葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.06.01

家族葬とはどんな葬儀?参列者の範囲や費用、流れを解説

家族葬とは、家族や親族、親しかった人など、限られた参列者で故人をお見送りする小規模な葬儀です。葬儀の内容や式の流れは一般葬と大きく変わりませんが、参列者の範囲が異なります。

本記事はこんな方におすすめです。
・家族葬の特徴を知りたい方
・家族葬の流れや費用を知りたい方
・家族葬のマナーについて知りたい方

家族葬の参列者の範囲

家族葬は、家族や親族を中心に、故人と親しかった友人など、限られた人だけに参列してもらうのが一般的です。ただし、参列者の範囲が明確に決まっているわけではないため、どこまで声をかけるかは遺族の希望や故人の交友関係によって決められます。

家族葬が選ばれる理由

近年、親族や近所付き合い、職場との関係が以前よりも薄くなり、葬儀に多くの人を呼ぶ必要性を感じにくくなっています。また、高齢化により参列者も高齢になり、遠方からの参列が難しいケースも増えています。

そのため、家族や親しい人だけで落ち着いて見送りたい、弔問客への対応よりも故人との時間を大切にしたいと考え、家族葬を選ぶ人が増えています。

家族葬の特徴

参列者を限定する

家族葬では、家族や親族、故人と特に親しかった人など、参列者を限って行います。誰に声をかけるかを遺族が決められるため、落ち着いた雰囲気で見送りやすいのが特徴です。

少人数で行う

参列者が限られるため、一般的に小規模な葬儀になります。弔問客への対応に追われにくく、遺族が故人との時間を大切にしやすくなります。

自由な形式

家族葬は、宗教儀式を行う場合もあれば、無宗教で献花や黙とうを中心に行う場合もあります。故人や遺族の希望に合わせて、内容を比較的柔軟に決めやすい葬儀です。

家族葬のメリット

落ち着いて見送れる

参列者を限定することで、弔問客への対応に追われにくくなります。家族や親しい人だけで、故人との最後の時間をゆっくり過ごしやすくなります。

時間や体力的負担が少ない

一般葬に比べて参列者が少ないため、受付やあいさつ、接待などの対応が少なくなります。遺族の精神的・体力的な負担を抑えやすい傾向があります。

費用を抑えやすい

参列者の人数が少ないため、料理や返礼品、式場の規模などにかかる費用を抑えやすい傾向があります。ただし、祭壇や式の内容によって費用は変わります。

家族葬のデメリット

自己負担が増える可能性がある

家族葬は参列者が少ないため、その分、香典の総額も少なくなる傾向があります。そのため、葬儀費用に対する遺族の自己負担が増える場合があります。

呼ばれなかった人とのトラブル

家族葬は参列者を限定するため、葬儀後に訃報を知った人から「参列したかった」と言われることがあります。親族や知人との関係性によっては、事前・事後の伝え方に配慮が必要です。

安いとは限らない

家族葬は小規模なため費用を抑えやすい一方で、祭壇や会場、料理、返礼品などの内容によって費用は変わります。希望する内容によっては、一般葬と大きく変わらない場合もあります。

家族葬の注意点

参列者の範囲を慎重に決める

家族葬では、誰に参列してもらうかを事前に決めておくことが大切です。親族や故人と親しかった人をどこまで呼ぶか曖昧にすると、葬儀後にトラブルになる可能性があります。

信頼できる葬儀社に依頼する

家族葬は小規模でも、準備や手続き、式の進行には専門的な対応が必要です。費用やプラン内容を丁寧に説明してくれる葬儀社を選ぶことで、安心して葬儀を進めやすくなります。

家族葬の費用と内訳

家族葬の費用は、80万〜110万円程度が目安です。葬儀の基本料金が40万〜70万円程度、飲食費や返礼品が10万〜25万円程度、火葬に関する費用が数万〜10万円程度です。

費用に含まれる項目は葬儀社やプランによって異なるため、見積もり時に確認することが大切です。

家族葬の流れ

葬儀前の流れ

一日葬や直葬を選ばない限り、家族葬であっても基本的な流れは一般葬と大きく変わりません。

遺体の搬送や安置は、葬儀社に依頼するのが一般的です。故人が亡くなったら、葬儀社に連絡し、遺体の安置場所を決めます。病院や施設では長時間遺体を安置できないことが多いため、自宅や葬儀社の安置室、民間の安置施設などへ搬送する必要があります。また、法律により死亡後24時間が経過するまでは火葬できないため、火葬までの間は遺体を適切な場所に安置します。

安置後は葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀の日程、式場、参列者の範囲、宗教者の有無、通夜や告別式の内容などを決めます。内容が決まったら、参列してもらう人に日時と場所を案内します。

葬儀の流れ

一般的な家族葬では、1日目に納棺と通夜を行い、2日目に葬儀・告別式、出棺、火葬を行います。

通夜では、家族や親族、親しい人が集まり、故人を偲びます。宗教者を招く場合は読経や焼香を行い、無宗教の場合は黙とうや献花、思い出を語る時間を設けることもあります。

葬儀・告別式では、読経や焼香、弔辞、献花などを行い、故人と最後のお別れをします。式の内容は宗教や地域の習慣、遺族の希望によって異なりますが、家族葬では形式にとらわれすぎず、故人らしさを大切にした進行にすることもあります。

葬儀・告別式が終わると、棺に花や思い出の品を納め、最後のお別れをしてから出棺します。その後、霊柩車で火葬場へ向かい、火葬を行います。火葬後は遺骨を骨壺に納める収骨を行います。

葬儀後の流れ

葬儀後は、遺骨を自宅に安置し、四十九日法要や納骨に向けて準備を進めます。また、葬儀に参列しなかった親族や知人へ訃報を伝えたり、香典返しや挨拶状を手配したりする場合もあります。

参列者のマナー

家族葬の服装

家族葬であっても、服装は一般的な葬儀と同じように喪服を着用するのが基本です。男性は黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイ、黒い靴を合わせます。女性は黒のワンピースやスーツ、アンサンブルなどを選び、アクセサリーは控えめにします。

ただし、遺族から「平服でお越しください」と案内があった場合は、略喪服や落ち着いた色の服装でも問題ありません。その場合でも、派手な色や光沢のある素材、カジュアルすぎる服装は避けるのがマナーです。

家族葬の香典

家族葬でも、香典を持参するのが一般的です。ただし、遺族から「香典辞退」の案内があった場合は、無理に渡さず、その意向に従います。

香典の金額は、故人との関係性によって異なります。親族であれば1万円〜5万円程度、友人や知人であれば5,000円〜1万円程度が目安です。香典袋は宗教や宗派に合わせて選び、表書きや名前を記入して持参します。家族葬では参列者が限られているため、遺族の負担にならないよう、案内内容をよく確認することが大切です。

家族葬に関するよくある質問

家族葬に呼ばなかった人にはどう伝える?

家族葬に呼ばなかった人には、葬儀後に訃報と葬儀を近親者のみで済ませたことを伝えるのが一般的です。伝える際は、故人や遺族の意向により家族葬で執り行ったこと、参列を遠慮してもらったことへのお詫び、これまでの厚情への感謝を添えると丁寧です。

家族葬で通夜は行う?

家族葬でも、通夜を行うことは一般的です。家族葬は参列者を限定する葬儀の形式であり、通夜、葬儀・告別式、火葬という基本的な流れは一般葬と大きく変わりません。

ただし、通夜を行わず葬儀・告別式と火葬だけを行う「1日葬」や、通夜・告別式を行わず火葬のみで見送る「火葬式」を選ぶ場合もあります。家族葬で通夜を行うかどうかは、故人や遺族の希望、参列者の都合、費用などを踏まえて決めます。

家族葬を行う葬儀社を選ぶポイント

葬儀社を選ぶ際は、費用だけでなく、信頼できる葬儀社であるかや、希望に合うプランや式場があるかを確認することが大切です。

式場は参列人数に合った広さで、落ち着いて過ごせる場所を選びます。控室や安置室、火葬場までの距離、駐車場の有無、追加費用が発生する可能性についても確認しておくと安心です。祭壇や棺、返礼品、飲食、搬送費などは、プランに含まれている場合と別料金になる場合があります。見積もりを受け取った際は、どこまでが基本料金に含まれているのか、追加で費用がかかる項目はないか、内訳を確認しておくことが重要です。

不明な点がある場合は、担当者に質問し、丁寧に説明してくれるかどうかも判断材料になります。大切な人を落ち着いて見送るためにも、費用の安さだけで選ぶのではなく、対応の誠実さや希望への寄り添い方を含めて、安心して任せられる葬儀社を選ぶことが大切です。

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青木 満

1級葬祭ディレクター

青木 満 (アオキ ミツル)

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さがみ典礼イメージキャラクター 加藤茶さん

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