葬儀・家族葬コラム

家族葬

2023.05.30

家族葬の訃報はどうする?タイミング・手段・内容を例文付で解説

最近は、一般葬や家族葬、一日葬など、葬儀の種類も多様化しています。なかでも、親しい方々のみで執り行う家族葬は、近年飛躍的に需要を伸ばしているご葬儀の形です。

しかし家族葬は一般葬と違い参列できる方が限られているため、訃報の書き方出し方に注意が必要です。

今回は家族葬の訃報の書き方についてお伝えします。知らないとトラブルにつながってしまうこともありますので、これから家族葬をお考えの方はぜひ参考にしてください。

家族葬とは

ご家族やご親族、親しいご友人など、特に親しい方々のみが集まって小規模に行うご葬儀を家族葬といいます。「故人様とゆっくりお別れがしたい」「伝統や形式にとらわれず自由な葬儀がしたい」「参列者対応に追われたくない」という方に選ばれているご葬儀で、近年の新型コロナウィルスの流行や少子高齢化などの社会事情を背景に、都市部を中心に需要を拡大しています。

家族葬は、1日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式を行うといった葬儀の流れや儀式の内容は一般葬と同じです。ただし関係者に広く参列いただく一般葬とは異なり、参列者を限定している点が最大の特徴です。そのため家族葬では、訃報を伝えるタイミングやマナーに気をつける必要があります。

家族葬の訃報を伝えるタイミング

家族葬では身内や親しい方のみに参列者を限定しているため、広く訃報を知らせる一般葬とは異なり、事前に訃報を知らせる人の範囲は必要最低限にとどめるのが一般的です。そのため、家族葬の訃報は「葬儀前」と「葬儀後」の2回に分けてお伝えすることが多いです。

家族葬で「葬儀前に」訃報を伝えるべき人

1.ご家族

いうまでもなく、まず最初に訃報を伝えるのはご家族様です。葬儀日程を決めるために都合を確認する必要があるため電話などで早めに連絡しましょう。

2.ご親族

10名以下の小規模な家族葬の場合、ご親族は参列いただかない場合もあるかと思いますが、参列いただく・いただかないに関わらず3親等以内のご親族へは、事前に訃報をお伝えしましょう。また、参列いただく場合は葬儀の日程調整の必要があるため、なるべく早めにご連絡します。

3.故人の特に親しいご友人

家族葬では、特に親しくしていたご友人には参列していただくこともあるかと思います。ご参列いただくご友人には、葬儀日程の連絡と併せて訃報をお伝えします。それ以外の方には事後報告がよいでしょう。葬儀前に訃報を知らせてしまうことで、葬儀当日にお呼びしていない方が弔問に訪れるなどのトラブルに繋がってしまいます。

4.故人の会社・ご家族様の会社

故人様が会社員だった場合、会社への逝去の連絡は早めに行いましょう。また忌引き休暇の申請も必要なため、ご家族様の会社にも早めに連絡をします。

例文は後述しますが、会社へ連絡する際は、家族葬で葬儀を執り行うこと、そして弔問辞退の意向は必ずお伝えしましょう。また香典・供花・供物・弔電も辞退の意向のあるものは合わせてお伝えしましょう。

香典等のご厚志辞退の意向は、会社の人が対応に迷わずにすむよう、明確にはっきりと意思表示をすることが大切です。

家族葬の訃報で伝えるポイント

家族葬の訃報は以下の内容が含まれるようにお伝えしましょう。

  • いつ、誰が亡くなったか
  • ご自身と故人の関係性
  • 連絡先
  • 葬儀は家族葬で執り行う旨
  • 生前のご厚誼への感謝の意

さらに葬儀のご案内も含む場合は以下の内容もお伝えします。

  • お通夜・告別式の日時・会場・様式
  • 喪主の名前と故人との間柄

また香典等を辞退される場合はその旨もお伝えしましょう。

家族葬の場合、葬儀後に事後報告をする場合もあるかと思いますが、その場合はご報告が遅れてしまったことへの謝罪の意も忘れずにお伝えします。

家族葬の訃報を伝える手段と例文

訃報の伝え方には、電話・メール・SNS・ハガキなどいくつかの方法があります。特に家族や親族など近しい方への訃報は電話でお伝えすることをお勧めします。メールやSNSは相手に確実に伝わったかどうかがわかりにくいですが、電話なら確実に伝えることができ、その場で返答を確認することができます。

ここでは、「誰に」「どのように」訃報を伝えるかについて、例文も交えながらお伝えしたいと思います。

1.親族への訃報の伝え方

ご親族へはなるべく電話でお伝えしましょう。基本的に3親等までの近しいご親族には、ご逝去のタイミングですぐに一報をいれ、葬儀の詳細は別途ご連絡するようにします。

ご逝去の電話連絡

突然のお電話失礼します。

〇〇の妻の△△です。

以前から闘病していた夫が、本日早朝に息を引き取りました。 お通夜・告別式の詳細は、決まりましたらご連絡いたします。 喪主は私〇〇です。何かありましたら私の携帯 090ー〇〇〇〇ー〇〇〇〇までご連絡ください。

葬儀日程の電話連絡

先日お伝えした夫の葬儀の件ですが、葬儀日程が決まりましたのでご連絡いたします。 お通夜は、◯月◯日◯時から、告別式は◯日◯時から□□斎場にて執り行います。喪主は私ですので、何かありましたら私の携帯 090ー〇〇〇〇ー〇〇〇〇までご連絡ください。

なお葬儀は、親族のみの家族葬とさせていただきます。

葬儀日程の連絡は、時間に余裕があればハガキを利用することもできます。

葬儀日程のハガキでの連絡

夫〇〇儀 去る◯月◯日◯時◯分に永眠いたしました

ここに生前中のご厚誼に感謝し 謹んでご通知申し上げます 

なお 葬儀および告別式は左記の通り執り行います

1.日時 

お通夜  令和◯年◯月◯日 ◯時〜◯時

葬儀・告別式 令和◯年◯月◯日 ◯時〜◯時

2.場所 

△△△△斎場(◇◇市◇◇区◇◇町◇ー◇)

電話 ◯◯◯ー◯◯◯ー◯◯◯◯

令和◯年◯月◯日

◇◇市◇◇区◇◇町◇ー◇ 喪主 □□□□□□□

2.勤務先への訃報の伝え方

故人の勤務先

いつもお世話になっております。◯◯の妻です。かねてからお休みをいただいておりました夫◯◯が、今朝亡くなりました。

葬儀は故人の遺志により、近親者のみで執り行います。

また恐れ入りますが、弔問・香典・供花・供物・弔電に関しましても、故人の遺志により辞退させていただきます。 喪主は私〇〇です。何かありましたら私の携帯、090ー〇〇〇〇ー〇〇〇〇までご連絡ください。

喪主の勤務先

〇〇です。おはようございます。突然なのですが、今朝に夫が亡くなりまして、葬儀を執りおこなうことになりました。

申し訳ありませんが〇月〇日〜〇日の〇日間、忌引休暇をいただきたいのですがよろしいでしょうか。

(承諾が得られたら)

ありがとうございます。

急なことでご迷惑をおかけし申し訳ありません。また葬儀は近親者のみの家族葬にて執り行います。

また恐れ入りますが、弔問・香典・供花・供物・弔電に関しましても、故人の遺志により辞退させていただきます。

3.近所の方々への訃報の伝え方

直接訪問やお電話でお伝えできればより丁寧な印象を与えることができますが、近所の方へは回覧板でお伝えするという方法が最もスムーズです。回覧板に記載してもらうためには町内会へ連絡をする必要があります。その場合は電話連絡がよいでしょう。

町内会への電話 例文

突然のお電話失礼します。

〇〇の妻の△△です。

◯月◯日に兼ねてから闘病していた夫が息を引き取りました。

なお、葬儀に関しましては夫の遺志を反映し、◯月◯日に家族葬にて執り行いました。

近所の方々には、生前のご厚意に深く感謝申し上げます。

喪主は私〇〇です。何かありましたら私の携帯 090ー〇〇〇〇ー〇〇〇〇までご連絡ください。

4. 事後報告の場合の伝え方

会葬を辞退される方へのご報告は、基本的に事後報告となります。

事後報告は書面でお送りするのが一般的ですが、電話番号のわかる親しいご友人などへは電話でお伝えしてもよいでしょう。

また、事後報告は葬儀後3日〜初七日までの間に、なるべく速やかに行うのがマナーです。

ハガキでの事後報告 例文

去る〇月〇日 亡 夫〇〇〇〇儀 天寿を全ういたし〇〇歳の生涯を閉じました

生前中のご厚誼に感謝し 謹んで御通知申し上げます

誠に勝手ではございますが 葬儀におきましては 故人の遺志により家族葬にて執り行いました

本来ならば早速申し上げるべき処でございましたが ご通知が遅れたことをお許しください

なお 弔問 香典 供花につきましても故人の遺志により辞退申し上げます

ここに生前中のご厚誼に深謝し 厚く御礼申し上げます

令和〇年〇月〇日

〒〇〇〇〇

〇〇県〇〇〇市〇〇〇〇区〇〇〇〇〇〇 喪主 〇〇〇〇

電話での事後報告 例文

突然のお電話失礼します。

〇〇の妻の△△です。

かねてより病気療養中だった夫が、昨日息を引き取りました。

一昨日、葬儀は家族葬にて済ませたところでございます。

生前、夫が大変お世話になったにも関わらずこのような形でのご連絡となり誠に申し訳ありません。

〇〇様へは生前夫がお世話になったことへの感謝の気持ちをお伝えしたく、お電話にてご連絡差し上げた次第です。

本当にありがとうございました。  失礼いたします。

家族葬の訃報を伝えるポイント まとめ

いかがだったでしょうか。家族葬では参列者を限定しているため、訃報を伝えるタイミング内容に工夫が必要です。今回お伝えした内容を以下にまとめましたのでぜひ参考にしてください。

・家族葬の訃報を送るタイミングは葬儀前と葬儀後の2回

一般葬と違って葬儀に参列できる人が限られている家族葬では、会葬を辞退する方へ葬儀前に訃報を知らせてしまうことで誤解を生んでしまうため、会葬者以外への訃報は葬儀後にお送りするのが一般的です。

・参列する人以外には葬儀の日時や会場は伝えない

会社の方、特にお世話になった方など、早めに逝去の事実をお伝えしたい方へは、家族葬で執り行うことと弔問辞退の意向を伝え、葬儀の詳細は伝えないよう気をつけましょう。

・感謝の気持ちと謝罪もセットで伝える

家族葬の場合は多くの方に弔問辞退をお願いすることになります。書面でも口頭でも「故人が生前賜りましたご厚誼に深くお礼申し上げます」「誠に勝手ながら 葬儀は親族のみで執り行いました」などのように、感謝と謝罪の気持ちも合わせてお伝えしましょう。

・必ず家族葬で執り行うことを伝える

「故人の遺志により、葬儀は近親者のみの家族葬で執り行います」など、家族葬であることを必ず伝えましょう。

・香典や供花等の辞退の以降があれば明確に伝える

相手を迷わせてしまわないよう、香典・供花・供物・弔電などを辞退する場合は、その旨を明確に伝えましょう。

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青木 満

1級葬祭ディレクター

青木 満 (アオキ ミツル)

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