お葬式のマナー
2024.04.30
おひとりさま終活でやっておきたい11のこと。孤独死や相続問題にも事前に対処
ひとり暮らしのご高齢者の方の中には、「そろそろ終活をはじめた方がいいのかな」と考えている方も多いと思います。
一方で、「終活は、何から始めればよいのかわからない」というお声もよく耳にします。
特に単身で頼れる家族が身近にいない場合は、ご自身の老後の見通しが立たず、ご不安も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は単身でお住まいのご高齢の方で、将来に不安を感じている方々が「おひとりさま終活」でするべき11のことを解説します。
終活は思い立ったその日がはじめ時です。
「人生の締めくくり方を自分で決めたい」
「不安を解消して、残りの人生を有意義なものにしたい」
とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
終活をする目的とメリット
自分の死や、人生の最後について思いを馳せる終活は、ネガティブなことと捉えられてしまうかもしれませんが、実際はその反対です。
終活には、以下のようなメリットがあります。
①気持ちの整理がつく
終活は、自分の気持ちに向き合う時間でもあります。これまでの人生を振り返ることで、やり残したことが見えてきたり、先々のことの見通しが立って安心したり、終活を通じて、さまざまな気持ちの整理をつけることができます。
②身辺整理ができて身軽になる
終活を通じて、不用品を処分するなど身辺整理を行うことで、残りの人生を、本当に必要なものだけに囲まれて過ごすことができます。
③周囲に迷惑をかけずに済む
終活を通じて、ある程度身の回りの整理をしておくことで、自分の死後に周囲の方がするべき手続きなどの手間を軽減することができます。
④遺産相続のトラブルを防げる
遺産相続では、仲の良かった兄弟が遺産をきっかけに関係性が壊れてしまうなどということもよくある話です。終活の一環で生前に遺産管理を行っておくことで、自分がいなくなった後のトラブルを防ぐことができます。
⑤安心して残りの人生を楽しめる
身の回りや心の不安を整理することで、やり残したことが見えてきます。また、不安を解消することで残りの人生を思い切り楽しんで生きることができるようになります。
このように終活は、物理的にも精神的にも整理をつけて、先々の不安を解消することによって残りの人生をより豊かなものにするための活動だといえます。
おひとりさまの終活は、なぜ必要?
お一人で暮らしていると、周囲との関わりが希薄になりがちです。そして、そのような方が陥りやすいリスクというものがあります。しかし終活を通して元気なうちから準備しておくことで、それらのリスクを回避できることがあります。
理由① 孤独死を防ぐため
近年、誰にも看取られずに死を迎える孤独死が社会問題になっています。一般社団法人日本少額短期保険協会のデータによると、孤独死の原因の6割以上が病気という結果が出ています。一人暮らしの場合、病気に気づいてくれる家族がいないため、そのまま放置し死にいたってしまうこともあるようです。また亡くなった後、何日間も放置され、腐敗した状態で発見されるケースも少なくありません。
孤独死を防ぐために重要なことは、周りの人と関わりを持つことです。訪問サービスや民生委員制度を利用するなど、終活を通して意識的に周囲と関わり、万一の時に頼れる存在を見つけておくことが、孤独死対策にもつながります。
理由② いざという時、治療や介護が受けられなくなるのを防ぐため
元気なうちは問題ありませんが、体調に何らかの変化があり、治療や介護が必要になった時、病院や介護施設に入るためには身元保証人・身元引受人の存在が必要になります。そのため、元気なうちから身元保証人・身元引受人を確保しておく必要があります。
理由③ 自分が望まない人に、遺産が相続されるのを防ぐため
自分が希望していない人に、自分の財産が相続されることを防ぐためには、遺言を準備し、法的効力のある形で残しておく必要があります。終活を通して元気なうちに済ましておくことで、安心して残りの人生を楽しむことができます。
理由④ 葬儀やお墓など、死後の希望を形にできる
終活を通してご自身で葬儀社や納骨先を決めておくことで、亡くなった後の葬儀やお墓の希望も叶えることができます。
理由⑤ 周囲に迷惑をかけずに済む
人がお亡くなりになった後は、遺品整理や身辺整理、各種解約手続きなどで、ご遺族や周囲の方の手を煩わせてしまうことになります。その負担を少しでも軽くするためには、事前に葬儀社を決めておいたり、身の回りの不用品を捨てておいたり、パソコン上の各種ログインパスワードをメモに残しておいたりと、できることは元気なうちに済ませておくことが大切です。
おひとりさま終活でやるべきこと
ここでは、おひとりさま終活でやっておくべき11のことをご紹介します。
1. エンディングノートを作る
まずはエンディングノートを作ってみましょう。エンディングノート専用のノートも市販されていますが、家にあるお好きなノートでも、もちろん構いません。
エンディングノートには医療や介護に関する意向や、遺言書に関すること、お世話になった方の連絡先など、何でも書くことができます。中には自分なりにこれまでの人生を振り返り、自分史を記しておく方もいらっしゃいます。特に書き方の決まりはありませんので、自由に書き綴ってみましょう。
【エンディングノートに書くことの例】
・自分史
・自分のプロフィール(基本情報)
・財産のこと(預貯金・借金・不動産など)
・遺言書があれば保管場所
・医療や介護への意向
・葬儀やお墓の希望
・パソコンやSNSなどのログイン情報
・免許証・保険証・パスポートなどの情報
・友人の連絡先リスト(訃報を知らせてほしい人など)
・ペットがいれば、ペットの取り扱い
・家族や友人へのメッセージ
2. 不要品などの身辺整理をしておく
一人暮らしの方がお亡くなりになった場合、親戚や後見人の方が遺品整理をすることになります。体が元気なうちから、不要なものは売ったり誰かにあげたりして有効活用し、明らかに使い道のなさそうなものは捨てておきましょう。そうすることで残された方の負担を少しでも軽くすることができます。
3. デジタル終活をしておく
ものに限らず、スマートフォンやパソコンの中に入っている、他人にみられたくないデータも削除しておきましょう。また、亡くなった後に解約が必要になるサブスクリプションサービスやパソコンのログイン情報等もエンディングノートに残しておくと、残された人が解約手続きをする際にスムーズです。もしその時点ですでに利用していないサービスがあれば、早めに解約しておきましょう。
4. 任意後見人契約を結んでおく
認知症や障害の場合に備えて後見人を決めておくことができます。任意後見人は、家庭裁判所に申し立てを行うことで専任することができます。こちらは公正証書によって結ばれ、後見人を監督する第三者の存在もあるため、社会的信用度の高い契約です。これによって選ばれた任意後見人は、契約で定められた特定の法律行為をご本人に代わって行うことができるようになります。
5. 財産管理等委任契約を結んでおく
財産の管理や手続き、事務処理を第三者に委任できる契約のことを財産管理等委任契約といいます。もしあなたに何らかの健康上の問題が発生し判断力が低下した場合に、あなたに代わって財産の管理をしてくれる方を決めておくことができます。この契約を交わすことで、通常は本人しかできない、預貯金の引き出しや各種支払いの代理などの財産の管理、介護施設への入居手続きや介護サービスの契約手続きなどを第三者に委任することができます。ただし、任意後見人のような公的な手続きではないため社会的な信用に欠けるというデメリットがあります。そのため何か特別な理由がる場合を除いては、公正証書によって結ばれる任意後見人契約の方が安心です。
6. 身元引受人を決めておく
介護施設の入所や病院へ入院する際、施設で発生する様々な事態へ対応し、その責任を負う人
のことを身元引受人といいます。介護施設や病院に入院する際に必ず必要になりますので、元気な時に決めておけると安心です。もしおひとりさまで、頼れる家族がいない場合は、身元保証サービスを利用するとよいでしょう。
7. 遺言書を残しておく
基本的に、何もしなければ財産は法定相続人に相続されてしまいます。そのため相続に関して希望がある場合は、遺言書を残しておくと安心です。エンディングノートに書くこともできますが、それだけでは法的効力はありません。確実に希望通りに相続を行いたい場合は、法的効力のある遺言書を残しておきましょう。書き方を間違えてしまうと無効とされてしまう場合もありますので、法律が定める様式に従って作成することが大切です。
8. 葬儀やお墓について決めておく
ご家族はいなくてもご親族がいる場合には、お亡くなりなられたら親族によって葬儀が執り行われます。しかし親族が引き取りを拒否される場合もあります。
身寄りのないご遺体や引き取りを拒否されたご遺体は、各自治体が引き取り火葬を執り行います。その場合お骨も決められた場所に合祀されることになります。
そのような人生の終わり方に抵抗を覚える方は、事前に葬儀社と葬儀内容を決めたり、納骨先や納骨方法を決めておくことで、ご自身の望む形の最期を迎えることができます。
最近は、多くの葬儀社が葬儀の生前相談や生前予約に対応していますので、まずはお近くの葬儀社に問い合わせをしてみましょう。
栃木・茨城県西エリアの葬儀は、栃木で葬儀実績No.1のさがみ典礼にお任せください。
9. 主治医を見つけておく
いざという時にすぐに診察してもらえる主治医を見つけておくことも大切です。定期的に自身の健康状態を経過観察してくれている医師がいることは、安心感にもつながります。
10. 介護サービスを契約しておく
一人暮らしをしていると、いざ介護が必要になった時に頼れる人が近くにいないため困ってしまいます。介護が必要になってから施設を探し、手続きをするとなるとハードルが高くなるため、事前に複数の施設を当たり、どこが良いかだけでも目星をつけておくとよいでしょう。
11. やり残したことを実現しながら余生を楽しむ
必要なことをすべて終えたら、あとは残りの人生を楽しむだけです。終活によって将来の不安が和らぎ、心も周辺環境もスッキリ整理整頓されて、新たな気持ちでスタートを切ることができるでしょう。
一度は行っておきたいと思っていた場所へ旅に出たり、会いたい人に会いに行ったり、好きなことを思う存分楽しんでください。
無理せず、できることからはじめていきましょう!
ここまで、おひとりさまの終活について、リスクややるべきことについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。終活に「いつからはじめるべき」という決まりはないため、気になった時がはじめるチャンスです。エンディングノートを書いたり、身辺整理をするだけなら一切費用もかかりません。また葬儀の事前相談も無料です。まずは、できることから一つずつ進めていくことが大切です。
さがみ典礼では、葬儀の事前相談や終活相談を無料で承っています。ご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
栃木県で葬儀実績No.1 のさがみ典礼にお任せください。
さがみ典礼では、一般葬、家族葬、一日葬、火葬式・直葬、公営斎場葬まで幅広い葬儀形式に対応し、お客様のご葬儀をサポートさせていただきます。また、終活に関するご相談や、葬儀の事前相談・生前予約なども行っていますので、お気軽にご相談ください。
栃木・茨城県西エリアのご葬儀は、栃木県で葬儀実績No.1のさがみ典礼にお任せください。
業界最安水準で最上級のおもてなし
さがみ典礼の
安心ご葬儀プラン
お求めやすさにこだわったご葬儀・家族葬プランから、お客様にぴったりのプランをお選びください。
ご葬儀のご依頼・
ご相談はお電話で
さがみ典礼イメージキャラクター 加藤茶さん
ご葬儀の準備も
さがみ典礼で
-
その日からすぐに葬儀費用が
最大20%割引になる -
いざという時慌てないために。
葬儀場見学も可能
さがみ典礼イメージキャラクター
加藤茶さん