葬儀・家族葬コラム
更新日:2026.07.09
直葬(火葬式)とは?葬儀の流れや費用、注意点

直葬(火葬式)とは?
直葬(火葬式)とは、通夜や告別式を行わず火葬のみを行う葬儀形式です。
基本的に、直葬は読経供養や戒名授与などの宗教儀式を省略し、火葬のみで弔うため、参列者は家族や親族など近しい関係者のみであることが多いです。
直葬(火葬式)が選ばれる理由
近年、葬儀に対する考え方やライフスタイルの多様化により、身内だけの数名で静かに故人様を送りたい方に直葬が選ばれています。参列者を限定することで周囲への対応に追われることなく、ご家族だけで落ち着いてお別れの時間を過ごしやすくなります。
また、お通夜や告別式といった式を省き、火葬を中心にシンプルな形で見送りたい方にも適しています。形式にとらわれず、ご家族の事情や故人様の意向に合わせたお見送りができる点も直葬が選ばれている理由のひとつです。
直葬(火葬式)の流れ
病院などでご逝去された後、故人をご自宅や安置施設へ搬送し、ご安置を行います。その後、火葬の日程に合わせて出棺を行います。ご家族や近親者が集まり、最後のお別れをした後、火葬場へ向かいます。
火葬終了後は、ご遺族により骨上げ(収骨)を行います。収骨後は、ご自宅へご遺骨を持ち帰り、解散となるのが一般的です。
直葬(火葬式)のメリット
ご遺族の手間や時間的な負担を軽減しやすい
葬儀の準備や参列者対応が少なくなるため、ご遺族の手間や時間的な負担を軽減しやすい点もメリットです。短期間で執り行えることから、ご高齢のご家族や、仕事や家庭の事情で長期間の準備が難しい方にとっても負担を抑えやすくなります。
ご遺族の経済的な負担を軽減しやすい
直葬は、お通夜や告別式を行わずに火葬を中心として故人様をお見送りするため、一般的な葬儀と比べて費用を抑えやすい点がメリットです。祭壇や式場使用料、飲食接待費、返礼品費などを抑えられることから、経済的な負担を軽減しやすくなります。
葬儀後の弔問対応や香典返しが最小限になる
参列者を限定しやすいため、葬儀後の弔問対応や香典返しなどが最小限になりやすい点も特徴です。ご家族や身近な方だけで静かに見送りたい場合にも、落ち着いた環境でお別れの時間を過ごしやすくなります。
直葬(火葬式)のデメリット
火葬炉の前で短時間しかお別れの時間が取れない
直葬は、お通夜や告別式を行わないため、故人様とお別れできる時間が限られます。火葬炉の前で短時間のお別れとなることも多く、ゆっくりと故人様を見送りたい方にとっては、物足りなさを感じる場合があります。
親族の理解を得にくい場合がある
従来の葬儀形式を大切に考えるご親族から、理解を得にくい場合があります。特に、お通夜や告別式を行わないことに抵抗を感じる方もいるため、事前にご家族やご親族へ相談しておくことが大切です。
参列できなかった方から不満が出る可能性がある
参列できなかった方から不満の声が出る可能性もあります。後日、ご自宅へ弔問に訪れる方が増える場合もあるため、葬儀後の対応についても考えておく必要があります。
菩提寺に納骨できない可能性がある
菩提寺がある場合は注意が必要です。宗教儀式を行わない直葬では、菩提寺の考え方によって納骨を受け入れてもらえない可能性があります。後々のトラブルを避けるためにも、事前に菩提寺へ確認しておくと安心です。
直葬(火葬式)の注意点
直葬を行う場合でも、火葬までの間に故人様を安置する場所が必要です。法律により、死後24時間以内は火葬してはいけないと定められているため、ご自宅や安置施設など、あらかじめ遺体を安置する場所を考えておくことが大切です。
24時間経過後、火葬場へ移動し、火葬炉の前で故人様との最後のお別れを行います。ご希望に応じて、僧侶に読経を依頼することも可能です。
直葬(火葬式)の費用相場
火葬式の費用相場は、10万円から30万円程度とされています。ただし、安置日数が長くなった場合の追加費用や、火葬場の利用料金、僧侶へ読経を依頼する場合のお布施などは、別途必要になる場合があります。
直葬の費用には、葬儀社へ支払う料金に加え、ご遺体の搬送(霊柩車)、安置施設、棺・骨壺などの物品一式、火葬場への搬送など、火葬までに必要となる基本的な内容が含まれることが一般的です。
・火葬料金
・搬送・霊柩車(病院から安置所、安置所から火葬場)
・安置施設
・棺・骨壺・花束など物品一式
・葬儀社へ支払う料金
・ドライアイス
直葬(火葬式)のマナー
直葬は、喪服や落ち着いた服装で参列するのがマナーです。華美な服装や派手な装飾は避け、故人を弔う場にふさわしい装いを心がけます。形式は簡素であっても、故人様やご遺族への配慮を忘れず、落ち着いた態度で参列することが大切です。
また、通夜や葬儀を行わない直葬では、香典返しの負担を軽減する意味でも、遺族が香典を辞退することがほとんどです。訃報を受けた時や葬儀当日に香典辞退の申し出があった場合は、香典を渡すことを控えましょう。
直葬(火葬式)に関するよくある質問
火葬式でも、僧侶が読経をすることはある?
火葬式でも、僧侶による読経が行われることがあります。短い時間にはなりますが、棺が火葬炉へと向かうタイミングで読経が行われ、参列者がお一人ずつ焼香を行い故人様を供養します。
【火葬式で読経をするケース】
・「読経だけでもお願いしたい」というご遺族様のご意向がある場合
・菩提寺があり、読経を条件として火葬式の許可を得た場合
菩提寺がある場合、宗教儀式を行わない火葬式だと先祖代々のお墓に入れないといったトラブルになる可能性もあるため、事前に菩提寺の許可を得る必要があります。その際に、僧侶から「せめて読経だけでも」と言われることがあります。その場合は、僧侶のご意向を尊重し、読経を依頼するのがマナーです。
菩提寺はないものの、ご遺族様の意向で読経だけはお願いしたいという場合は、僧侶を紹介してもらえるサービスもあります。
読経をお願いした場合のお布施は?
読経をお願いした場合は、お布施をお包みするのがマナーです。
お布施の金額には決まりはなく、お寺との関係性によっても相場は変わるため、葬儀社や直接お寺に確認することをおすすめします。
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