葬儀・家族葬コラム
更新日:2026.08.19
台風で葬儀はどうなる?延期・参列・移動で知っておきたいこと
夏から秋にかけては、急な台風が心配な時期です。もし、葬儀の日に台風が重なってしまったら、「葬儀は延期になるの?」「参列できない場合はどうすればいい?」などと不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
実際には、葬儀当日に台風が接近していたとしても、葬儀は予定通り行われることがほとんどですが、延期や日程変更になるケースもないとは言えません。
そこで今回は、台風で葬儀が延期になるケースや、参列できない場合の対応、参列時の注意点などについてわかりやすく解説します。

台風でも葬儀は行われる?
台風接近時でも、基本的には葬儀は予定通り行われます。葬儀が延期や日程変更になるケースは少ないと考えておいた方がよいでしょう。
その理由の一つには、ご遺体の安置期間には日程の制約があるということが関係しています。延期すると安置期間が延びてしまい、何日も日程を変更することは現実的ではないケースが多いためです。
また、葬儀の日程は、火葬場や斎場の空き状況、僧侶、ご遺族・ご親族の予定などを調整したうえで決められています。そのため、一度延期すると、あらためて日程を調整することが難しくなることも少なくありません。
さらに、台風が接近していても、火葬場や斎場は、施設や交通機関への影響がなければ通常どおり稼働することが多いため、葬儀も予定どおり執り行われることが一般的です。
台風で葬儀が延期・日程変更になるケースとは
台風で葬儀が延期になるケースは少ないものの、まったくないとは言えません。ここでは、どのような場合に延期が判断されるのかを詳しく解説します。
公共交通機関の運休が発生している場合
台風の影響で、電車やバスなどの公共交通機関が計画運休や運転見合わせとなることがあります。そのような場合でも、火葬場や斎場が稼働していれば、葬儀は予定通り執り行われることが一般的です。
しかし、喪主やご遺族、僧侶など葬儀に必要な方が会場へ向かえず、葬儀の実施が難しいと判断された場合には、延期や日程変更が検討されることがあります。
火葬場や斎場が利用できなくなった場合
台風が接近していても、火葬場や斎場は通常どおり運営されることがほとんどです。
しかし、暴風や河川の氾濫、施設への浸水などにより、安全な運営が難しいと判断された場合には、一時的に利用を休止することがあります。
火葬場や斎場が利用できない場合は、火葬や葬儀を予定どおり執り行うことが難しくなるため、延期や日程変更の判断が下されることがあります。
自治体から避難指示が出ている場合
台風の影響で、土砂災害や河川の氾濫、高潮、大規模な浸水などの危険が高まると、自治体から避難指示が発令されることがあります。
避難指示が発令されている場合は、参列者や関係者の安全確保が最優先となるため、火葬場や斎場の運営状況、周辺の道路状況などを踏まえながら、葬儀の延期や日程変更が検討されることがあります。
台風で葬儀に参列できない時の対応
葬儀は予定通り執り行われたとしても、台風の影響で参列を予定していた方が「参列できない」というケースも考えられます。
ここでは、交通事情や安全面の観点から、台風で葬儀を欠席する場合の対応について解説します。
無理に参列しないことも大切
まず、台風が接近している場合は、電車やバスが運休になったり、道路が通行止めになったりと、交通網に乱れが発生する場合があります。また雨風で歩行が困難になるケースも考えられます。
そのため、特に遠方から参列する場合や、ご高齢の方やお体に不安のある方などは、無理をせず、香典や供花、弔電など、別の形で弔意を示すことも検討しましょう。
欠席する場合の連絡方法
もし、台風の影響で急な欠席をする場合は、速やかに喪主やご遺族に連絡しましょう。連絡方法は、直接伝えられる電話がよいでしょう。
ただし、葬儀直前などはご遺族が忙しく電話に出られないことも考えられます。その場合は、メールやLINEなどで先に欠席の連絡を入れた上で、葬儀社へ事情を伝え、ご遺族へ伝言をお願いできるか確認するとよいでしょう。
メール等でご連絡をする場合は、「返信は不要です」と一言添えておくと、相手に返信の手間をかけずに済みます。
【電話で欠席を伝える例】
「〇〇です。本日参列を予定しておりましたが、台風の影響で交通機関が運休しており、会場へ伺うことが難しくなってしまいました。直前のご連絡となり、申し訳ございません。
本来であれば直接お伺いしてお悔やみを申し上げるところ、残念ですが欠席させていただきます。後日あらためてお線香をあげさせていただければと思います。
このたびは心よりお悔やみ申し上げます。」
【メール・LINEで欠席を伝える例】
〇〇様
本日、葬儀に参列を予定しておりました〇〇です。
台風の影響で交通機関が運休しており、会場へ向かうことができなくなってしまいました。直前のご連絡となり、大変申し訳ございません。
後日、あらためてお伺いし、お線香をあげさせていただければと思っております。
ご葬儀が滞りなく執り行われますことをお祈り申し上げます。
なお、こちらのメールへの返信は不要です。
香典や供花はどうすればいい?
台風などで直前に葬儀を欠席した場合、後日香典や供花をお送りすることで、弔意を伝えることができます。ただし、家族葬などの場合、香典や供花・供物等を辞退していることもあるため、辞退の意向がないかを確認の上でお送りしましょう。
【香典を送る場合】
香典は、四十九日までを目安に現金書留でお送りするのが一般的です。もし、後日ご自宅へ弔問する機会があれば、その際に持参してもよいでしょう。郵送でお送りする場合は、短いお悔やみのお手紙を添えると丁寧です。お包みする香典の金額は、故人との関係性によっても異なりますが、一般的に友人・知人の場合は3,000円〜10,000円程度が目安となります。
【供花を送る場合】
会場に供花をお送りする場合は、できるだけ早めに葬儀社へ相談しましょう。基本的に、供花は、遅くともお通夜当日の午前中までにはお送りするのがよいとされています。当日の供花の受け取りの締切時間は葬儀社によっても異なるため、場合によっては開式の数時間前まで対応できる場合もあります。
また、もし供花の手配が間に合わない場合は、弔電を手配する方法もあります。弔電は、サービスによっては、葬儀当日でも間に合う特急配送に対応している場合があります。弔電はお返しが不要なため、相手に負担をかけずに弔意を伝えることができるというメリットもあります。
台風の日に葬儀へ参列するときの注意点
台風の日に葬儀へ参列する場合は、安全に移動するためにも、次の点に注意しましょう。
移動時間に余裕を持つ
台風の日は、交通渋滞や公共交通機関の遅延・運休などにより、予定どおり移動できないことがあります。そのため、普段よりも早めに出発するなど、時間に余裕を持って行動しましょう。
足元や服装の対策をしておく
台風の日は、喪服が雨や泥などで汚れてしまう可能性があります。そうならないためにも、雨具を準備し、足元が濡れにくい工夫をしておくと安心です。レインコートを着用したり、移動用と会場用で靴を履き替えたりするのも一つの方法です。会場で服や靴が濡れたり汚れたりするのを防ぐことができます。
最新の交通情報を確認しておく
台風の日は、最新の交通情報をチェックしておくと安心です。そうすることで、利用予定の交通機関が運休したり、交通渋滞が発生したりした場合でも、迂回ルートを利用したり、別の交通手段へ変更したりと、早めに対応することができます。
台風時の葬儀でよくある質問
最後に、台風の葬儀でよくある質問とその答えをご紹介します。
Q:葬儀当日に延期になることはありますか?
A:台風でも、予定通り葬儀を執り行うことがほとんどです。しかし葬場や斎場が浸水や停電などで稼働できなくなってしまった場合や、自治体から避難指示が出ている場合などには、ご遺族の判断で延期になることがあります。
Q:台風で葬儀が延期になった場合、連絡はどのように届きますか?
A:家族葬などで参列者が少ない場合は、喪主やご遺族から直接電話で連絡が入ることが多いです。一般葬で参列者が多い場合は、葬儀社が喪主の依頼を受けて電話連絡を補助したり、メールやSMS、葬儀社の連絡システムなどを併用したりすることもあります。台風などで延期が疑われる場合は、出発前に、「電話の着信がないか」「メールやSNSに連絡が入っていないか」を確認して出かけると安心です。
Q:台風で葬儀を欠席しても香典は渡したほうがいいですか?
A:一般的には、台風などのやむを得ない事情で葬儀を欠席した場合でも、香典をお渡しするのがマナーとされています。ただし、ご遺族が香典辞退の意向を示している場合は、その意思を尊重しましょう。香典をお渡しする場合は、四十九日までを目安に現金書留で郵送するか、後日弔問する機会があれば、その際に持参するのが一般的です。郵送する場合は、短いお悔やみの手紙を添えると、より丁寧な印象になります。
Q:台風で遅刻しそうな場合はどうすればいいですか?
A:到着が遅れそうだとわかった時点で、できるだけ早く喪主やご遺族、または葬儀社へ連絡しましょう。無断で遅れてしまうと、ご遺族に余計な心配をかけてしまうことがあります。また、台風時は無理に急ぐと事故につながる恐れがあります。安全を最優先に行動し、公共交通機関の運行状況や道路情報を確認しながら会場へ向かいましょう。
台風時の葬儀は最新の情報を確認し、安全第一で行動しよう
葬儀当日に台風が接近している場合でも、予定どおり葬儀は執り行われることがほとんどです。
台風の影響により、公共交通機関の運休や遅延、道路の渋滞などが発生する可能性があるため、最新の情報を確認し、早めに出発するなど安全を優先して行動しましょう。
また、欠席や遅刻が避けられない場合は、それがわかった時点で速やかにご遺族や葬儀社へ連絡することが大切です。
香典や供花、弔電など、参列以外にも弔意を伝える方法はあるため、台風時は、無理に移動せず、ご自身の安全を第一に判断しましょう。
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