葬式ともいわれることがありますが、この2つは基本的には同じ意味です。葬儀会社によって、「火葬式・直葬」「直葬・火葬式」など、さまざまな名称が付けられていますが、いずれも、「直葬」や「火葬式」と謳っているものは、お通夜や葬儀・告別式を省略し火葬のみを行う葬儀と思っていただいて問題ないでしょう。
さがみ典礼の直葬(火葬式)には、2つのプランがあります。
※葬儀社による「役所手続きの代行」と「安置所での面会」の有無が2つのプランの違いです。
年々増加傾向にある直葬、その社会的背景とは?
一昔前までは、葬儀といえば、生前故人と関わりのあった人に広くお声がけをし、大々的に行う一般葬が主流でしたが、近年は、参列者を限定する家族葬や、お通夜を省略する一日葬など葬儀形態のバリエーションも増え、お客様のニーズに合わせて選択することができるようになりました。直葬もそのうちの一つです。
公正取引委員会による実態調査では、直葬は、その中でも葬儀形態による増加率が26.2%と家族葬に次いで高く(※)、近年ニーズを伸ばしている葬儀といえます。
※公正取引委員会の葬儀業者アンケート調査(直近5事業年度)「葬儀の取引に関する実態調査報告書 H29.3.22」より
直葬がニーズを伸ばしているのには、以下のような、社会背景が関係しています。
高齢化社会で葬儀の規模が縮小傾向にある
日本は超高齢化社会に突入し、亡くなる方の年齢もご高齢になっています。ご高齢でお亡くなりになるということは、そもそも葬儀に参列する友人や知人も少ないということになるので、従来のように大々的な葬儀を行う必要性が少なくなっています。
核家族化によるつながりの希薄化
日本では、特に都市部で核家族化が進み、昔のように祖父母も含めた大家族というのはめずらしくなって久しいのではないでしょうか。家族の構成人数は親子または夫婦の2~3人がスタンダードになり、親戚との関わりも希薄な家族が増えました。近所付き合いも希薄になり、葬儀を家族のみの少人数で行うことに抵抗を感じない人が増えています。
住環境の変化による宗教観の希薄化
核家族化に伴って集合住宅に住む人が増え、住環境も変化しました。スペースがないことから家に仏壇を置かないご家庭も増え、宗教的なつながりを感じにくくなっています。それに伴い、葬儀に僧侶を呼ぶ必然性も感じられないなどの理由から、直葬を選ぶ人が増えています。
ひとり世帯の増加による孤独死の増加
日本では、未婚率の増加や核家族化の影響を受けて、単身で生活する高齢者が増加傾向にあります。その中には、親族や地域社会との関わりを持たず、孤立してしまっている方も少なくありません。そうした中で、誰にも知られずに最期を迎える孤独死が社会問題化しています。このようなケースでは、人との関わりがないため葬儀に参列する人もおらず、結果的に直葬が選ばれることになります。
直葬は、なぜ費用を抑えられるの?
全国のお葬式調査によると、一般葬の平均費用は161万円、直葬は42万円という結果が出ています※。この比較から、直葬は一般葬に比べて大幅に費用を抑えられることがわかります。ここでは直葬がなぜ費用を抑えられるのか、その理由をみていきたいと思います。
※第6回お葬式に関する全国調査(2024年)より
返礼品・会食代が抑えられる
一般的なお葬式では、お通夜や葬儀・告別式の後に「通夜振る舞い」や「精進落とし」といった会食の席が設けられますが、直葬では会食を行わないことが一般的です。そのため参列者をもてなす食事代が不要になります。
また、香典を辞退するケースも多いため、香典返しなど返礼品にかかる費用も軽減することができます。
お布施が不要
直葬は、基本的には宗教儀式を行わないため宗教者をお呼びしません。そのため宗教者にお渡しするお布施やお心付けが不要になります。ただし直葬でも、遺族の希望があり、宗教者をお呼びすることもあり、その場合はお布施が必要になるので注意しましょう。
もし、直葬でも最低限の供養をしたいとお考えの場合は、下記コラムをご参照ください。
会場使用料や人件費がかからない
直葬は、直接火葬場でお見送りをする葬儀のため、お通夜や葬儀・告別式を行う会場を用意する必要がありません。そのため、その分の会場使用料が不要になります。また、祭壇や生花など会場設営にかかる費用や、実際に葬儀を進行する葬儀社のスタッフの人件費も削減することができます。
直葬の流れと必要な手続き
ここでは、直葬における「ご逝去」から「火葬・収骨」までの流れを解説します。
- ご逝去〜搬送・安置
- 火葬許可証の手続き
- 納棺
- 出棺
- 火葬
- 収骨
1.ご逝去〜搬送・安置
医師から死亡診断書を受け取ったら、葬儀社に連絡をし、ご遺体を所定の場所に搬送・安置してもらいます。安置場所の選択肢としてはご自宅または葬儀社の安置施設などがありますが、どこに安置するかは事前に決めておくとスムーズです。
また、葬儀社のプランによっては安置場所での面会が可能な場合があります。面会を希望される方は、面会可能なプランかどうかを事前に確認しておきましょう。
2.火葬許可証の手続き
死亡診断書・死亡届・火葬許可申請書を故人がお住まいの自治体の役所窓口に提出します。死亡診断書の左側が死亡届になっているため必要事項を記載して持参しましょう。また、火葬許可申請書は自治体の窓口に備え付けてあるものを利用します。
ちなみにこの手続きは、葬儀社に代行してもらえる場合があります。プランに含まれている場合もあるので、葬儀社に確認しておきましょう。
3.納棺
ご遺体を棺に納める儀式を行います。
4.出棺
納棺後の棺を火葬場へ搬送します。
5.火葬
火葬場に到着後、火葬が執り行われます。
火葬に要する時間は1時間〜2時間程度です。その間、ご参列のみなさまは、待合室で待機することになります。
6.収骨
火葬場のスタッフから火葬完了の案内があったら、参列者は全員収骨室に集合します。
収骨室では、火葬後のご遺骨を、竹箸を用いて順番に2人1組で骨壷に収めていく収骨(拾骨)が行われます。収骨が終わったら、骨壷と火葬許可申請書に火葬済の押印がされたものを受け取り解散となります。
火葬済の押印がされた火葬許可申請書は、お墓や納骨堂などへ納骨する際に必要になります。納骨まで大切に保管しておきましょう。
直葬を行う際に気を付けるべきポイント
直葬は、さまざまな工程を省略しているため、事前に知っておくべきことがいくつかあります。以下のポイントを押さえておきましょう。
事前に、周囲の理解を得ておく
直葬は、近年需要を伸ばしつつある葬儀形態ですが、宗教儀式を省略しているなど、一般的なお葬式と異なる部分が多いことから、事前に周囲の理解を得ておく必要があります。必ず、ご家族やご親族など身近な人に相談し、納得の上で行いましょう。
菩提寺があれば、菩提寺にも相談する
先祖代々お付き合いをしているお寺(菩提寺)がある場合は、必ず事前に相談しましょう。無断で直葬を行なってしまうと、先祖代々のお墓への納骨を断られてしまう可能性があります。相談する際は、経済的理由や故人の遺志など、理由を明確に伝えるようにすることもポイントです。
また、直葬を希望していても菩提寺によっては断られてしまう可能性があることも念頭においておきましょう。
ご遺体の安置場所を確保しておく
直葬は、火葬場にて直接お別れをする葬儀ですが、ご逝去後すぐに火葬場へ搬送することはできません。日本には死後24時間は火葬することができないと法律で定められているため、最低でも1日は、ご自宅または葬儀社の安置施設に安置する必要があることを覚えておきましょう。
さがみ典礼の直葬・火葬式
さがみ典礼では、2つの直葬・火葬式プランをご用意しています。
お通夜・告別式といった儀式を省略し、火葬のみでお見送りをする最もシンプルで最も低価格なプランです。搬送用の霊柩車・寝台車、骨壷や棺といった葬具一式、安置に必要なドライアイス(10kg)といった必要最低限のサービスがセットになったプランです。
お通夜・告別式といった儀式を省略し、火葬のみでお見送りをするプランです。お別れ直葬プランと同様のサービスに「役所手続きの代行」と「安置所での面会」が加わったプランなので、手続きの手間を省きたい方や、少しでもお別れの時間を大切にしたい方におすすめです。
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さがみ典礼では、一般葬、家族葬、一日葬、火葬式・直葬、公営斎場葬まで様々な葬儀形式に対応し、お客様のご葬儀をサポートさせていただきます。また、無料の事前相談も承っておりますので、直葬に関するご不安や疑問など、なんでも結構ですので、お気軽にご相談ください。24時間365日いつでもご連絡をお待ちしています。

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