お葬式のマナー
2024.10.03
葬儀の受付を頼まれたら?知っておくべき流れやマナー、注意点を解説

葬儀の受付は参列者の中から喪主が適任者を選んで依頼します。もし依頼があったら、基本的には引き受けるのがマナーです。では、葬儀の受付を頼まれたら、まず何をすればいいのでしょうか。
今回は、葬儀の受付を頼まれたときに用意するものや知っておくべき知識をお伝えしたいと思います。葬儀の受付を依頼された方はもちろん、喪主の立場でこれから受付を依頼するご予定のある方も、ぜひ参考にしてください。
葬儀の受付を依頼されたらどうする?
葬儀の受付は参列者の中から喪主が適任者を選んで依頼します。またやむを得ない理由がなければ、断らずに引き受けるのがマナーとされています。
喪主からの依頼を受けたら、「このたびはおくやみお悔やみ申し上げます」とお伝えした上で、「私にできることがあれば、お手伝いさせていただきます」と応えるようにしましょう。また、万が一お断りする場合も、「体調がすぐれないので」「病気療養中なので」など、具体的な理由を伝えた上で、丁寧にお断りするようにしましょう。
葬儀の受付係がすること
葬儀の受付とは、葬儀の際に参列者を迎え入れる役割の人で、参列者から香典を受け取り、返礼品をお渡しするなどの対応が主な役割です。参列者が葬儀会場に訪れて最初に接する、いわば葬儀の顔のような存在でもあるため、丁寧な対応を心がける必要があります。葬儀の受付の役割は以下の通りです。
(開場前)
・30分〜1時間前に会場入りし、事前準備を行う
(開場後)
・参列者に挨拶をして迎え入れる
・香典を受け取る
・芳名帳に記帳を促す
・返礼品をお渡しする
・会場へ案内する
(その他)
・弔電や供花などが届いたら責任者に伝える
・参列者からスケジュールやトイレの場所などを聞かれたらご案内する
・香典を会計係に渡す
(閉式後)
・後片付けをする
事前準備
受付係は開場時間の30分〜1時間前に会場入りし、事前準備を行います。
事前準備では、式の流れや動線を把握し、参列者からの質問があった場合に答えられるようにしておきます。よく聞かれるのが、「トイレの場所」「クロークはあるか」「葬儀のスケジュールや閉式の時間」などです。喪主や葬儀社のスタッフとの打ち合わせでよく確認しておきましょう。
また開場前までに受付机に、芳名帳や筆記用具などが用意されているかどうかも確認しておきます。
【ここがポイント!】
受付係は、基本的に開場前から受付で待機している必要があるため、焼香をするタイミングが掴めません。そのため、到着後焼香を先に済ませておくようにしましょう。
【ここがポイント!】
香典を受け取った時に、中身を確認するかをあらかじめ喪主や葬儀社のスタッフと確認しておきましょう。
挨拶をして参列者を迎え入れる
開場後は、まず参列者を丁寧なご挨拶で迎え入れましょう。このとき、過度な笑顔は厳禁です。かといって暗い顔をする必要もありません。落ち着いた表情で迎え入れ、「本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます」とお伝えしましょう。もし悪天候だった場合は、「お足元の悪い中」と言い換えてもよいでしょう。
このとき、参列者から「このたびは御愁傷様です」などのお悔やみの言葉をいただくことが多いです。その際は「ありがとうございます」とお礼をお伝えしましょう。
香典を受け取る
挨拶が終わったら、参列者が香典を差し出しますので、それを受け取ります。このとき渡す側は表書きが相手に向かって正面になるように渡し、受け取る側は、必ず両手で受け取るようにしましょう。香典盆などが用意されていれば、盆で受け取ることもあります。また、もし香典の中身を確認するのであれば、香典袋に書かれた金額と中身があっているかをこのタイミングで確かめます。
【ここがポイント!】
香典を受け取る際、「ありがとうございます」とは言わないようにしましょう。香典はあくまでご遺族様が受け取るものですので、受付係としては「恐れ入ります」「お預かりします」とお伝えするのがマナーです。
芳名帳への記帳を促す
香典を受け取ったら、次は芳名帳へ記帳してもらいます。記帳をお願いする際は、芳名帳を手で示し「こちらにご記帳ください」とお伝えします。ここに記帳されたお名前やご住所は、ご遺族様が香典返しをお送りする際に使用しますので、記入漏れがないよう確認しましょう。
もし芳名帳ではなく芳名カードの場合は、別机にて記入していただくのが一般的です。その際は「あちらでご記帳をお願いします」のようにご案内するとよいでしょう。
返礼品をお渡しする
記帳後は、会葬御礼や会葬礼状をお渡しします。近年は、香典返しを葬儀当日にお渡しする当日返しも増えています。その場合は、香典返しもこのタイミングでお渡しします。「お持ちください」のようなひとことを添えてお渡ししましょう。
会場へ案内する
返礼品のお渡しが済んだら、会場の方を手で示し、「どうぞあちらへお進みください」などとご案内しましょう。
香典を会計係に渡す
葬儀がはじまり、遅れてくる方の対応が落ち着いたら、香典袋に記載されている名前と芳名帳の名前を照らし合わせて会計係に渡します。会計係がいない場合は、葬儀後に喪主やご遺族様にお渡しすることもあります。大金を預かることになるため、確認作業は複数名で行うと安心です。
弔電や供物等を預かる
受付業務中に、弔電や供花、供物などが届くことがありますが、その対応も受付係の仕事です。弔電や供花・供物などを預かったら進行役にお渡ししましょう。供花や供物は祭壇に飾られ、弔電は式中で読み上げられることになるため、速やかな対応が求められます。
後片付けをする
葬儀が終わったら、受付カウンターを整理整頓し、返礼品の残りがある場合は喪主にお渡しして終了となります。
葬儀の受付の服装は?
葬儀の受付はどのような服装で望めばよいか迷われる方も多いと思います。しかし受付係も基本的には通常の葬儀に参列する場合と同じ喪服で問題ありません。具体的には以下の通りです。
【男性】
ブラックスーツ・白シャツ・黒ネクタイ・黒い靴下・黒い革靴(光沢のないマットなもの)
【女性】
黒いスーツ/ワンピース/️️️️アンサンブル・黒いストッキング(30デニール以下)・黒い布製バック/黒いパンプス(光沢がなく、3~5cmのヒールの
男性女性ともに華美になりすぎない落ち着いた服装を心がけ、結婚指輪や腕時計以外のアクセサリーはなるべくつけないようにします。またメイクや髪型もナチュラルを意識し、派手なカラーやメイクは避けましょう。
葬儀の受付係が気をつけること
葬儀の受付係は、参列者から見れば会場に訪れて最初に接する、遺族の代表的な存在でもあります。そのため、立ち振る舞いや受け答えには充分に注意して臨みましょう。
必ず開場より前に到着する
前述の通り、受付係は会場内の動線確認などをする必要があるため、開場よりも前に到着するようにします。開場ギリギリに到着することのないよう注意しましょう。30分〜1時間前にはついておくと安心です。
先に焼香を済ませておく
金銭の管理などもあるため、受付係は開式の間も受付を不在にすることはできない可能性があるため、焼香をするタイミングを逃してしまうことも考えられます。そのため事前準備で会場に訪れた際に、あらかじめ焼香を済ませておくと安心です。
受付係同士で対応を合わせておく
受付係は、2~3人で行うことが多いです。事前準備の段階で共通のご案内ができるようフローを確認しておくとよいでしょう。人によって案内が異なると、クレームの元になってしまいます。
たとえば香典を辞退しているご葬儀で、参列者から香典を渡された場合の対応をどうするかなどです。この場合は「どなたでもお断りする」とするのか「親族なら受け取る」とするのかなど、喪主に判断を仰いでおきましょう。
私語を慎む
受付係は、参列者がその葬儀に訪れて最初に接する人でもあるため、受付係同士でおしゃべりをしていたり、笑い合っていたりすると心象が悪いです。わざと暗い顔をする必要はありませんが、落ち着いた表情で参列者を迎え入れるように心がけましょう。
忌み言葉に注意する
弔事の場では、使用を避けた方がよい言葉というものがあり、それを忌み言葉(いみことば)といいます。以下はほんの一部ですが、代表的な忌み言葉をお伝えしておきます。
【不幸が重なることを連想させる「重ね言葉」】
ますます 重ね重ね たびたび 色々 くれぐれも 次々 わざわざ 時々
【不幸が続くことを連想させる言葉】
続いて 追って 再び 引き続き
【死や苦しみを連想させる言葉】
死ぬ 消える 苦しい 急死 生きていた 終わる 切れる
葬儀の受付を頼まれたら事前にマナーを知って失礼のない対応を
ここまで、葬儀の受付を頼まれた場合に知っておくべき知識や当日の流れなどをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。受付係の役割は事前準備から後片付けまで多岐に渡ります。また参列者に失礼のないよう、丁寧な対応が求められます。忌み言葉にも注意しながら、シーンごとに適切な受け答えができるよう、事前に流れを把握しておくと安心です。
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