お葬式のマナー
2025.03.13
春のお葬式にふさわしい喪主挨拶の例文

葬儀の喪主の務めとして欠かせないのが喪主挨拶ですが、喪主挨拶に季節感を取り入れることで、より印象に残る挨拶にすることができます。
今回は、春のお葬式にふさわしい喪主挨拶について、例文も交えてお伝えします。喪主挨拶で伝えるべき内容や、挨拶のポイントなどの基本情報もお伝えしますので、これから葬儀をひかえている喪主様は、ぜひ参考にしてください。
喪主挨拶に盛り込むべき内容
喪主挨拶では、以下の内容を組み込んで文章を組み立てるとよいでしょう。
- 会葬のお礼
- 故人と喪主の関係
- 生前のご厚誼への感謝
- 故人の人柄を表すエピソードや思い出
- 今後も変わらぬご厚誼のお願い
- 結びの言葉
春にふさわしい喪主挨拶にするためのコツ
喪主挨拶に盛り込むべき内容のうち、季節感を表現できるのは、4の「故人の人柄を表すエピソードや思い出」の部分です。ここに桜にまつわるエピソードや、卒業や入学など季節感が感じられる行事にまつわる思い出などを織り交ぜると、春らしさを演出することができます。
春をイメージさせるワード例
桜/梅/新緑/たけのこ/桃の花/菜の花/チューリップ/ネモフィラ/藤の花/ひなまつり/ホワイトデー/春分の日/お花見/入学式/卒業式/入社式/新年度/歓送迎会/イースター/入学式/卒業式/入社式/新年度/春一番
春にふさわしい喪主挨拶 例文
お葬式で喪主が挨拶を行う機会は、通夜の最後、通夜振る舞いの前後、出棺前、精進落としの前後の4回あります。ここでは、出棺時の喪主挨拶の例文をご紹介します。
【父親の告別式での喪主挨拶例】
本日はご多用の中 父〇〇の葬儀にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
私は、故人の長男の〇〇と申します。
このたびは、春の温かな陽気が感じられる中で、故人を送り出すこととなりました。この季節は、父が生前、大変好きだった季節でもあります。今、外を歩けばあちこちに満開の桜を見ることができますが、桜の花が咲き誇るように、父も私たちの心の中で永遠に咲き続けていることでしょう。
思い返せば、父の長い闘病生活がはじまったのも桜の季節でした。病院に向かうタクシーの中で一緒に眺めた桜は、もう3年も前のことです。長期にわたる病気との闘いの中でも、父は常に穏やかに私たち家族を見守ってくれていました。その優しさや、時折見せてくれる笑顔に、いつも救われていました。そんな優しい父にもう逢えないかと思うと、今でも胸がいっぱいになりますが、父が私たちに教えてくれた愛情や思いやりを忘れず、今度は私が、子どもたちに引き継いでいきたいと考えております。
また、父のためにご尽力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。皆様の温かいお言葉やご支援が、私たち家族にとって大きな励ましとなりました。
これからは父の分まで、私たちが力強く前を向いて歩んでいく所存ですので、どうか今後とも、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
本日は、皆様とともに過ごすことができ、父もきっと喜んでいることでしょう。改めて、故人に対するご厚情とご配慮に深く感謝を申し上げ、結びのご挨拶とさせていただきます。
本日は、誠にありがとうございました。
【母の告別式での喪主挨拶例】
皆様、本日は母〇〇のご葬儀にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。
私は、娘の〇〇と申します。
ご多用の中お集まりいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
母は、私たちにとって本当に大切な存在でした。若い頃に自分が苦労をした分、子供には不自由なく育ってほしいと、いつも栄養満点のご飯を作ってくれました。私の娘が遊びに行けば、ことあるごとに手作りのおかずを持たせてくれて、愛情のつまった母の手料理は、我が家の食卓の主役でした。そんな母の温かい心と、いつも笑顔を絶やさない姿は、私たちの人生においてかけがえのないものです。
そんな母は、毎年春になると必ず筍を掘りに行き、家族みんなに筍料理を振る舞うのを楽しみにしていました。 筍はアク抜きなど、何かと手間のかかる割にはいたむのが早く、掘ったらすぐに調理しなければなりません。だから毎年この時期の台所には、筍を茹でる湯気と、母の後ろ姿が欠かせませんでした。母が作る筍ご飯や煮物は、どれも本当に美味しく、家族の温かなひとときがそこにありました。
今はもう、母の手作りの筍料理は食べることができませんが、母が教えてくれた食事の大切さや、あのなんともいえずほっこりとした筍の味を、私の子どもたちにも引き継いでいきたいと思っています。そして、これからも母が私たちに与えてくれた愛情を胸に、前に進んでいこうと思います。
最後になりますが、ここに生前賜りましたご厚情に対し厚くお礼申し上げますと共に、今後とも、私ども遺族に変わりなきご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。
そのほか、家族葬での喪主挨拶の例文は、こちらのコラムも参考にしてください。
喪主挨拶で気を付けるポイント
喪主挨拶は、以下のポイントを押さえて行いましょう。
3分以内にまとめる
喪主挨拶は、あまり長々と行うものではありません。まとまりのない話を長時間にわたってしてしまうと、参列者を飽きさせてしまうので注意しましょう。そのため、事前に話を簡潔にまとめた上で、できれば3分以内程度におさめられるように挨拶文を考えましょう。
メモを読みながらでもOK
喪主挨拶でメモを読みながらは失礼と思われる方もいるかもしれませんが、まったく問題はありません。大切なことは、故人や参列者に自分の気持ちを伝えることなので、うまくスピーチできるか不安な場合は、伝えたいことを文章にしたメモを用意して臨みましょう。
忌み言葉を避ける
「かえすがえす」、「様々」、「いろいろ」など同じ言葉を重ねて繰り返す言葉は、不幸が重なることを連想させてしまうため、葬儀の場などでは使用が避けられています。同じく「また」「引き続きまして」などの続き言葉や、「死ぬ」のように直接死を連想させる言葉、「切れる」など別れや不幸を連想させる言葉も、忌み言葉として避けられています。
実感の伴った言葉を使う
喪主挨拶では、自分の気持ちを相手に伝えることが最も大切です。そのため、少し崩れた言葉であっても、使い慣れない言葉よりは、自分の実感が伴った言葉を選ぶようにしましょう。
春を感じる言葉選びで、季節感ある喪主挨拶を
喪主挨拶は、喪主にとって最も緊張する役割の一つではないでしょうか。しかし、一番大切なことは、うまくできるかではなく想いを伝えることです。葬儀を控えた喪主様はやることも多く大変お忙しいことと思います。そんな中、挨拶文を考えるのは大変なことではありますが、大切なご家族の葬儀を悔いのないものにするためにも、胸に秘めた想いを、ぜひ、故人やご参列の方々へ届けてみてください。
その際は、季節感のある言葉を盛り込むことで、より印象深い挨拶にすることができます。出会いと別れの季節である春は、桜や梅など春を象徴する花々にも恵まれた季節ですので、ぜひ、喪主挨拶にも、春を感じる言葉を取り入れてみてください。
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