法事・法要
2024.04.19
複数の法事をまとめて行う併修(合斎)のマナーや注意点、日程の決め方を解説
最近は、 会期の近い年忌法要を合同で行う併修(へいしゅう)が増えています。
併修は、施主や参列者の心身の負担を軽減できるなどメリットも多いですが、どんな法要でもひとまとめにできるわけではありません。また菩提寺への対応や日程の決め方など、気を付けなくてはならないルールやマナーもあります。
今回は、併修の日程の決め方や案内状の書き方、お布施や香典に関するマナーなど、施主や参列者が気をつけるべきポイントを解説します。
施主や参列者の負担を軽減してくれる「併修」とは
1年に2件以上の法事が重なった場合に、それらを1日にまとめて行うことを「併修(へいしゅう)」と言います。
たとえば祖母の二十三回忌が10月で、父の七回忌が11月にあるとします。その場合、あまり間が開かないうちに2つの法事の準備をしなければならず、施主やご家族には大きな負担がかかってしまいます。また参列する側としても、時間をつくって2度同じ会場に足を運ばなければならず、特に遠方にお住まいのご親族などにとっては、こちらも負担の大きいことです。
そのような場合に、2つの法事をまとめて営む「併修」が行われます。
併修のメリットとは
施主側のメリット
✔️事前準備や親族対応などをまとめて行えるため手間が半減する
会場の予約や案内状の発送、返礼品の手配など、法事の事前準備は何かと手間がかかります。近い会期で複数の法事があるとなれば、その手間は2倍、3倍となってしまいます。それらをまとめて併修とすることで、1回分の労力で複数の法事を営むことができるようになります。
✔️お布施をまとめられるため、金銭的負担が軽減できる
併修の場合、お布施は通常の相場の1.5倍程度でよいとされています。そのため金銭的な負担も軽減できます。
参列者側のメリット
✔️何度も足を運ばずに済む
法事を合同で行うことで、同じ会場に何度も足を運ばずに済むため心身の負担を軽減できます。また特に遠方の参列者の場合は交通費や宿泊費も1回分で済むことから、金銭面の負担も軽減できます。
✔️香典もまとめられるため金銭的負担が軽減できる
併修の場合の香典は、通常の1.5倍程度でよいとされています。そのため参列者の金銭的負担も軽減できます。
併修ができないケースもある?併修の条件とは・・
いろいろとメリットの多い併修ですが、どんなケースでも可能というわけではありません。ここでは、併修が可能になる条件について解説します。
同じ年に行われる法事のみ、併修が可能
大前提として、同じ年に営まれる年忌法要である必要があります。たとえば今年の12月が祖母の二十三回忌で、来年の1月が父の七回忌だったとしても、年をまたぐ場合はまとめて営むことはできません。
同じ年でも間隔が開きすぎている場合は避ける
たとえ同じ年であっても、1月と12月のようにあまりにも間隔が空きすぎている場合は、併修に適しているとはいえません。
併修は、七回忌以降とする
年忌法要は、一周忌、三回忌、七回忌と続き、最後は三十三回忌までとなりますが、故人様がお亡くなりになってから1年後の一周忌と、2年後の三回忌までは、まだお亡くなりになってから日も浅いため、個別に法事を行い、お一人お一人を偲ぶべきと考えられています。そのため併修を行うのは七回忌以降の法事にしましょう。
併修の日程の決め方
複数の法事をまとめて営む併修の場合、日程はどのように決めればよいのでしょうか。日程の決め方には2通りの考え方があります。
同じ年に亡くなられた場合は、早い方の命日に合わせる
たとえば、同じ年の4月に祖父、6月に祖母が亡くなられた場合、祖父の命日に合わせて4月に併修を行います。
亡くなった年が異なる場合は、後に亡くなられた方の命日に合わせる
たとえば、祖父の二十三回忌が4月で、祖母の十三回忌が6月だった場合、後に亡くなられた祖母の命日に合わせて6月に併修を行います。
併修を行う際の施主側のマナー
ここからは、併修を行う際のマナーについてお伝えしたいと思います。
菩提寺や親族に対するマナー
併修に対する考え方はお寺によっても異なるため、併修を希望する場合は必ず事前に菩提寺に相談しましょう。
また親族間でも供養に関する考え方はさまざまです。そのため、親族の中には法事を合同で行うことに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。後のトラブルを避けるためにも、事前にご家族・ご親族間でも、併修に対する同意を得ておくようにしましょう。
お布施のマナー
前述した通り、併修の場合のお布施は2人分だからといって2倍にはならず、通常の法事の1.5倍程度の金額をお包みします。
七回忌以降の法要のお布施の相場は1~5万円ですので、併修の場合は1~7万円程度となります。
併修に限らずですが、お布施とは別に、会場まで足を運んでいただいたことに対するお礼の「お車代」や、僧侶が会食に参加されなかった際の「御膳料」もお渡ししますが、こちらは通常と同様の金額で問題ありません。具体的には、お車代・御膳料ともに5000円〜10000円程度が相場となります。
案内状のマナー
併修で法事を営む場合は、忘れずに案内状にもその旨を記載しましょう。
また、故人様のお名前(戒名と俗名)と回忌も合わせて記載します。その際、亡くなられた年数が浅い人から先に記載するようにしましょう。
【記入例】
亡祖父 戒名〇〇〇〇〇〇 (俗名 〇〇〇〇〇〇) 七回忌
亡祖母 戒名〇〇〇〇〇〇 (俗名 〇〇〇〇〇〇) 二十三回忌
返礼品のマナー
併修の場合、返礼品は一つにまとめてしまって問題ありません。その際の金額の目安は、香典と同様一般的な相場の1.5倍となります。のしの書き方も通常の法要と同じで、表書きは「志」や「粗供養」などとし、その下に施主の名前を記載します。また右上に、縦書きで故人様の続柄と回忌名を入れることもあります。その際は、お亡くなりになられた順番に記載するようにしましょう。
【記入例】
亡祖父 二十三回忌
亡祖母 十七回忌
亡父 七回忌
併修に参列する際のマナー
続いて併修に参列する側のマナーについてお伝えします。
服装のマナー
併修の服装は通常の法事と同じです。
通常の法事でも三回忌までは喪服を着用しますが、七回忌以降は「平服」で問題ないとされています。ここでいう平服は、普段着ではなく略喪服のことで、男性は黒や紺などの落ち着いた色のスーツに寒色系のネクタイや靴下、女性は同じく落ち着いた色のスーツかワンピースにカーディガンやジャケットをはおり、黒またはベージュのストッキングを合わせます。
香典のマナー
お布施と同じく、参列者が持参する香典も、相場の1.5倍程度の金額を持参するようにします。2人分だからといって2倍にする必要はありません。香典の金額は故人様との関係性や年齢によっても変わってきます。以下の表を参考にしてみてください。
【香典の相場】
通常の法事 | 併修の場合 | |
両親 | 5万円 | 7万円 |
兄弟姉妹 | 3万円 | 5万円 |
その他の親戚 | 1万円 | 1万円 |
効率よく法事を営む併修だからこそ、事前のマナー確認を忘れずに
ここまで、会期の近い法要をまとめて行う併修について、マナーや注意点をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。
施主・参列者ともにメリットの多い併修ですが、その分通常とは異なるマナーも多いため、それぞれの立場で必要なマナーを事前に把握しておくことが大切です。また、検討段階で親族や菩提寺とよく相談することも、後々のトラブルを予防することにつながります。
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