葬儀・家族葬コラム

葬儀・家族葬コラム

更新日:2026.06.10

直葬・火葬式とは?葬儀の流れや費用、注意点

直葬・火葬式とは、通夜や告別式を行わず火葬のみを行う葬儀です。基本的には、読経供養や戒名授与などの宗教儀式を省略し、火葬のみで弔うため、参列者は家族や親族など近しい関係者のみとなります。

直葬が選ばれる理由

近年、葬儀に対する考え方の変化やライフスタイルの多様化により、直葬を選ばれる方が増えています。直葬は、身内だけの数名で静かに故人様を送りたい方に選ばれています。参列者を限定することで、周囲への対応に追われることなく、ご家族だけで落ち着いてお別れの時間を過ごしやすくなります。

また、お通夜や告別式といった式を省き、火葬を中心にシンプルな形で見送りたい方にも適しています。形式にとらわれず、ご家族の事情や故人様の意向に合わせたお見送りができる点も、直葬が選ばれている理由です。

直葬の流れ

病院などでご逝去された後、故人様をご自宅や安置施設へ搬送し、ご安置を行います。その後、火葬の日程に合わせて出棺を行います。ご家族や近親者が集まり、最後のお別れをした後、火葬場へ向かいます。

火葬終了後は、ご遺族により骨上げ(収骨)を行います。収骨後は、ご自宅へご遺骨を持ち帰り、解散となるのが一般的な流れです。

直葬のメリット

ご遺族の手間や時間的な負担を軽減しやすい

葬儀の準備や参列者対応が少なくなるため、ご遺族の手間や時間的な負担を軽減しやすい点もメリットです。短期間で執り行えることから、ご高齢のご家族や、仕事や家庭の事情で長期間の準備が難しい方にとっても負担を抑えやすくなります。

ご遺族の経済的な負担を軽減しやすい

直葬は、お通夜や告別式を行わずに火葬を中心として故人様をお見送りするため、一般的な葬儀と比べて費用を抑えやすい点がメリットです。祭壇や式場使用料、飲食接待費、返礼品費などを抑えられることから、経済的な負担を軽減しやすくなります。

葬儀後の弔問対応や香典返しが最小限になる

参列者を限定しやすいため、葬儀後の弔問対応や香典返しなどが最小限になりやすい点も特徴です。ご家族や身近な方だけで静かに見送りたい場合にも、落ち着いた環境でお別れの時間を過ごしやすくなります。

直葬のデメリット

火葬炉の前で短時間しかお別れの時間が取れない

直葬は、お通夜や告別式を行わないため、故人様とお別れできる時間が限られます。火葬炉の前で短時間のお別れとなることも多く、ゆっくりと故人様を見送りたい方にとっては、物足りなさを感じる場合があります。

親族の理解を得にくい場合がある

従来の葬儀形式を大切に考えるご親族から、理解を得にくい場合があります。特に、お通夜や告別式を行わないことに抵抗を感じる方もいるため、事前にご家族やご親族へ相談しておくことが大切です。

参列できなかった方から不満が出る可能性がある

参列できなかった方から不満の声が出る可能性もあります。後日、ご自宅へ弔問に訪れる方が増える場合もあるため、葬儀後の対応についても考えておく必要があります。

菩提寺に納骨できない可能性がある

菩提寺がある場合は注意が必要です。宗教儀式を行わない直葬では、菩提寺の考え方によって納骨を受け入れてもらえない可能性があります。後々のトラブルを避けるためにも、事前に菩提寺へ確認しておくと安心です。

直葬の注意点

直葬を行う場合でも、火葬までの間に故人様を安置する場所が必要です。法律により、死後24時間以内は火葬してはいけないと定められているため、ご自宅や安置施設など、あらかじめ遺体を安置する場所を考えておくことが大切です。

24時間経過後、火葬場へ移動し、火葬炉の前で故人様との最後のお別れを行います。ご希望に応じて、僧侶に読経を依頼することも可能です。

直葬の費用目安

直葬で葬儀社へ支払う費用の相場は、20万円から40万円程度とされています。ただし、安置日数が長くなった場合の追加費用や、火葬場の利用料金、僧侶へ読経を依頼する場合のお布施などは、別途必要になる場合があります。

直葬の費用には、葬儀社へ支払う料金に加え、ご遺体の搬送(霊柩車)、安置施設、棺・骨壺などの物品一式、火葬場への搬送など、火葬までに必要となる基本的な内容が含まれることが一般的です。

・火葬料金
・搬送・霊柩車(病院から安置所、安置所から火葬場)
・安置施設
・棺・骨壺・花束など物品一式
・葬儀社へ支払う料金
・ドライアイス

直葬のマナー

直葬は一般的な葬儀と比べて形式を簡略化した葬儀ですが、故人様をお見送りする場であるため、基本的なマナーを意識することが大切です。服装は、喪服または喪服に準じた落ち着いた服装で参列するのが一般的です。参列者が少人数であっても、華美な服装や派手な装飾は避け、故人様を弔う場にふさわしい装いを心がけます。

また、直葬では香典辞退とされる場合もありますが、ご遺族の意向や地域の慣習によって異なります。事前に案内がある場合は、その内容に従って対応しましょう。香典を受け取った場合には、後日香典返しとして返礼品を贈るのが一般的です。

さらに、直葬ではお通夜や告別式後の会食を行わないことが多く、食事の場を設けないケースが一般的です。そのため、短時間で静かに故人様を見送る形となります。

形式は簡素であっても、故人様やご遺族への配慮を忘れず、落ち着いた態度で参列することが大切です。

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青木 満

1級葬祭ディレクター

青木 満 (アオキ ミツル)

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