葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.08.20

家族葬に参列した後のお礼・挨拶は必要?知っておきたいマナーを解説

家族葬に参列した後、「ご遺族へ改めてお礼や挨拶をすべき?」と迷われる方は少なくありません。

基本的に、参列後にご遺族へ改めて挨拶をする必要はありません。ただし、ご遺族からお礼の電話をいただいたり、後日お会いする機会があったりした場合には、状況に応じて一言お悔やみや気遣いの言葉をお伝えするとよいでしょう。

そこで今回は、家族葬に参列した後のお礼や挨拶のマナーを、ケースごとにわかりやすくご紹介します。

「後日、ご遺族にお会いしたときには何と伝えればいい?」「香典返しのお礼は必要?」といった疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。

家族葬に参列した後、お礼や挨拶は必要?

家族葬に参列した後は、基本的に、改めてご遺族へお礼を伝える必要はありません。

葬儀後の会食の席(お斎)や解散時などに、「本日は参列させていただき、ありがとうございました」とお伝えできれば充分です。

ただし、ご遺族からお礼の連絡をいただいた場合や、後日お会いする機会があった場合などは、状況に応じて一言お悔やみや気遣いの言葉をお伝えするとよいでしょう。

家族葬に参列した後のお礼・挨拶のマナー

ここでは、家族葬に参列した後のお礼や挨拶の基本マナーについて、ケースごとに例文を交えてご紹介します。

ご遺族からお礼の連絡をいただいた場合

葬儀後、ご遺族からご連絡をいただいた場合は、まず、ご連絡をいただいたことへのお礼と、故人を偲ぶ気持ちを簡潔に伝えられるとよいでしょう。

電話でご挨拶いただいた場合は、たとえば、次のようにお伝えしましょう。

お忙しい中、ご丁寧にお電話をいただきありがとうございます。
先日はご葬儀に参列させていただき、〇〇様のお見送りができました。
葬儀のお疲れが出る頃かと存じますので、どうかご無理をなさらず、お身体を第一にお過ごしください。心よりお悔やみ申し上げます。

などとご挨拶するとよいでしょう。

また、メールでご挨拶をいただいた場合の件名は、いただいたメールにRe:をつけてそのまま返信すると、どのメールへの返信なのか相手にもわかりやすくなります。

相手に返信の負担をかけないよう、文末に「ご返信にはお気遣いなさいませんよう」などの言葉を添えてもよいでしょう。

件名:Re:(相手が送ってきた件名)
〇〇様
このたびはご多用の中、ご丁寧にご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
先日はご葬儀に参列させていただき、〇〇様(故人の名前)の最後のお見送りをすることができました。
葬儀を終えられた後も、何かと慌ただしい日々が続いていることと存じます。どうかご無理をなさらず、お身体を大切にお過ごしください。
心よりお悔やみ申し上げます。
なお、このメールへのご返信はどうぞお気遣いなさいませんよう、お願い申し上げます。

後日、ご遺族にお会いする機会があった場合

後日、ご遺族にお会いした場合は、お礼だけで終わらせず、故人を偲ぶ言葉やご遺族を気遣う言葉を添えると丁寧です。

たとえば、

先日は大変な中、ご丁寧にご連絡をいただきありがとうございました。
ご葬儀では最後のお別れをすることができて、本当によかったです。
ご葬儀後も、何かとお忙しいと思いますが、
どうかご無理なさらず、お身体を第一にお過ごしください。
もし何か私にお手伝いできることがあれば、いつでもお声がけ下さい。

のようにお伝えできるとよいでしょう。

葬儀後に遺族へ連絡してもよい?

家族葬に参列した後、必ずしもこちらからご遺族へ連絡する必要はありません。

葬儀後はご遺族も、さまざまな手続きや対応に追われているため、急いで連絡することは避けたほうがよいでしょう。

ただし、親しい間柄であれば、少し落ち着いた頃に、ご遺族を気遣う連絡を入れることは問題ありません。その際は、返信を求めるような内容は避け、短く気持ちを伝えるとよいでしょう。

たとえば、

「先日はお疲れさまでした。〇〇様のことを思い出し、少しご連絡させていただきました。
まだお忙しい日々かと思いますので、どうかご無理なさらずお過ごしください。返信はお気遣いなく。」

などです。

家族葬で香典を渡した場合、香典返しへのお礼は必要?

家族葬で香典をお渡しした場合、後日、ご自宅に香典返しが届くことがあります。その場合、「香典返しをいただいたことに対するお礼は必要?」と迷われる方も少なくありません。

ここでは、香典返しをいただいた場合のマナーについてわかりやすく解説します。

香典返しは、いただいた香典に対するご遺族からのお礼です。香典返しへのお礼は「お礼へのお礼」となってしまうため、基本的には必要ありません。

人によっては、お礼を重ねることは「不幸が重なるため縁起が悪い」と捉える可能性もあります。

香典返しを受け取ったことを伝えたい場合

親しい間柄などで、香典返しを受け取ったことを伝えたい場合は、お礼を重ねるのではなく、受け取ったことを伝え、ご遺族を気遣う言葉を添えるとよいでしょう。

たとえば、

「お送りいただいたお品が届きました。ご丁寧なお心遣いをいただき恐縮です。まだまだ大変な時期かと存じますので、どうかご無理をなさらないでくださいね」

などとお伝えするとよいでしょう。

家族葬に参列した後、避けたい行動

続いて、家族葬に参列した後に、避けた方がよい行動や言動をご紹介します。

葬儀の内容や遺族の事情を周囲に話す

家族葬は、身内や親しい方を中心に行う葬儀です。一般的な葬儀とは異なり、故人の関係者に広く知らせずに行われることも多いため、葬儀後であっても、葬儀の内容やご遺族の事情を周囲に話すことは避けましょう。

特に、ご遺族から口外しないようにお願いされている場合は、第三者に伝えないよう充分に配慮することが大切です。

遺族に何度も連絡して負担をかける

家族葬に限らず、葬儀後もご遺族は法要の準備や各種手続きなどで、何かと忙しい時期を過ごしています。

ご遺族から話がない限り、故人の死因や最期について、こちらから詳しく尋ねることは控え、ご遺族の気持ちを尊重することが大切です。

「元気を出して」などと安易に励ます

「元気を出して」という励ましの言葉は、一見、優しい言葉のようにも聞こえますが、深い悲しみの中にいるご遺族にとっては、プレッシャーに感じてしまうこともあります。

特に葬儀直後は、まだ悲しみを受け止めきれず、気持ちの整理がついていない方もいるでしょう。無理に励まそうとするのではなく、「お辛いことと思います」「どうかご無理なさらないでください」など、悲しみに寄り添う言葉をかけてあげられるとよいでしょう。

家族葬に参列した後お礼や挨拶でよくある疑問

最後に、家族葬に参列した後のお礼や挨拶について、よくある疑問とその答えをまとめました。

家族葬に参列した後、お礼状を送る必要はありますか?

家族葬に参列した後、改めてお礼状を送る必要はありません。

葬儀後の会食の席や解散時などに、「本日は参列させていただき、ありがとうございました」などとお伝えできれば充分です。

また、葬儀後のご遺族は、法要の準備や各種手続きなどで何かと忙しい時期を過ごしています。お礼状を送ることで、ご遺族に「返信をしなければ」と気を遣わせてしまう可能性もあるため、特別な理由がなければ、お礼状を送る必要はないでしょう。

家族葬の後、遺族にLINEを送ってもいいですか?

目上の方や、普段からLINEでやり取りをしていない方には、できるだけ避けたほうがよいでしょう。一方、普段からLINEで連絡を取り合っている親しい間柄であれば、メッセージを送っても問題ありません。

ただし、葬儀後は、ご遺族にとって、さまざまな対応に追われてお忙しい時期でもあります。

長文は避け、相手に返信の負担をかけないよう、最後に「返信は不要です」などの一言を添えるとよいでしょう。

また、親しい間柄であっても、葬儀後の連絡では絵文字やスタンプの使用を控え、落ち着いた文章で伝えるとより丁寧です。

香典返しのお礼を電話で伝えてもいいですか?

香典返しは、いただいた香典に対するご遺族からのお礼です。香典返しへのお礼は「お礼へのお礼」となってしまうため、基本的には必要ありません。

人によっては、お礼を重ねることは「不幸が重なるため縁起が悪い」と捉える可能性もあります。

そのため、もし、香典返しを受け取ったことを伝えたい場合は、改めて感謝を伝えるのではなく、

「本日、お品物を受け取りました。ご丁寧なお心遣いをいただき恐縮です」

などと、受け取ったこととご遺族への気遣いを手短に伝える程度にとどめるのがよいでしょう。

後日会ったとき、どのように声をかければよいですか?

葬儀後、ご遺族にお会いした場合は、長々と葬儀の話をするのは避け、たとえば

「ご葬儀では最後のお別れをすることができて、本当によかったです。ご葬儀後も、何かとお忙しいと思いますが、どうかご無理なさらず、お身体を第一にお過ごしください。」

といったように、故人を偲ぶ言葉やご遺族を気遣う言葉を手短にお伝えするとよいでしょう。

葬儀後に弔問してもいいですか?

葬儀後に、ご自宅への弔問を希望する場合は、事前にご遺族へ連絡し、了承を得てから伺うのがマナーです。弔問の可否や都合のよい日時を確認し、ご遺族の負担にならないよう配慮しましょう。

特に家族葬の場合は、葬儀後の弔問を辞退されることもあります。その場合は、ご遺族の意思を尊重し、無理に伺わないようにしましょう。

家族葬に参列した後の挨拶は、ご遺族に配慮した対応を

家族葬に参列した後、基本的には、後日改めてご遺族にお礼や挨拶をする必要はありません。

ご遺族から連絡をいただいた場合や、後日お会いした場合などには、状況に応じて、手短に故人を偲ぶ言葉やご遺族を気遣う言葉をお伝えするとよいでしょう。

また、香典返しへのお礼も、原則として必要ありません。葬儀後もご遺族は、法要の準備や各種手続きなどで何かとお忙しい時期です。もしも、お礼や気遣いの言葉を伝えたい場合は、ご遺族の負担にならないよう、相手の状況や関係性に配慮して伝えることが大切です。

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長岡 一知 (ナガオカ カズトモ)

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